飯豊まりえ 初単独主演 小説家・乙一こと安達寛高長編監督デビュー作 ホラー映画『シライサン』2020年1月公開!

飯豊まりえが初の単独主演を務め、小説家の乙一として知られる安達寛高の完全オリジナル作にして長編監督デビュー作となるホラー映画『シライサン』が、2020年1月より公開されることが決定した。

眼球が破裂した死体が連続して発見される。直接の死因は心臓麻痺、そして、死の直前“何か”に怯え取り憑かれたようだったという、奇妙な共通点があった。親友を目の前で亡くした大学生の端紀と、弟を失った春男は、共に事件を調べ始め、鍵を握る詠子を探し出すが、ほどなく彼女は「シライサン…」という謎の言葉を残し、眼球を破裂させ心臓麻痺で死亡してしまう。事件に目を付けた雑誌記者の間宮も加わり、“シライサン”の呪いは徐々に明らかになっていくが、核心に近づく3人に戦慄の事実が待ち受けていた。

不自然な親友の死の真相を追い続け、呪いの連鎖に巻き込まれてしまう主人公・瑞紀を演じるのは、今年は『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』、『名探偵ピカチュウ』(5月3日、日本先行公開)でヒロイン役の声優を務め、『いなくなれ、群青』(9月公開)、『惡の華』(今秋公開)、初の舞台出演も控えている飯豊まりえ。『富江』、『マザー』など数々のホラーを手掛けた武内プロデューサーは、「透明感と多様性、そして意志の強さを感じる」演技から、彼女以外にこの役を受けられる人はいないと起用理由を述べており、普通の女子大生でありながら、自己犠牲もいとわず恐怖に立ち向かうという複雑な表現が求められる難役に抜擢された。

監督は、「夏と花火と私の死体」で第6回ジャンプ小説大賞を弱冠17歳で受賞し、『GOTH』、『暗いところで待ち合わせ』など数多くの作品が映像化されている異才の小説家・乙一として知られる安達寛高。「その名を知ると現れて、視線を逸らすと、殺される」という斬新な呪い、そして、鈴の音と共に現れる新たなホラーキャラクター“シライサン”を生み出し、本作が完全オリジナル作にして長編監督デビュー作となる。

キャスト&スタッフ コメント

■飯豊まりえ(瑞紀役)
自分の中で初めての挑戦で、今は緊張しています。台本を読むだけでも、シライさんがどこかに居そうで怖かったです。そして、この作品に携われたことで、ホラーへの印象が変わるかもしれません。頂いた出会いと役を大切に、いまから心の準備をして真剣に、向き合って臨みたいと思っています!映画館でお会いできるの楽しみにしております。

■安達寛高(乙一) (監督・脚本)
初めて映画を撮ったのは二十四歳のときでした。今回、劇場用長編映画を撮ることになり、不安と期待が入りまじっています。長編映画を撮ることが夢でした。映画『シライサン』は、いわゆる『リング』や『呪怨』の系譜につらなるJホラーです。呪いにより次々と人が亡くなっていきます。僕が「怖い」と感じるものを作品に盛り込みました。観た人が、一生、トラウマとなって引きずっていくような映画にしたいです。

■武内健プロデューサー 「キャスティングについて」
10年ほど前に安達寛高監督の自主映画を手伝いました。その頃から監督・脚本でオリジナル作品をやりたかったのですが、本人はとても慎重で、自主映画で少し勉強をしたいと、なかなか腰を上げてもらえませんでした。そして、去年の年賀状に「映画をやりたいです」と一言。そこからすぐにこの企画が立ち上がりました。論理と不条理が入り交じり、恐怖と切なさで引き込まれる。こんなに面白い物語がつまらない映画になるわけがない!私自身が一番期待をしています。また、主人公・瑞紀は、ホラー映画のヒロインにありがちな悲鳴を上げるだけのキャラクターではありません。普通の純粋な女の子らしさと、自身の後悔や葛藤と向き合い、他者の悲しみや死者の想いをも洞察する思慮深さ、そして勇気と知恵をふりしぼり自己犠牲もいとわず恐怖に立ち向かう、力強い側面の持ち主です。この複雑な表現が求められる役を演じる女優さんについて、正直悩んでいました。そんな時に観た知り合いの監督の作品に飯豊さんが出演していました。その透明感と多面性、太い芯の通ったような意思の強さに心を動かされすぐに出演をお願いしたところ、OKをいただきました。また、ご本人がホラーを苦手としていることを後で知りました。大丈夫かなと少し不安になりましたが、台本にメモを取りながら監督の意見に耳を傾けているその真摯な姿が主人公・瑞紀とダブりました。なんだか勝手にこれは勝てる!と思ってしまいました。とにかくたいへんな意気込みをみせてくれている飯豊まりえさんに是非ご注目ください!

『シライサン』
2020年1月、全国公開
監督・脚本:安達寛高(乙一)
出演:飯豊まりえ
配給:松竹メディア事業部

【ストーリー】 眼球が破裂した死体が連続して発見された。直接の死因は心臓麻痺だった。そして、死の直前“何か”に怯え取り憑かれたようだったという、奇妙な共通点があった。親友を目の前で亡くした大学生の端紀(飯豊まりえ)と、弟を失った春男。二人は共に事件を調べ始める。鍵を握る詠子を探し出すが、ほどなく彼女は「シライサン…」という謎の言葉を残し、眼球を破裂させ心臓麻痺で死亡した。事件に目を付けた雑誌記者の間宮も加わり、徐々に明かされてゆく“シライサン”の呪い…。核心に近づく3人の前に、理解を超えた、戦慄の事実が待ち受けていた…。

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