市原隼人が自身初の「食ものコメディ」に挑み、主演を務めるオリジナルドラマ「おいしい給食」が、10月より放送されることが決定した。
本作は、給食マニアの教師・甘利田幸男と、給食マニアの生徒・神野ゴウによる、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く学園グルメコメディ。1980年代のある中学校を舞台に、甘利田と彼を取り巻く子どもたち、大人たちのさまざまな人生模様が、食欲をそそる給食バトルとともに紡がれていく。劇中では鯨の竜田揚げ、ミルメーク、ソフトめんなど懐かしの給食が毎回登場し、ノスタルジックな雰囲気に心温まる。
主演を務めるのは市原隼人。演じる主人公・甘利田幸男(あまりだ ゆきお)は、給食に愛がある故にそれを愛せない奴を許せない「給食絶対主義者」で、いつもスーツ、理詰めで話すため生徒からの人気は極端に低い。ストイックな役どころを多くこなし、シリアスなイメージの強い市原は、本作で自身初となる「食ものコメディ」にチャレンジする。
▼スタッフ&キャスト コメント
■市原隼人(甘利田幸男役)
Q:オファーを受けた際の感想は?
台本がとにかく面白かったです。そして、「食もの」を題材にした作品に携わったことがなかったので、単純にやってみたいという気持ちと、主人公の甘利田という人物が変わっていて楽しんで演じることができるなと思いました。ファンタジー要素もあって、今まで見たことないであろう楽しい世界観を堪能していただけると思います。
Q:主人公の甘利田を演じるにあたって、どういう役作りをされたのですか?
甘利田は、中学校の数学教師なのに、学校に行く一番の理由が給食を食べることなんです。その時点でもう、枠からはみ出ている(笑)。でも一方で、本音や確信を突くような言葉も吐ける。世の中、思っても言えないことがたくさんあると思いますが、そこをズバっと言ってくれるので気持ちいいです。演じたことのないタイプの役で、表情も動きも、振り切った演技をしています。誰も見たことのない市原隼人を100%見れると思います。
Q:食べるシーンを演じてみていかがでしたか?
こんなに体力を使うとは思わなかったです(笑)。何回も何回も食べるので。それと、大勢の人に見られながら食事をすることは普段ないので、妙な緊張感があります。甘利田は、食材一つ一つの歴史や、食べる意味、パンと牛乳のコンビネーションがなぜ安心するのかなど、色々考えながら給食を食べています。それがものすごく面白くて、感じることや学べることもあると思いますので、是非見ていただきたいです。
Q:最後に視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
ドラマの概念をすべてひっくり返す、ぶっ飛んだ作品になっています!給食という食を通して、大人と子供、世の中に向けたメッセージも込められています。肩の力を抜きながら、笑いながら楽しんでいただけたら嬉しいです。
■永森裕二(企画・脚本)
Q:キャスティングに関して。
企画を着想して、脚本を書く前に考える一番大事なこと。給食好きの教師、甘利田のキャラ造形をどうするか。妄想で書くより具体で書きたい。その時思ったのが、市原隼人さんでした。甘利田は強面の教師のくせして、給食なんぞに心を奪われている。その葛藤に苦悶する男。喜怒哀楽の落差をイメージした時、個人的に市原さんの「喜」と「怒」の落差が大好きだったのが理由です。勝手に市原さんイメージのまま書き進めました。書き上がってオファーさせて頂き、お受け頂いた時は本当にうれしくて、やっと甘利田が出来上がった気がしました。
Q:視聴者の皆さんへメッセージ。
ほぼ全ての日本人が体験している「初めての会食」が給食だと思います。時代と地域が違えど、給食の話題はとにかく盛り上がります。様々な飯モノドラマがありますが、決まったメニューをいかに工夫して食べるかという飯モノは初めてだと思います。ある人は思い出しながら、ある人は今との違いを感じながら、それぞれの楽しみ方をして頂ける作品になったと思います。是非皆さん一緒に「おいしい給食」を味わってください。
「おいしい給食」
10月よりテレビ神奈川、TOKYO MX、BS12 トゥエルビほかにて順次放送開始(全10話)
監督・脚本:綾部真弥 田口桂
脚本:永森裕二
出演:市原隼人
【第1話ストーリー】 1984年夏。常盤中学校の校門に立つ数人の教師と当番の生徒。登校する生徒たちに挨拶している。その中に立つ教師、甘利田幸男(市原隼人)。甘利田には秘密があった。それは、給食に愛がある故にそれを愛せない奴を許せない「給食絶対主義者」であること。給食のために学校に来ているといっても過言ではない、給食マニア教師・甘利田は、ただ心の奥底で給食を愛するだけ。教師が生徒以上に給食を楽しみにしているなどと知れたら、威厳が失墜するからだ。だが、そんな彼の前にある一人の生徒が挑戦状を叩きつけることになる。彼の名前は神野ゴウ。給食に愛がある故に変革を求める13歳だ。どちらが給食を「おいしく食べるか」。給食マニアの教師と生徒の、静かな「闘い」がはじまろうとしていた。
©2019「おいしい給食」製作委員会