何者にもなれなかった男たちの3つの物語 土屋哲彦監督&畑井雄介監督によるオムニバス映画『RUN!-3films-』11月公開!

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭をはじめ数々の映画祭に招待され受賞もしてきた、土屋哲彦監督と畑井雄介監督の疾走感溢れる3作品を1つに集めたオムニバス映画『RUN!-3films-』が、11月2日より公開されることが決定した。併せて、予告編がお披露目となった。

昨年2月に別府ブルーバード劇場にて上映され反響を呼んだ本作。深夜のコンビニを舞台に、店員と強盗の記憶の掛け違いを巡る「追憶ダンス」は、「山形国際ムービーフェスティバル2017」準グランプリと観客賞を受賞するなど数々の映画祭で高い評価を上げてきた話題作。主演は、『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』、ドラマ「アシガール」の篠田諒と、『仮面ライダーW』の木ノ本嶺浩。二人は本作において「FOXムービー短編映画祭」審査員特別俳優賞を受賞した。監督は、『闇金ドッグス』などヒット作を生み出してきた土屋哲彦が務める。

▲「追憶ダンス」

人に言えない秘密を抱えた男たちが築いた奇妙な関係を通して“喪失”を描いた「VANISH」は、「しがショートムービーフェス2015」でグランプリを受賞し、「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016」でも話題となった、美しい映像で描かれる壮大な世界観が魅力のSFドラマ。主演は、『残穢【ざんえ】-住んでは行けない部屋-』、『予告犯』の松林慎司。監督は、これまで多くの映画やドラマなどの映像作品で助監督をしてきた実力派・畑井雄介が務める。

▲「VANISH」

「追憶ダンス」と同じく土屋監督が手掛ける「ACTOR」は、「杉並ヒーロー映画祭」で観客賞とベストヒーロー賞をダブル受賞したほか、「ゆうばり国際ファンスティック映画祭2016」や「アヴァンカ国際映画2018」など多くの映画祭に招待された。本作には、『忍びの国』、NHK大河ドラマ「西郷どん」の黒岩司、ビデオパスにて配信中の「RIDERTIME 仮面ライダー龍騎」で主人公を演じている須賀貴匡など演技派が多数出演。そして、すべての作品に、『名前』、『天然☆生活』など多くの作品で圧倒的な演技を見せる名優・津田寛治が出演する。

▲「ACTOR」

併せて、『茶の味』、『スマグラー おまえの未来を運べ』など国内外から注目を集める石井克人監督や『ケンとカズ』で第28回東京国際映画祭の日本スプラッシュ部門にて作品賞を受賞した小路紘史監督、3本に出演している俳優の津田寛治など、映画界を牽引する豪華メンバーよりコメントが寄せられた。

コメント

■石井克人(映画監督)
青年誌の漫画みたいで良い!ネタが藤子不二雄先生っぽいけど劇画タッチなのが好き。世界観が分かってきても先が読めないのが気持ちいい!津田寛治ファンにはたまらない映画だと思う。色んなキャラを演じ分けてて津田さんの魅力満載!って感じ。ネットの配信もすれば良いのに!面白かったです!

■小路紘史(映画監督)
短編3本につめこまれた緻密な構成、大胆なカメラワーク、引き込まれる役者の芝居に心奪われました。そして、なにより素晴らしいのはそれらの要素の中に人間のハートが置き去りにされてないという事。コンビニ店員、ヤクザの仕事人、売れない役者、3種3用の主人公たちは今にも画面から飛び出してくるかのごとく、生きています!走っています!!おススメです!!!

