葵わかな「やらなかったら死ぬときに思い出す」悩み抜いた去年を振り返る

全世界累計観客動員数8100万人、日本公演通算1万回を記録するなど、1981年のロンドン初演以来、今なお世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔を、ジェームズ・コーデン、ジェニファー・ハドソン、テイラー・スウィフトら豪華キャストで映画化する『キャッツ』が、2020年1月24日より公開される。このほど、11月18日にザ・リッツ・カールトン東京 グランドボールルームにて本作の日本語吹替え版制作発表会が開催され、キャストの葵わかな、山崎育三郎、高橋あず美、ロバート秋山、森崎ウィン、大貫勇輔、大竹しのぶ、日本語吹替え版音楽プロデューサーの蔦谷好位置が出席した。

本作は、イギリスを代表する詩人でありノーベル文学賞を受賞したT・S・エリオットの詩集をもとに、「オペラ座の怪人」などで知られるアンドリュー・ロイド=ウェバーが作曲、「レ・ミゼラブル」などで知られるキャメロン・マッキントッシュがプロデュースを手がけたミュージカルを映画化。

本作で主役ヴィクトリア役の声を演じる葵。吹替えは初めてということで「すごく緊張した気持ちもありましたが、素敵な楽曲を自分の声で歌えるのが本当に嬉しく思いました」とコメント。自身も猫好きということで「この作品に関われたことが本当に幸せです」と笑顔で挨拶した。

ヴィクトリアを不思議な世界へ誘うマンカストラップ役の山崎は、トム・フーパー監督の『レ・ミゼラブル』のファンということで「監督が作ったこの作品に携われることが本当に嬉しい。精一杯頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします」と挨拶に力を込めた。

バストファージョーンズ役の秋山は、猫の役ということで「猫のライフスタイルに合わせました。基本的に小魚を食べましたし、お偉いさんの足元にすり寄ったり。朝もフリスキーモンプチを食べてきた」と冗談を連発。

ミストフェリーズ役の森崎は、本作のミュージカル版をLAで観ているほど好きということで「今は、いただいた曲を聴いて、とにかく練習しています。猫の気持ちは研究できてない」とこぼすと、秋山から「食べ物ぐらいは寄せたほうが良い。極力小魚が良い」と突っ込まれていた。

本作のテーマである、「一生に一度のチャンスをつかむ」にちなみ、人生での一番のチャンスを聞かれたキャスト陣。葵は「今年、初めて舞台に立たせていただいた。朝ドラが終わって、すぐに舞台に立つべきかすごく悩んだ期間がありましたが、作品に対する愛情が抑えきれず、やらなかったら死ぬときに思い出すと思って」と、ミュージカルのオーディションに臨んで見事役を射止めたという。「その時も大きなチャンスだったのですが、今回の『キャッツ』でも、キャスティングの方が前回のミュージカルの映像を観てくれて、ヴィクトリア役をできることができた。ここまで来てしまったという、自分にとってはすごく大きなチャンスだった。昨年、オーディションを受けると決めた自分を励ましたいです」と当時を振り返った。

イベントの最後には、名曲「メモリー」を高橋あず美が熱唱。心を揺さぶる圧倒的な歌声で、会場に集まった人々を感動させていた。

『キャッツ』
2020年1月24日(金) 全国ロードショー
監督:トム・フーパー
原作・原案:T・S・エリオット アンドリュー・ロイド=ウェバー
製作総指揮:アンドリュー・ロイド=ウェバー スティーヴン・スピルバーグ アンジェラ・モリソン ジョー・バーン
脚本:リー・ホール トム・フーパー
出演:ジェームズ・コーデン ジュディ・デンチ ジェイソン・デルーロ イドリス・エルバ ジェニファー・ハドソン イアン・マッケラン テイラー・スウィフト レベル・ウィルソン フランチェスカ・ヘイワード
配給:東宝東和

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