第71回カンヌ国際映画祭にてカメラドール(新人監督賞)ほか3冠を受賞した、“ニュー・ドラン(第2のグザヴィエ・ドラン)”とも称されるベルギーの新鋭ルーカス・ドン監督の長編デビュー作『Girl/ガール』が、7月5日より公開される。このほど、各界著名人より本作を絶賛するコメントと、11名のイラストレーターより応援イラストが寄せられた。
15歳のララの夢はバレリーナになること。彼女は男性の体に生まれてきたが、それでも強い意志と才能、娘の夢を全力で応援してくれる父に支えられ、難関のバレエ学校への入学を認められる。ララは毎日厳しいレッスンを受け、血のにじむような努力を重ねるが、初めての舞台公演が迫る中、思春期の身体の変化により思い通りに動けなくなることへの焦り、ライバルから向けられる心ない嫉妬により、次第に心と体が追い詰められていく。
全コメント&イラストが掲載されたチラシは、6月中旬より全国上映劇場にて順次設置予定。
著名人 絶賛コメント
■美内すずえ(漫画家/「ガラスの仮面」)
主人公の少女ララ役のビクトール・ポルスターが衝撃だ!裸の全身を晒しての中性的な美しさと、繊細な情感の表現に、トランスジェンダーの切なさを体感する思いだ。支える父親の、愛情溢れる演技にも感動だ。
■宮尾俊太郎(バレエダンサー/Kバレエ カンパニー プリンシパル)
内なる悩みや孤独が踊りを通した時、そこには確かな美しさが宿っていた。心に残る作品。
■佐々木希(女優)
15歳のララが葛藤し、もがいた結果選択したラストには、ただただ胸が痛かったです。しかし、透き通るような眼差しに引き込まれ、懸命に真っ直ぐ生きる姿には勇気をもらいました。観終えた後も、儚く美しいララの笑顔が心に刻まれました。
■安藤桃子(映画監督)
観る者の眼球と主人公が糸で括られたかのように、ヒロイン、ララにしか焦点が合わなかった。限界まで振り切ったララの痛みは、誰かの痛みと共振する。彼女の父がそうしたように、痛みがあれば受け止め包んでくれる場所がある。
■小島秀夫(ゲームクリエイター)
「真実に基づいた実話の映画化」とは違う次元の映画だ。本作はフィクションとドキュメンタリーの中間(ジェンダー)にある、ララ(ビクトール・ポルスター)の人生を投影して創られた唯一無二の“ガール”の物語。だからこそ、大人になろうとするティーンエイジ・ガールの葛藤と、夢を叶えようとするバレリーナの苦悩に、こんなにも深く共感してしまう。ガールズ・トークでは、ルーカス・ドン監督は“第二のグザヴィエ・ドラン”と言われているが、既にある意味、彼をも凌駕している。
■吉田大八(映画監督)
体という牢獄に幽閉されたヒロイン、その大脱走はどこまでも孤独で痛くて美しい。
■ジョージ朝倉(漫画家/男子バレエ漫画「ダンス・ダンス・ダンスール」連載中)
あああ、なんとも奇跡的にGirlを映してくれおって…!!こんな美しい作品と出会えて、45才までムダに生きてて良かったです。更にムダを重ねたいと思えました。ありがとうございます。
■Cuvie(漫画家/本格クラシックバレエ漫画「絢爛たるグランドセーヌ」連載中)
ララの歩むのが茨の道すぎる!傷ついて血を流し、それでも勇敢に進む彼女が目指すオーロラ姫は、自分自身の理想の姿か。シェルカウイ振付のバレエシーンは美しく、痛ましいのに目が離せない。寡黙な彼女の叫びのようだ。
■えすとえむ(漫画家/「ショーが跳ねたら逢いましょう」)
悲鳴をあげる心を、直接見たことはあるだろうか。慣れないトウシューズで血に塗れる彼女の足は、彼女の心そのものであまりに生々しい。あの足で跳べるといい。いつか、誰より高く。
寄稿イラストレーター
■ごとうゆりか
■itabamoe
■目黒ケイ
■Moeko
■大野莉楠
■眼福ユウコ
■TAKUMI
■南夏希
■星陽子
■wataboku
■花くまゆうさく
『Girl/ガール』
7月5日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国ローショー
監督・脚本:ルーカス・ドン
振付師:シディ・ラルビ・シェルカウイ
出演:ビクトール・ポルスター アリエ・ワルトアルテ
配給:クロックワークス STAR CHANNEL MOVIES
【ストーリー】 15歳のララ(ビクトール・ポルスター)の夢はバレリーナになること。しかしそれは簡単なことではなかった。彼女は男の体に生まれてきたから。それでも強い意志と才能、娘の夢を全力で応援してくれる父に支えられ、難関のバレエ学校への入学を認められる。夢の実現のためララは毎日厳しいレッスンを受け、血のにじむような努力を重ねていく。だが、初めての舞台公演が迫る中、思春期の身体の変化により思い通りに動けなくなることへの焦り、ライバルから向けられる心ない嫉妬により、彼女の心と体は追い詰められていく。
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