いとうせいこうによる応援ラップ「ラップしたがーりーボーイ」&みうらじゅん描き下ろしイラスト!『ガリーボーイ』

インドのスラムで生まれ育ったある青年がラップと出会い、フリースタイルラップの大会で優勝を目指す、実話を基にしたサクセスストーリー『ガリーボーイ』が、10月18日より公開される。このほど、本作の字幕監修を手掛けたいとうせいこうによる応援ラップと、みうらじゅんによる描き下ろしイラストがお披露目となった。

インドで活躍するアーティスト“Naezy”の実話を基に描く本作。インドのムンバイに実在するスラム街ダラヴィで生まれ育ったムラドは、真っ当な職に就いてほしいと願う両親に大学に通わせてもらいながらも、自身で変えることも抜け出すこともできない貧しい生活に怒りと諦めを抱えて生きていた。そんな中、ラップと新たな友人との出会いが彼の心と魂を震わせる。笑われ、親に反対され、かけがえない友情や恋も経験し、ムラドは“ガリーボーイ(路地裏の少年)”として突っ走ることを決意する。

本作は先日、第92回米アカデミー賞国際長編映画賞(旧外国語映画賞)のインド代表に選出された。

■いとうせいこう(作家・クリエーター) コメント
ガリーボーイが いい調子 あがります 上位 チャートイン ゴー!下がりそうな 溜飲 スカッとする全員 ラップしたがーりーボーイは みんなカム・イン。

■みうらじゅん(イラストレーターなど) コメント
「巨人の星」を思い出した。スポ根ならぬ、ラップのラプ根。ラップの星を掴むため血の汗流せ涙をふくな行け行けガリーボーイ!しかもインド映画であるからライムマハラジャ。PV撮影のシーンで納得した。面白い!

『ガリーボーイ』
10月18日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:ゾーヤー・アクタル
字幕監修:いとうせいこう
出演:ランヴィール・シン アーリアー・バット シッダーント・チャトゥルヴェーディー カルキ・ケクラン
配給:ツイン

【ストーリー】 インドのムンバイにあるスラム出身のムラド(ランヴィール・シン)は、雇われ運転手の父を持つ貧しい家の青年。両親はムラドが今の暮らしから抜け出し成功できるよう、彼を大学に通わせる為に一生懸命に働いていた。しかしムラドは、親の想いを知る由も無く、地元の悪友とつるみ、親に内緒で身分の違う裕福な家庭の恋人と交際していた。俺の人生はこの先も変わらない…そう思っていたムラドだが、ある日大学構内でフリースタイルラップのパフォーマンスをしていた学生MC Sher(シッダーント・チャトゥルヴェーディー)と出会い、ラップの世界にのめり込んでいく。親からの反対、友情、恋、様々な経験をし、フリースタイルラップの大会で優勝を目指す。