妻夫木聡「生まれたばかりの我が子。一生見ていられる」、夏帆「「猫。本当に可愛い!」“生まれ変わっても愛したい”ものにデレデレ!

「ナラタージュ」、「ファーストラヴ」などを手掛けた直木賞作家・島本理生が初めて官能の世界に挑んだ小説を、主演に夏帆、共演に妻夫木聡を迎えて映画化する『Red』が、2月21日より公開される。それに先立ち、1月29日に新宿バルト9にて完成披露プレミア上映会が行われ、キャストの夏帆、妻夫木聡、柄本佑、間宮祥太朗、三島有紀子監督が登壇した。

本作のタイトルと同じ“レッド”のドレスで登場した夏帆は、過去にも三島監督の作品に出演し、「いろんな思いを共有して作品を作ってきて、監督が現場で闘っている姿も見てきた」と言い、主人公・塔子を演じるにあたり、「主演として呼んでもらえたということで、勝手に監督の覚悟みたいなものを感じて、生半可な気持ちじゃできないと思い、私自身も覚悟を決めて挑みました」と本作への想いを語った。

塔子と10年ぶりに再会する昔の恋人・鞍田を演じた妻夫木は、初共演となった夏帆の印象について、「嘘のない方」と答え、「(夏帆主演の)『天然コケッコー』という映画がすごく好きで、その時の可愛らしいイメージが根底にあったんですけれども、今回共演して、役に対してどうアプローチしていいのかわからないと素直に気持ちを吐露していたし、顔にもすぐ出ちゃうし(笑)、嘘がなくて好きでした」とコメント。「最後まで(役と)ずっと闘っていた姿が、素晴らしい女優さんだと思いました」と続けた。それを受けて、夏帆は「すいません、すいません(笑)」と頭を下げつつ、「悩んでいることを全て妻夫木さんにぶつけてみよう」という気持ちで挑んだと明かし、「全部顔に出ていたと思うんですけど(笑)」と照れた表情を見せた。

塔子の夫・真を演じた間宮は、「旦那の役ということで、夏帆さんと娘役の子と3人で遊園地に行きました。そういう時間を設けてもらって、ただただ楽しかった休日のような一日でした(笑)」と実際に家族のように過ごしたという。夏帆は「本当に幸せな時間でした」と振り返りつつ、「その後に、妻夫木さんとキッチンスタジオを借りてシチューを作るという。一体これは何の日なんだろう?と思って(笑)」とスケジュールに疑問を持ったと言い、「罪深い気持ちになりました(笑)」と本音を打ち明けていた。

また、本イベントのバックボードの“Red”の文字には999本のバラが使用されており、“生まれ変わっても、またあなたを愛する”という意味が込められているということで、生まれ変わっても愛し続けたいものは?という質問が。妻夫木は「生まれたばかりの我が子ですね。また生まれ変わっても愛したいなというぐらい愛していますね。一生見ていられるような感じです(笑)」と満面の笑みに。撮影で会えないこともあるが?とMCから問われると、「それまではなるべく我が子と一緒にいたいなと思って、今はいっぱい子育てしています」と子煩悩ぶりをのぞかせた。

一方で、夏帆は「猫ですね!猫を2匹飼っているんですけど、本当に可愛いんです!!」と目を見開く場面も。今回の撮影では新潟ロケがあり、「何が一番辛いかというと、猫に会えない。ずっと撮影の合間も猫の動画を見て『よし、頑張ろう!』と思っていました」とのこと。三島監督が「連れてきてもらえばよかった!残念」と言うと、夏帆は「連れてきたら、たぶんホテルから出られなくなっちゃうので(笑)」と愛猫にデレデレの様子だった。

『Red』
2月21日(金)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督:三島有紀子
原作:島本理生「Red」
脚本:池田千尋 三島有紀子
出演:夏帆 妻夫木聡 柄本佑 間宮祥太朗 片岡礼子 酒向芳 山本郁子 浅野和之 余貴美子
配給:日活

【ストーリー】 平凡な結婚、可愛い娘、“何も問題のない生活”を過ごしていた、はずだった村主塔子(夏帆)。10年ぶりに昔の恋人・鞍田秋彦(妻夫木聡)に再会をする。「君は、変わってないな…」鞍田は、塔子の気づかなかった心の隙間に悪魔のように入り込んでくる。そして運命は予想もしない方向へ走り出す…。

©2020『Red』製作委員会