■津田寛治(俳優)
ラ・セッテは映画好きが多い事務所なので、呑み会も映画の話で盛り上がります。この「RUN!-3films-」というオムニバス作品も、発端はみんなで飲んでいる時に出来た企画でした。若手の一人がベロベロになりながら「俺の主演映画作って下さい!今度のギャラ全部ブッコミますから!」と叫んだのです。その時の彼のギャラはとても映画が撮れる金額では無かったのですが、みんなもベロベロだったのもあり、「よーっし。とろーとろー!」と盛り上がったのでした。その勢いで3本も短編映画を作ってしまうこの事務所が僕は、す、好きです。

■土屋哲彦監督(「追憶ダンス」「ACTOR」)
多くの優れた短編が映画祭での上映で終わってしまうことが常という中、この作品を劇場公開まで導いてくれた全ての皆様に感謝申し上げます。バラバラに作った3つの物語を並べたら、不思議とスジの通った一本の映画になりました。主人公たちはどいつも社会から必要とされてないような、ハミ出し者たち。それでも吠えて、あがいて、走る。そんな映画です。あらためて一本の映画になった「RUN!」を観たら「負け犬店員もコンビニ強盗も、売れない俳優も…俺だ!(人喰い親子とヤクザさえも!)」と思えました。そしてきっと、皆さんにもそう感じて頂けるようなパワーを持った作品です!ぜひ、劇場でお楽しみください!

■畑井雄介監督(「VANISH」)
ある日、なんとなく気になって調べたのが「VANISH」の始まりでした。年間失踪者数が10万人。そしてその原因はわかっていない。この圧倒的な数に驚きました。消えた人はどこに行ったのか?僕なりの考えがこの「VANISH」には詰まっています。長編映画を目指す為に作られた今作は、パイロットフィルムになります。まだ完結していない物語ではありますが、多くの方に観て頂ける事がとても嬉しいです。主人公を演じた松林さんの苦悩。主人公と共存するヤクザを演じた津田さんの狂気。必見です。そして、「追憶ダンス」「ACTOR」の監督である土屋監督は、助監督時代の先輩でもあります。あの頃を一緒に走り抜けた先輩の作品と、こうして劇場公開される事をとても誇りに思います。

『RUN!-3films-』
11月2日(土)より、池袋シネマ・ロサにて上映
「追憶ダンス」
監督:土屋哲彦
脚本:池谷雅夫
出演:篠田諒 木ノ本嶺浩 青木玄徳 山﨑ケイ(相席スタート) 黒岩司 古谷佳也 日下雅貴 津田寛治
【ストーリー】 コンビニバイト中の鈴木の前に、突然フルフェイスのヘルメットを被った強盗が現れた。そいつは中2まで一緒だった同級生の佐藤だという。「いじめた方が忘れても、いじめられた方は忘れないんだよ!」と、ナイフを持って襲ってくるが全く身に覚えがない。そこに警察官が現れ…。記憶の掛け違いを巡る二人の戦いは、予想外の結末に!

「VANISH」
監督:畑井雄介
出演:松林慎司 山口康智 志村美空 笹原尚季 谷沢龍馬 黒岩司 シャア・ハック 蟹江アサド 津田寛治
【ストーリー】 年間失踪者数10万人、その原因はわかっていない―。ある田舎町を走る車。そこにいるのは死体処理が生業のヤクザと、生きていくために人を喰うしか出来ない、「自分」が何者か分からない男。『消す』ことを宿命づけられたふたりは、共存のために一緒にいた。「命」とは?「生きる」とは?スタイリッシュな映像で贈るSFファンタジー。

「ACTOR」
監督・脚本・編集:土屋哲彦
出演:黒岩司 須賀貴匡 菅野莉央 龍坐 佐野大樹 松林慎司 笠原紳司 川村亮介 佐野和真 髙橋洋 津田寛治
【ストーリー】 売れない役者の山田はアルバイト先でもバカにされる日々。正直、向いてないのか…と悩みながら振り向くと、そこは撮影現場だった。「やれば出来るじゃない」共演女優に言われ少しだけ自信を取り戻し、憧れの俳優との共演シーンで覚醒。『闇を切り裂け!その光を掴み取れ!』自分を見下してきたヤツらを撃つために!

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