坂口安吾が太宰治に檄!小栗旬 × 藤原竜也『人間失格』共演シーン

天才作家・太宰治による日本文学史上最高の傑作の誕生秘話を、主演に小栗旬を迎え、蜷川実花監督が映画化する『人間失格 太宰治と3人の女たち』が、9月13日より公開される。このほど、太宰治=小栗旬と坂口安吾=藤原竜也の共演シーンを切り取った本編映像がお披露目となった。

藤原演じる坂口安吾は、太宰とともに無頼派を代表する作家。随筆「堕落論」で一躍時代の寵児となったが、酒と薬に溺れ続け、太宰に引けを取らない破天荒な生活を送っていた文豪だ。本編映像には、坂口安吾が酔っぱらいながらも太宰に傑作を書くよう檄を飛ばす姿が映し出されており、「やだね~!女房だの子どもだの、壊れて困るもんなんて作家は持っちゃいけねーんだよ」と大声で話しかけながらじりじりと太宰に近寄り、2人の距離はほぼゼロに。さらに安吾は勢いよく太宰に額をぶつけ、「人は堕ちる。生きてるから堕ちる。なぁ太宰、も~~~~っと堕ちろよ」とささやき、堕落へと誘ったかと思えば、最終的には自分が椅子から落ちてしまう。

同じ時代を生き、小説に心血を注いだ太宰と安吾は、互いの実力を認め影響を与え合っていた“同志”。友情とも少し違う2人の関係性だが、より深みを与えているのが、『Diner ダイナー』に続いての共演となった小栗と藤原の関係だ。互いに切磋琢磨しあい、常にトップスターの道を走り続けてきた盟友である小栗と藤原だからこその関係が如実に現れたシーンとなった。なお、藤原は「実際に太宰と安吾が通っていたバー“ルパン”での撮影はまるでタイムスリップしたようにすごく素敵な空間で、大変貴重な経験をさせて頂きました」と撮影を振り返っている。

『人間失格 太宰治と3人の女たち』
9月13日(金) 全国ロードショー
監督:蜷川実花
脚本:早船歌江子
音楽:三宅純
主題歌:東京スカパラダイスオーケストラ「カナリヤ鳴く空 feat.チバユウスケ」(cutting edge/JUSTA RECORD)
出演:小栗旬 宮沢りえ 沢尻エリカ 二階堂ふみ 成田凌 千葉雄大 瀬戸康史 高良健吾 藤原竜也
配給:松竹 アスミック・エース

【ストーリー】 天才作家、太宰治(小栗旬)。身重の妻・美知子(宮沢りえ)と二人の子どもがいながら恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返す。その破天荒な生き方で文壇から疎まれているが、ベストセラーを連発して時のスターとなっていた。太宰は、作家志望の静子(沢尻エリカ)の文才に惚れこんで激しく愛し合い、同時に未亡人の富栄(二階堂ふみ)にも救いを求めていく。二人の愛人に子どもがほしいと言われるイカれた日々の中で、それでも夫の才能を信じる美知子に叱咤され、遂に自分にしか書けない「人間に失格した男」の物語に取りかかるのだが…。

© 2019 『人間失格』製作委員会