Webサイト「日刊SPA!」で驚異的なPVを誇る連載エッセイを“恋愛エピソード”を中心に再構築した、爪切男による同名小説を、賀来賢人を主演に迎えてドラマ化する「死にたい夜にかぎって」が、2月23日よりMBS/TBSドラマイズム枠にて放送開始されることが決定した。
本作は、原作者・爪切男本人の実体験のエピソード。幼くして母に捨てられた男、小野浩史(おのひろし)が、さまざまな女たちとの出会いを通じ、ときにぶつかり合い、たまに逃げたりしながら、少しずつ笑顔を取り戻していくというもの悲しくもユーモアあふれる物語であり、小野が人生で一番愛した、変態に唾を売って生計を立てる女性・アスカと過ごした6年間を中心に、過激な女性たちに振り回されたろくでもない半生を描く。
主人公・小野浩史役を演じるのは、「今日から俺は!!」では金髪ヤンキー、「ニッポンノワール―刑事Yの反乱―」ではシリアスな刑事役でハードなアクションを見せるなど幅広い役柄をこなす賀来賢人。コミカルな役からシリアスな役まで、変幻自在な演技を見せる賀来が、本作では、過激で魅惑的な女性たちに振り回される、ドラマ史上、最高にどうしようもない男という異色の役柄に挑む。
監督を務めるのは、ドラマ「アンナチュラル」、「毒島ゆりこのせきらら日記」、「リバース」などを演出した村尾嘉昭。ドラマ「Nのために」で賀来と培った信頼関係があり、本作をドラマ化する際、「賀来賢人さん以外にはあり得ません」という熱い思いで監督が賀来に直々にオファーし、その想いに賀来本人が賛同して出演が決定した。脚本は、「俺のスカート、どこ行った?」や舞台界でも名を馳せる若き奇才・加藤拓也が執筆する。
■賀来賢人(小野浩史役) コメント
この度、「死にたい夜にかぎって」小野浩史役をやらせて頂くことになりました。20の時に、若造の私をよく叱ってくれた、当時助監督だった村尾監督。かれこれ10年のお付き合いとなります。お互い大人になり、やっと一緒に作品を作る機会を頂きました。そこに、最高に切なくて笑える、爪切男さんの実体験を基にした作品。脚本には、才能が溢れすぎている加藤拓也さん。良い予感しかしません。スタッフ、キャスト全員で皆様に良い作品を届けられるよう頑張ります。
■村尾嘉昭(監督) コメント
この面白哀しい物語を、どうしようもなく愛してしまいました。主人公には悲惨な出来事ばかり起こるのに、辛いことの中にも楽しいことを見つけて笑っています。もしかしたら主人公は新しいタイプのヒーローなのかもしれません。カッコ良くもないしすぐ裏切るし弱いし悲惨で可愛そう。なのにちゃんと笑って生きる姿が、もしかしたら誰かを救うかもしれない。そう思いながらこの物語の主人公を想像した時、多彩な表情と特に笑顔がとても素敵な賀来賢人さん以外にはあり得ませんでした。一緒にたくさん笑って最高のドラマにしたいと思います。死にたい夜に、笑いと感動をお届けします!
■爪切男(原作) コメント
原作を忠実になぞるだけの映像化は嫌です。ドラマでしかできない表現方法を存分に使って、原作無視で好き勝手にやってください。どれだけメチャクチャしても、私が作品の中に込めた一番大切なテーマは村尾監督が守ってくれるはずです。そして今、好き勝手やらせたら日本で一番面白いであろう賀来賢人さんが主演です。もう期待しかないです。
「死にたい夜にかぎって」
2月23日(日)よりMBSにて放送開始 毎週日曜24:50~放送
2月25日(火)よりTBSにて放送開始 毎週火曜25:28~放送
監督:村尾嘉昭
原作:爪切男「死にたい夜にかぎって」
脚本:加藤拓也
主演:賀来賢人
【ストーリー】 「君の笑った顔、虫の裏側に似てるよね。カナブンとかの裏側みたい」当時、高校で一番かわいい女の子からそう言われた小野浩史(賀来賢人)は、この日を境にうまく笑えなくなった…。母親には幼くして捨てられ、初恋の相手は自転車泥棒。女性に様々なトラウマを抱えた浩史が、橋本アスカと出会ったのは、音楽系のチャットルームだった。アスカが入室してくるたびに高揚する浩史の気持ち。初めて直接彼女と出会った時、アスカは変態に“唾を売って”生活していた…。その日から、人生最愛の彼女との最高で最低の6年間が始まった。
©2020「死にたい夜にかぎって」製作委員会・MBS ©爪切男/扶桑社