「妻のトリセツ」で話題のAI研究者・黒川伊保子のベストセラーを原案に、早見あかり主演、平岡祐太共演で映像化した『女の機嫌の直し方』のドラマ版が3月16日より日本テレビにて放送開始(全3回)、映画版が6月15日より公開される。このほど、4月18日から21日に沖縄にて開催された「島ぜんぶおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」でワールドプレミア上映が実施され、本作が、観客が選ぶグランプリ「おーきな観客賞」を受賞。4月20日には舞台挨拶、21日にはレッドカーペットイベントと授賞式が行われ、キャストの早見あかり、平岡祐太、松井玲奈、佐伯大地、有田駿介監督が出席した。
本映画祭は、2009年に「沖縄国際映画祭」としてスタートし、2015年に「島ぜんぶでおーきな祭」と名称を変え、映画のみならず、音楽・ダンス・お笑い・ファッション・アート・スポーツなどの総合エンターテインメントの祭典として、沖縄の春の風物詩となった。第11回となった本年は、「化けろ!やりたいこと全部やろう」をキャッチコピーにエネルギッシュに展開。本作は、映画祭の中で上映された、特別招待作品・特別上映作品・TV DIRECTOR‘S MOVIE・地域発信型映画の部門の中で、新作映画48作品を対象に観客が選ぶグランプリ「おーきな観客賞」に選ばれた。
■舞台挨拶 レポート
4月20日、那覇市の桜坂劇場ホールAにて本作の上映と舞台挨拶が行われ、本編上映後の舞台挨拶に、主演の早見あかり、平岡祐太、松井玲奈、佐伯大地、有田駿介監督の5人が登壇した。
結婚式場で巻き起こる男女のトラブルを、男女脳の違いを分析した最新のAI研究をもとに次々と解決していくハートフルコメディの本作。まず早見が「今日皆さんにお披露目することができてとても嬉しい」と挨拶。その後、平岡、佐伯と挨拶が続いたが、二人とも自身の役名を言い間違えるというハプニングが。この事態に「女性たちに映画の中で“おんぶにだっこ”される役ですが、今日もおんぶにだっこでやっていきたいと思います」と佐伯が笑い交じりにコメントし、場内からは笑いと共に温かな拍手が起こった。
“男女の脳の違い”がテーマの作品ということで、もっとも男性に対してイラついたシーンを聞かれた新婦役の松井は「姑と新婦がぶつかった時、どっちにもつけないゆう君(佐伯演じる悠)が『じゃんけんで決めよっか』という所で、マジでこの人どうしようと思って(笑)」とコメント。「ちょっとブチギレそうでした」という松井に、佐伯が「僕、役だよ!?」と必死に弁解するやり取りに場内は笑いに包まれた。そのやりとりを見ていた有田監督にも話を聞くと、「(女性に対して)めんどくさいな」とポツリ。これまで3回女性から「あなたと一緒にいる意味が分からない」と言われたことがある、と自身の過去を明かした監督に、出演者からも笑いが起こった。
男女の仲を長続きさせる秘訣は?と質問された早見は「思いやりが一番」だと回答。「女性も男性もお互いを思いやることが大事で、この作品を見ていただければ大体のことがわかると思います」とのコメントには、観客から共感するように頷く姿が見られた。
最後に監督から「周りに男女関係で悩んでいる方がいたら是非この映画を薦めていただいて、少しでもこの作品が役に立てばうれしいと思っております」とコメントし、舞台挨拶を締めくくった。
■レッドカーペットイベント レポート
沖縄県全域で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」のレッドカーペットイベントが、4月21日、那覇・国際通りを封鎖して行われ、沿道には約9万2000人のファンが押し寄せ、約1400人のゲストに大きな歓声をおくった。
本作に出演した早見あかりと松井玲奈は、色合いが対照的なドレス姿で沿道の観客を魅了。結婚式場を舞台にした作品で、実生活でも新婚ホヤホヤの早見は、結婚について「独りよがりではなく、相手のことを思いやる気持ちが大切だなと思います」とコメント。作品タイトルにちなみ“女の機嫌の直し方”を聞かれた平岡祐太は「基本的に聞き役に回ることかな」とコメントした。
■授賞式 レポート
最優秀賞にあたる「おーきな観客賞」のプレゼンターとして、照屋年之(ガレッジセール・ゴリ)監督の『洗骨』で主演を務めた奥田暎二が登壇。受賞作として『女の機嫌の直し方』が発表され、有田駿介監督は「この作品は多くの人に幸せになってもらえる内容になっていますのでぜひ観てほしいです」と作品をアピール、また主演の早見あかりも「この映画祭でこの映画を初めて上映するということで緊張していたんですけれども、こういった形でお客様の声が届いて賞をいただけて、大変大きな自信になりました。この映画は、たくさんの男女、たくさんのカップル、色んな人が幸せになれる映画になっているので、ぜひ皆さんに観ていただきたいです」と喜びを語った。
『女の機嫌の直し方』
連続ドラマ:3月16日(土)~3月30日(土)、日本テレビにて放送(全3回)
深夜24時55分~25時25分放送
映画:6月15日(土)よりユナイテッド・シネマアクアシティお台場ほか全国順次公開
監督:有田駿介
原案:黒川伊保子「女の機嫌の直し方」(集英社インターナショナル刊)
脚本:蛭田直美
脚本協力:横澤夏子
音楽:吉川慶
出演:早見あかり 平岡祐太 松井玲奈 佐伯大地 水沢エレナ 前田公輝 朝加真由美 原日出子 金田明夫
配給:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
【ストーリー】 大学でAIの研究をしている真島愛(早見あかり)は、「男女脳の違いによる女の機嫌の直し方」をテーマに卒評論文を執筆中。データ収集のため、“男女トラブルの宝庫”結婚式場でアルバイトすることに。上司となった熱血ウェディングプランナー・青柳誠司(平岡祐太)とともに、あるカップル(松井玲奈、佐伯大地)の結婚式を担当するが、その会場のあちらこちらで男女トラブルが勃発!「結婚やめる!」と新婦が泣き、「余興やりたくない!」と同僚女子が叫び、親戚夫婦には熟年離婚の危機!ついには嫁姑のバトルまで…!果たしてこの結婚式、笑顔でお開きにできるの!?ドタバタ劇は、涙、涙の、感動のフィナーレへ!
(C)2019「女の機嫌の直し方」製作委員会