飯豊まりえ、“ややグロ”サプライズに「こんなに怖い○○○初めて見た!」

飯豊まりえが初の単独主演を務め、小説家の乙一として知られる安達寛高の完全オリジナル作にして長編監督デビュー作となるホラー映画『シライサン』が、1月10日に公開初日を迎え、新宿ピカデリーにて行われた舞台挨拶に、キャストの飯豊まりえ、稲葉友、安達寛高監督が登壇した。

本作で飯豊が演じるのは、親友の不審死に疑問を抱き、事件を追ううちに“シライサン”の呪いに巻き込まれていく内気な大学生・瑞紀。ホラー初挑戦となる飯豊は、撮影現場でもとびきり怖がっていたそうで、「ちょっと暗示をかけちゃいましたね。何が起きても“シライサン”が近くに来ちゃったんじゃないかと思って(笑)」と撮影現場のビビり具合を明かしつつ「セリフをかんでも」“シライサン”のせいにしていたそうで、稲葉から「それは、まりえさんの責任でしょ!」とツッコまれていた。

恐ろしい怨霊“シライサン”に、瑞紀とともに立ち向かっていく春男役の稲葉。現場で必要以上に怖がる飯豊を見ていたという稲葉は「自然に冷静になれるというか。自分より緊張している人を見ると、緊張が和らぐと言いますけど、僕は怖がっている暇がなかったです(笑)」と笑顔で撮影を振り返った。

飯豊は、本作のオファーがあったときに「よし、叫ぼうと思って、日本のホラー映画を観たんです。でも監督から『あまり怖がらないで、叫ばないで』と言われて、ホラー映画のヒロインが叫ぶという醍醐味が封印されて」焦ったそうだが、「監督から『叫んだら怖さがそこで終わってしまう』と聞いて。新しいホラー映画が生まれたんじゃないかと思う」と本作の仕上がりに自信を見せた。

各登壇者より2020年の目標・抱負を漢字一文字で発表する場面も。「怖」とパネルに書いた飯豊は、「良い方の怖いです。怖がらない」と補足しつつ「新しい環境に行くと、どうしても不安な気持ちが先走ってしまうんですけど、何事にも立ち向かう気持ちで怖がらずに丁寧に向き合っていきたい」と目を輝かせた。

イベントの最後には、誕生日が1月である飯豊と稲葉に、ややグロテスクなサプライズケーキのプレゼントが。飯豊は「こんなに怖いケーキ初めて見た!」とはしゃぎつつ、片目のない”シライサンケーキ”に、“目入れ”をして映画の大ヒットを祈願していた。

『シライサン』
1月10日(金) 全国公開
監督・脚本:安達寛高(乙一)
主題歌:Cö shu Nie「inertia」
出演:飯豊まりえ 稲葉友 忍成修吾 谷村美月 染谷将太 江野沢愛美
配給:松竹メディア事業部

【ストーリー】 眼球が破裂した死体が連続して発見された。直接の死因は心不全だった。そして、死の直前“何か”に怯え取り憑かれたようだったという、奇妙な共通点があった。 親友を目の前で亡くした大学生の端紀(飯豊まりえ)と、弟を失った春男(稲葉友)。二人は共に事件を調べ始める。鍵を握る詠子を探し出すが、ほどなく彼女は「シライサン…」という謎の言葉を残し、眼球を破裂させ心不全で死亡した。事件に目を付けた雑誌記者の間宮も加わり、徐々に明かされてゆく“シライサン”の呪い…。核心に近づく3人の前に、理解を超えた、戦慄の事実が待ち受けていた。

©️2020松竹株式会社