南果歩、いとうせいこう、柄本明ら出演!些細なツイートから始まる狂喜乱舞のパーティー『脳天パラダイス』特報映像&ポスタービジュアル

『水の声を聴く』が2015年ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品され、キネマ旬報日本映画で第9位を獲得した山本政志監督の5年ぶりの長編映画最新作『脳天パラダイス』が、11月20日より公開される。このほど、本作の特報映像とポスタービジュアルがお披露目となった。

東京郊外にある一軒の大豪邸に住む一家。母は昔恋人を作って家を出ており、破産した父と彼の子供である兄妹は、暗い気持ちで引越しの準備をしていた。不甲斐ない父にイラつきながら、妹の茜が投稿した一回のSNSが、一家を思いもよらぬ運命へと導いていく。

特報映像は、激毒を含んだキワドさに満ち溢れ、冒頭で家族を題材にしたドラマが始まるかと思いきや、すぐに夏祭りのようなハイテンションと祝祭感に満ちた展開を迎える。やがて“お焚き上げ”状態に至ると、後はセックス、ワイヤーアクション、怪獣、ミュージカルなど、あらゆる映画要素が目まぐるしく投入される。シュールといえば何やら意識高い系な印象だが、その程度の言葉ではとても物足りない。観客の想像を超えるどころか、想像をぶっ飛ばそうと襲いかかってくる。

『脳天パラダイス』
11月20日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国公開
監督・脚本:山本政志
脚本:金子鈴幸
出演:南果歩 いとうせいこう 田本清嵐 小川未祐 玄理 村上淳 古田新太 柄本明 大河内健太郎 小竹原晋 星野園美 沢井小次郎 安田ユウ 李丹 張天屹 野村陽介 ニール・ターリセッチィ アレック・アスギャリー 和川ミユウ 植田紗々 髙橋里恩 江波里香 渡瀬うみな 齋藤勇真 森川貴 庄司浩之 ノブヲ 畑中タメ 吉田茂樹 牧山みどり 紀那きりこ 藤本国彦 島津志織 小林敏和 菊地敦子 清水ひさを 鳳ルミ 柳川竜二 永山愛樹 竹舞(TURTLE ISLAND/ALKDO)
配給:TOCANA

【ストーリー】 東京郊外、高台にある一軒の大豪邸。あとは引越し業者のトラックに荷物を積み込むだけとなった部屋を、やさぐれた表情で見わたす笹谷修次(いとうせいこう)。家長でありながら、この家を手放す原因を作った張本人である。引きこもり気味の息子・ゆうた(田本清嵐)は淡々と現実を受け止めている。一方、生意気盛りの娘・あかね(小川未祐)は不甲斐ない父親にイラつきながら、ヤケクソ気分でTwitterに「今日、パーティーをしましょう。誰でも来てください」と地図付きツイート。そのままフテ寝してしまう。投稿がリツイートされまくり、瞬く間に拡散している状況を示す通知が鳴り響いていることも知らずに…。数年前、恋人を作って家を出たはずの自由奔放な元妻・昭子(南果歩)がやってきた。パーティーのツイッターをみてやってきたのだ。ゆうたは、久しぶりの母との再会を喜ぶが、修次やあかねにとっては招かれざる客でしかない。借金まみれになり、一家離散目前の笹谷家にツイッターをみて、次々にパーティー客がやってくる。インド人のゲイカップル、やる気のない運送業者、手癖の悪いあかねの友人、台湾から来た観光客の親子、酔っ払いのOL、恋人を探しているイラン人、謎のホームレス老人…。そんな中、来客を頑なに追い返そうと一人奮闘する修次だったが、珍客はどんどん増え続ける。しだいに豪邸は、ドンチャン騒ぎを超えた、狂喜乱舞の縁日の境内状態になっていく。笹谷一家の引越しは!?いやいや、もうそれどころじゃない!客たちによって一家の運命はめくるめく奇々怪々と狂喜乱舞へと導かれていく…!

©︎2020 Continental Circus Pictures