インドのラッパー“Naezy”の実話を基にしたサクセスストーリー『ガリーボーイ』予告編&ポスタービジュアル

インドのスラムで生まれ育ったある青年がラップと出会い、フリースタイルラップの大会で優勝を目指す、実話を基にしたサクセスストーリー『ガリーボーイ』が、10月18日より公開される。このほど、本作の予告編とポスタービジュアルがお披露目となり、併せて、字幕監修を、作家、クリエーターとして活躍するいとうせいこうが担当することが発表された。

インドで活躍するアーティスト“Naezy”の実話を基に描く本作。インドのムンバイに実在するスラム街ダラヴィで生まれ育ったムラドは、真っ当な職に就いてほしいと願う両親に大学に通わせてもらいながらも、自身で変えることも抜け出すこともできない貧しい生活に怒りと諦めを抱えて生きていた。そんな中、ラップと新たな友人との出会いが彼の心と魂を震わせる。笑われ、親に反対され、かけがえない友情や恋も経験し、ムラドは“ガリーボーイ(路地裏の少年)”として突っ走ることを決意する。

予告編には、インドの厳しい格差社会の中で、貧しい生活に怒りと諦めを抱えながら生きるムラド(ランヴィール・シン)が「大きな夢をみたら迷わず追うべきか」と葛藤し悩む姿が。そこから一転、胸に秘めた思いをラップにのせ、止まることなくムラドは“ガリーボーイ”として突っ走ることを決意する。すべてランヴィール・シン自身が歌っている劇中のラップ曲にも注目だ。ムンバイ最大のスラム“ダラヴィ”を駆け巡り、高揚感に満ちた映像となった。

ポスタービジュアルは、劇中で印象的に使われる歌詞「My time will come(俺の時代が来る)」、「Change your fate(運命を変えろ)」が配され、主人公ムラドの見つめる先に光が差し込み、希望が感じられる。

本作の字幕監修を担当するいとうせいこうは、「ラップが決め手のストーリーですから、どう訳すと頭に入りやすいか、体がノリやすいか、今から楽しく悩んでいます。乞うご期待」とコメントしている。

『ガリーボーイ』
10月18日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:ゾーヤー・アクタル
字幕監修:いとうせいこう
出演:ランヴィール・シン アーリアー・バット シッダーント・チャトゥルヴェーディー カルキ・ケクラン
配給:ツイン

【ストーリー】 インドのムンバイにあるスラム出身のムラド(ランヴィール・シン)は、雇われ運転手の父を持つ貧しい家の青年。両親はムラドが今の暮らしから抜け出し成功できるよう、彼を大学に通わせる為に一生懸命に働いていた。しかしムラドは、親の想いを知る由も無く、地元の悪友とつるみ、親に内緒で身分の違う裕福な家庭の恋人と交際していた。俺の人生はこの先も変わらない…そう思っていたムラドだが、ある日大学構内でフリースタイルラップのパフォーマンスをしていた学生MC Sher(シッダーント・チャトゥルヴェーディー)と出会い、ラップの世界にのめり込んでいく。親からの反対、友情、恋、様々な経験をし、フリースタイルラップの大会で優勝を目指す。