『ジョーカー』第76回ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞!「ホアキンは最も凶暴で勇敢で心の広いライオン」と監督絶賛!

孤独だが心優しかった男が“悪のカリスマ”に変貌していく衝撃のドラマを描く、ホアキン・フェニックス主演、ロバート・デ・ニーロ共演のサスペンス・エンターテイメント『ジョーカー』が、10月4日より日米同時公開される。このほど、本作が第76回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、現地時間9月7日に行われたコンペティション部門の授賞式にて、最高賞となる金獅子賞を受賞した。

▲ホアキン・フェニックス(左)、トッド・フィリップス監督(右)

世界三大映画祭(カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ベネチア国際映画祭)でアメコミ作品が最高賞を受賞するのは、初の快挙となり、映画史を大きく塗り替える受賞となった。受賞式でトッド・フィリップス監督が「ホアキン・フェニックス抜きでこの映画はありえませんでした」と主人公アーサー=ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスへの敬意を表すと、会場からは同意した観客から盛大な拍手が巻き起こった。

加えて「ホアキンは、僕が知っている中で最も凶暴で、最も勇敢で、最も心の広いライオンです。そして、美しい心の持ち主です。“狂気の才能”とともに私のことを信頼してくれてありがとう」と金獅子賞にちなんでフィリップス監督がユーモアを交えて感謝を述べると「Grazie. Grazie mille.」(イタリア語で「ありがとう。本当にありがとう」)と返し、フィリップス監督がフェニックスをイメージして脚本を書き、撮影の6ヵ月前から二人で話し合いを重ね、撮影が開始されても最終日まで日々ジョーカーに関する発見があったと明かすように、監督とフェニックスが二人三脚で挑んだ作品で築いた信頼関係が垣間見える一幕も。監督だけでなく、審査員の一人であるカナダの映画監督メアリー・ハロンは「フェニックスの素晴らしい演技に非常に感銘を受けました。映画祭のルールが無ければ彼は男優賞に輝いていたでしょう」と本映画祭の上位の賞はダブル受賞できないという規則が無ければフェニックスは男優賞を受賞していたと称賛を贈った。

フィリップス監督は「映画が完成した時は様々な感情があり、この映画で伝えたいことを観客は理解してくれるのかという不安もあった。ベネチアでのワールドプレミアで、映画祭のオーディエンスは私たちが表現したかったこと、伝えたかったことを理解してくれたと感じました」と不安が自信に変わった本映画祭のプレミア上映後の心情を述懐する。「アメリカや世界中でも同じように受け入れてもらえることを期待しています。ホアキンと僕はこの映画を誇りに思っています。私たちはこの映画に誠心誠意努力しました。驚くかもしれませんが、この映画を制作することに対して多くの反対に直面しました。本当に誇りに思います」と完成まで困難な道のりについても振り返り、今回の受賞の喜びがいかに大きいものであるかを語った。

この受賞は、トッド・フィリップス監督の手腕や、ホアキン・フェニックスの演技だけでなく、フィリップス監督が“いちばん信頼できるパートナー”と明かす『ハングオーバー!』シリーズや『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』などの撮影監督ローレンス・シャー、『アメイジング・スパイダーマン2』など映画とTV界において長きにわたる卓越したキャリアを誇る美術デザイナーのマーク・フリードバーグ、衣装を担当した『アーティスト』、『ファントム・スレッド』でアカデミー賞を射止めたマーク・ブリッジスの仕事をはじめとする全てが評価された結果だ。アメコミ映画としての枠を超えて“歴史を変える”傑作として証明されたと同時に、ヒーロー映画とは一線を画し、ひとりの孤独な男が“悪のカリスマ”と変わる切なくも衝撃のドラマとして、ジャンルの限界を超えた作品の質の高さを裏付けるものとなった。

『ジョーカー』
10月4日(金) 全国ロードショー
監督・製作・共同脚本:トッド・フィリップス
共同脚本:スコット・シルバー
出演:ホアキン・フェニックス ロバート・デ・ニーロ
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)。都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気溢れる“悪のカリスマ”ジョーカーに変貌したのか?切なくも衝撃の真実が明かされる!

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