世界最高峰のテノール歌手アンドレア・ボチェッリの激動の半生を、ボチェッリ自ら執筆した自伝的小説を基に、『イル・ポスティーノ』のマイケル・ラドフォードが完全映画化した『The Music of Silence』(原題)が、邦題『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』として、11月15日より公開されることが決定した。併せて、場面写真がお披露目となった。
イタリア・トスカーナ地方の小さな村。12歳の時にサッカーボールが頭に当たり、失明してしまったアモスは、音楽学校でそのあまりにも美しい歌声が評価され、コンテストで見事優勝する。だが、すぐに声変わりが始まり、美しい声が出なくなってしまう。アモスは歌手を諦め、親友とともに猛勉強の末、弁護士を目指すが、数々の有名オペラ歌手を育てたスペイン人の歌唱指導者、マエストロとの出会いが彼の人生を一変させる。
作品の中で披露されるアモスの歌唱シーンは、全てボチェッリ本人の吹き替えによるもの。劇中では、1996年に世界中で大ヒットした「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」をはじめ「アヴェ・マリア」「誰も寝てはならぬ(トゥーランドットより)」などを披露する。ディズニー映画『くるみ割り人形と秘密の王国』で、同じくクラシック・テノールの歌手である息子マッテオ・ボチェッリと共演、親子でエンディングテーマを披露するなど、その歌声はファンのみならず世界中の人々を魅了し続けている。
ボチェッリの役どころであるアモスには、人気TVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」で頭角を現した新鋭トビー・セバスチャンを大胆に起用。また、アモスを息子のように厳しく、時には穏やかに指導するマエストロ役に、ペドロ・アルモドバル監督に見出され『デスペラード』で世界のトップスターに上り詰めたアントニオ・バンデラスを配し、テノール歌手として育てる過程を演じる。
アンドレア・ボチェッリは、12歳のときにサッカーボールが頭に当たり、脳内出血が原因で失明。その障害を乗り越え法学博士号を取得、弁護士としての人生を歩み始めていたが、歌手の夢があきらめられず夜は地元のバーでピアノを弾きながら歌っていたところ、イタリアが生んだクラシック界の伝説、ルチアーノ・パヴァロッティの目に留まり歌手デビュー。1994年のCDデビュー以来、トータル・セールスは8000万枚以上、ゴールデン・グローブ賞1回、クラシック・ブリット・アワード7回、ワールド・ミュージック・アワード7回という受賞歴を誇り、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムにもその名が刻まれるほどのスーパースターとなった。
『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』
11月15日(金)より、新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
監督:マイケル・ラドフォード
原案:アンドレア・ボチェッリ
脚本:アンナ・パヴィニャーノ マイケル・ラドフォード
出演:トビー・セバスチャン アントニオ・バンデラス
配給:プレシディオ 彩プロ
【ストーリー】 イタリア・トスカーナ地方の小さな村。アモスは眼球に血液異常を持って生まれ、幼い頃から弱視に悩まされていながらも、明るく過ごしていた。しかし12歳の時に学校の授業中、サッカーボールが頭に当たり持病が悪化、失明してしまう。不自由な暮らしに鬱憤を抑えきれず両親を困らせるアモス。そんな彼を見かねた叔父が、元来歌が上手なアモスを音楽学校に連れていく。そのあまりにも美しい歌声が評価され、コンテストで見事優勝する。しかし喜びも束の間、すぐに声変わりが始まり、美しい声が出なくなってしまう。それを機に歌手を諦め、親友とともに猛勉強の末、弁護士を目指すが、数々の有名オペラ歌手を育てたスペイン人の歌唱指導者、マエストロ(アントニオ・バンデラス)との出会いが彼の人生を一変させる。
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