Mattが「オーバー・ザ・レインボー」を生歌唱!「P!NKさんのカバーを参考にさせて頂きつつ歌い方は変えて、原曲も大事にした!」

ハリウッド黄金期を支え波乱に満ちた人生を送り、わずか47歳で急逝した伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの知られざる実話を描く、レネー・ゼルウィガー主演の映画『ジュディ 虹の彼方に』が、3月6日より公開される。このほど、公開に先駆けて、3月3日にビルボード カフェ&ダイニングにて公開直前イベントが行われ、Mattが登壇した。

昨年末からアーティスト活動を開始し、その高い歌唱力が話題になったMattは、劇中冒頭での英語のタイトル表記をイメージしたバラ色の蝶ネクタイとハートのネイル、そして全身純白のスーツという、本人こだわりの衣裳で登場。早速MCに本作を鑑賞した感想を聞かれると、「人間ってある意味平等だなと思っていて。有名になるのは素晴らしいけど、そこに至るまでには幸せな事ばかりじゃなくて、人が離れてしまったり、色んな苦労もあったりしますよね。だからこそ、ある意味平等で、有名になることだけが全てではないと思っています。家族や恋人との幸せもあって、仕事が上手くいくと恋愛が上手くいかないこともあって、ジュディの人生は誰しもに通じることがあると思いました」とコメントした。

本作でジュディ役を演じたレネー・ゼルウィガーは、第92回アカデミー賞にて主演女優賞を受賞。そのほか世界の映画賞で主演女優賞を総なめにしているレネーの演技について、Mattは「歌唱シーンでの唇の震えとか、細かい表情の演技がとても素晴らしい!」と大絶賛。ステージパフォーマンスのシーンについては、「びっくりしたのは肩甲骨!正面からだけじゃなく背中でも語れるように、細部まで表現されていましたね」とジュディ本人の特徴でもある、少し湾曲した肩の表現にも注目していた。

60年代の煌びやかなハリウッドのスタイルやメイク、ステージ衣装のドレスなど、ファッションや美容方面でも見所が多数登場する本作。Mattはラストで着用する黒のドレスが特にお気に入りとのことで、「メイクには時代が出ていますね!劇中ではリップも真っ赤に塗って、眉毛も細くて。赤リップは今はやっていますが、眉毛を細くするのは今はまだかな…」と独自の注目ポイントを吐露。MCから「でもそんなムーブメントを作られているのがMattさんですもんね?」と振られると、「今の僕のが流行ったら困っちゃいますよ(笑)」とすかさず謙遜し、笑いを誘った。

いよいよ本イベントの目玉である「オーバー・ザ・レインボー」の歌唱へ。ジュディが『オズの魔法使』以来、生涯歌い続け、今なお世界中で愛されている名曲だ。劇中ではラスト7分でレネーによる感動のパフォーマンスが披露される。イベントでは、世界的アーティスト・P!NKがカバーしたものを参考にしたという、Mattのオリジナルアレンジで、プロのチェロ奏者の演奏付きという超豪華仕様。英語の歌詞を、圧倒的な声量でビブラートを効かせ、緊張を感じさせない堂々のパフォーマンスを披露すると、会場からは大きな拍手が。MCが「いやー、もうこの余韻を壊したくない!鳥肌でした!!Mattさんの歌声って、天使に心を撫でられているみたいにヒーリング効果がありますよね!」と思わず興奮を語ると、「とんでもないです!マスコミの方々と距離が近いから緊張しました!」とMattは謙遜。今回のアレンジについては、「P!NKさんのカバーを参考にさせて頂きつつ歌い方は変えて、原曲も大事にしました。本作は通しでは2回くらい観て、その際のフィーリングだったり、レネーの歌い方だったりもそうですが、ストーリーをしっかり自分の中に落とし込んで、オリジナルでアレンジして歌わせて頂きました」と作品と歌への思いの強さがうかがえるコメントをした。移動中や、寝る前の時間など、とにかく自分の中に曲を染み込ませる練習法で、万全の準備を整えてのパフォーマンスとなった。

そんな多忙な日々を送るMattだが、「時節柄、健康で気を付けている事は?」という質問には「とにかくよく食べるんです。一日4~5食くらい好きな時に好きなものを食べています。あとはストレスを溜めずによく寝ることですね」と独自の方法を交えた免疫力アップに余念がない。また美容について問われると、「お風呂上がりに8工程くらいやりますよ(笑)。ふき取り、導入美容液、化粧水3回くらいつけて、美容液二種類くらいつけて、パック3回くらいやる時も、オイルをつけて最後はワセリンです。あれ?9工程くらいになっちゃってる?(笑)」と時間と手間を惜しまない飽くなきこだわりに会場騒然。「パックを待っている最中に写真加工作業やSNSをアップしたりしています」と忙しいMattならではの時間の使い方を明かした。

新型コロナウィルスの影響で、相次いでイベントが中止になっている昨今。その影響については、「先日TGC(東京ガールズコレクション)に初参加したんですが、無観客での実施でした。でも、大きな会場で歌うのは良いですね!今の時代は配信があるので、お客さんが入った状態の開場の空気感を感じるのは難しいけど、配信自体にリアクションもあって、沢山の人に観られていると実感できましたし、新しい楽しみ方だなと思いました。なかなか外出もしづらい状況ではありますが、家の中ならではの楽しみがあったり、家族と過ごす時間が増えたりいい面もあると思います。マイナスに捉えがちだけど、やれることは沢山あると思うので、プラスに考えて欲しいなと思います」と前向きに語った。
 
最後に、Mattは本作をこれから観る観客に向けて、「何度も観てしまうストーリーです。ジュディの生きざまは、皆さんの人生にも通じるところが沢山あると思います。歌手とかタレントがどういうことを感じているのか、知ることができる機会にもなると思うので、是非何度も観て欲しいです」とアピール。大盛況の中、イベントは幕を閉じた。

『ジュディ 虹の彼方に』
3月6日(金)より全国ロードショー
監督:ルパート・グールド
脚本:トム・エッジ ピーター・キルター
出演:レネー・ゼルウィガー フィン・ウィットロック ルーファス・シーウェル ジェシー・バックリー マイケル・ガンボン
配給:ギャガ

【ストーリー】 1968年、ミュージカル映画の大スターとしてハリウッドに君臨していたジュディ・ガーランド(レネー・ゼルウィガー)は、度重なる遅刻や無断欠勤により、映画出演のオファーも途絶え、巡業ショーで生計を立てていた。住む家もなく借金も膨らんでいくばかりでどん底に立たされたジュディは、幼い娘と息子と暮らす幸せな生活のため、起死回生を懸けてロンドン公演に旅立つ…。

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