天皇皇后両陛下&愛子さま「素晴らしかった、本当に楽しんだ」『キャッツ』をご鑑賞

全世界累計観客動員数8100万人、日本公演通算1万回を記録するなど、1981年のロンドン初演以来、今なお世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔を、ジェームズ・コーデン、ジェニファー・ハドソン、テイラー・スウィフトら豪華キャストで映画化する『キャッツ』が、1月24日より公開される。このほど、1月20日に朝日ホールにてチャリティ試写会が行われ、トム・フーパー監督、フランチェスカ・ヘイワード、ヴィクトリア役の日本語吹替を務めた葵わかなが、天皇陛下、皇后陛下、愛子内親王殿下とともに本編を鑑賞した。上映後には、フーパー監督、フランチェスカ、葵が囲み取材に応じた。

■上映前
トム・フーパー監督、主人公ヴィクトリア役のフランチェスカ・ヘイワード、日本語吹替版でヴィクトリア役の声優を務める葵わかなが、映画スタッフとともに、天皇、皇后両陛下と愛子さまを出迎えた。入口で出迎えるキャストやスタッフ一人一人に、両陛下と内親王殿下は微笑み、一言挨拶をしながら会場に入場。会場に入ると、満員の観客から拍手で迎え入れられた。両陛下と内親王殿下は、周囲の観客に会釈をしながらご臨席された。

■上映後囲み取材
はじめに、試写会の感想をフーパー監督は「日本で上映ができてわくわくしています。また日本に戻って来れて嬉しいです。天皇陛下が皇太子だった頃ですが、最後に来日をした『レ・ミゼラブル』(2012)のときにも映画をご覧いただいていました。また一緒に映画を観ることができて良かったです」、フランチェスカは「こうして完成した映画を披露することができて嬉しいです。この作品で、今までの人生で初めての経験をたくさんしました。そして今日も、こうして素晴らしい経験ができて感動しています」とコメント。また、葵は「この作品はダンスや歌のスキルが必要なので、自分自身だけでは参加できていたかわからない部分もありました。なので今回、声で参加できて、初めて両陛下や内親王殿下とも映画を観ることができて光栄でした」と作品へ参加できた喜びを語った。

さらに、天皇、皇后両陛下と愛子さまと交わした言葉について聞かれた葵は、「今日見た字幕版に私は登場しないので、監督とフランチェスカさんに映画の感想を伝えていました」と謙遜しつつ、「ただ今、ご家族で猫を飼われていると仰っていました。来日キャストも私も、みんな猫が好きだったので、猫の話で盛り上がりました」と明かした。

続いて、天皇、皇后両陛下と愛子さまの感想について、フーパー監督は「上映が終わり、隣で映画を観ていた天皇陛下がこちらを向いて、『素晴らしかった、本当に楽しんだ』と仰ってくださり、とても謙虚な気持ちになりました。そして、同じく楽しんだという感想を、皇后陛下と愛子さまにもいただきました。上映後の懇談中に、愛子さまは飼っている猫の写真を見せてくださいました。また天皇陛下は、1985年のオックスフォード大学留学中にニューロンドンシアターで『キャッツ』をご覧になっていたというお話をしてくださいました。そして、この作品を見て、その時の記憶が蘇ったと仰ってくださいました。皇后陛下からは、まだビオラを弾いてらっしゃるとお聞きしたので、この作品の名曲である『メモリー』を是非演奏して欲しいとお伝えしました(笑)。そして、私自身もお二人が留学されていたオックスフォード大学の出身でしたので、大学時代の思い出話もさせていただきました」と語った。一方、ヘイワードは「今回、女優として初めて歌を歌った私自身の経験を聞いていただきました。バレエダンサーとしてのキャリアを保ちつつ、どう演技と両立していったのかをお話させていただきました。また猫好きとして、猫の話でも盛り上がりました」と述べた。

最後に、フーパー監督は「小さい頃に自分も家族と観た作品に携われて、また皇室のファミリーと一緒に観れて嬉しいです。日本で良いスタートが切れました」、ヘイワードは「バレエダンサーとして日本公演に来るたび温かく迎えられてきましたが、今回は映画を携えて来日ができて、格別な思いがあります」、そして葵は「この『キャッツ』は日本ですごく人気があって、記録を何回も塗り変えるように公演がされているミュージカルだと思います。なので、この映画版も、日本人の心にもきっと残る、今だからこそ映像化できる作品だと思います!」と語り、囲み取材を締めくくった。

『キャッツ』
1月24日(金) 全国ロードショー
監督:トム・フーパー
原作・原案:T・S・エリオット アンドリュー・ロイド=ウェバー
製作総指揮:アンドリュー・ロイド=ウェバー スティーヴン・スピルバーグ アンジェラ・モリソン ジョー・バーン
脚本:リー・ホール トム・フーパー
出演:ジェームズ・コーデン ジュディ・デンチ ジェイソン・デルーロ イドリス・エルバ ジェニファー・ハドソン イアン・マッケラン テイラー・スウィフト レベル・ウィルソン フランチェスカ・ヘイワード
日本語吹替キャスト:葵わかな 山崎育三郎 高橋あず美 秋山竜次 森崎ウィン 大貫勇輔 大竹しのぶ 藤原聡(Official髭男dism) 山寺宏一 浦嶋りんこ RIRI 宮野真守 沢城みゆき 山路和弘 宝田明
配給:東宝東和

【ストーリー】 満月が輝く夜。若く臆病な白猫ヴィクトリア(フランチェスカ・ヘイワード/吹替:葵わかな)が迷い込んだのはロンドンの片隅のゴミ捨て場。そこで出会ったのは個性豊かな“ジェリクルキャッツ”たち。ぐうたらな猫、ワイルドな猫、お金持ちでグルメな猫、勇敢な兄貴肌の猫、不思議な力を持つ長老猫…様々な出会いの中でヴィクトリアも自分らしい生き方を見つけていく。そして今宵は新しい人生を生きることを許される、たった一匹の猫が選ばれる特別な夜。一生に一度、一夜だけの特別な舞踏会の幕が開く。

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