坂本龍一「監督の才気走った映像に驚いた」、松本大洋「美しい作品」著名人絶賛!『ロングデイズ・ジャーニー』予告編

2015年に長編映画『凱里ブルース』で衝撃的なデビューを飾った中国映画界の旗手ビー・ガン監督による待望の第2作『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』が、2020年2月28日より公開される。このほど、本作の予告編、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となり、併せて、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

ルオ・ホンウは、何年もの間距離を置いてきた故郷・凱里(かいり)へ、父の死を機に帰還する。そこでは幼馴染、白猫の死を思い起こすと同時に、彼の心をずっと捉えて離れることのなかった、ある女のイメージが付き纏った。彼女は自分の名前を、香港の有名女優と同じワン・チーウェンだと言った。ルオはその女の面影を追って、現実と記憶と夢が交錯するミステリアスな旅に出る…。

ポスタービジュアルと同様に、漆黒と深緑を基調とした予告編は、詩的な映像イメージに数々の謎が散りばめられており、まさに「新時代のフィルム・ノワール」を期待させる才気溢れる美麗な仕上がりとなっている。

▼著名人 絶賛コメント

■塩田千春(美術家)
ただりんごを食べるシーンが、なぜこんなにも悲しいのだろう。現実と夢が交わる世界、心と記憶が月明かりの中を彷徨いながらも、いまを生きている。

■松本大洋(漫画家)
見憶えのある街並み、懐かしい人々、郷愁と革新が共存する美しい作品!

■坂本龍一(音楽家)
この若い監督の才気走った映像に驚かされた。彼は影に対して独特の感覚をもっているように感じる、特に暗い色調の黒や緑が美しいと思う。また音楽の林強(リン・チャン)がいい仕事をしているし、毕赣(ビー・ガン)の音楽の使い方も斬新だ。彼のエネルギーが落ちてくる40歳代以降の映画がどんなものになるか、楽しみだ。

■アン・リー(映画監督)
今年製作された世界の映画の中でも、特に優れている。私にはビー・ガン監督の成長が輝いてみえる。『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』は独創的な作品の魅力と言葉遣いを備えた、非常に特別な映画だと思います。

■チェン・カイコー(映画監督)
私はビー・ガンが複雑な構造と独自のスタイルを確立していることに称賛を惜しまない。特にその視覚スタイルには驚かされる。それは彼が心の中に閉じ込めた静かな鼓動が、雨から守られた家の中で狂気の花を咲かせているようなものだ。

■大沢伸一(音楽家)
夢の中でさらに別の夢を見ているような、ひんやりとした手触りの残る珍しい感覚の作品。単純に飾られた美しさを求めていない映像美にそこはかとなく60年代のフェリーニを思い出した。

■丸山健志(映像作家/映画監督)
沸き立つ匂い、空気、光と風、登場人物たちの心理状況。極上の映画体験。この世界のどこにもない、新しい世界を見せてくれる、奇跡の1本。

『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』
2020年2月28日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリー、池袋HUMAXシネマズほかにて全国順次公開
監督:ビー・ガン
出演:タン・ウェイ ホアン・ジエ シルヴィア・チャン チョン・ヨンゾン リー・ホンチー
配給:リアリーライクフィルムズ ドリームキッド

【ストーリー】 ルオ・ホンウ(ホアン・ジエ)は、何年もの間距離を置いてきた故郷・凱里(かいり)へ、父の死を機に帰還する。そこでは幼馴染、白猫の死を思い起こすと同時に、彼の心をずっと捉えて離れることのなかった、ある女のイメージが付き纏った。彼女は自分の名前を、香港の有名女優と同じワン・チーウェンだと言った。ルオはその女の面影を追って、現実と記憶と夢が交錯するミステリアスな旅に出る…。

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