藤野涼子 主演 × 浅田次郎 原作 新選組に翻弄される、3組の男女の物語『輪違屋糸里 京女たちの幕末』12月公開!

浅田次郎による小説「輪違屋糸里」(わちがいやいとさと)の映画化となる『輪違屋糸里 京女たちの幕末』が12月15日より公開されることが決定した。

本作は、歴史が大きく変わろうとしている渦の中で、大義をもって都を守り、そして恐れられた新選組の姿を女性の視点で描いた愛の物語。初期の新選組に、近藤勇と芹沢鴨という二人の局長が存在し、両派が対立を深めていた時代に、新選組副長・土方歳三に想いを寄せる島原輪違屋天神・糸里、芹沢の腹心の平山五郎との愛に翻弄される桔梗屋天神・吉栄、芹沢の愛人・お梅という3人の女性たちが、新選組の志士たちの対立に翻弄されながらも自らの愛を貫き、そして筆頭局長であった芹沢の暗殺に隠された謎が明らかになっていく。

主人公、島原輪違屋の芸妓・糸里を演じるのは、『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』で日本アカデミー賞新人俳優賞に輝いた藤野涼子。まだ幼さが残る初々しい姿と、十代とは思えない妖艶な女性像を演じ、本作で時代劇初挑戦となった。土方歳三には、『赤い糸』で同じく日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した若手実力派の溝端淳平。このほか、吉栄に松井玲奈、平山五郎に佐藤隆太、芹沢鴨に塚本高史、愛人・お梅を田畑智子が演じた。さらに炎鷹、新妻聖子らが脇を固め、松平容保役の榎木孝明と甘味処隠居役の石濱朗が特別出演している。監督はTVシリーズ「鬼平犯科帳」など、人間ドラマと時代劇を融合させる名手・加島幹也。製作陣には、日本アカデミー賞の受賞経験者、江原祥二(撮影)、杉本崇(照明)・松宮敏之(美術)らが集結し、殺陣は東映剣会の清家三彦が担当する。

■藤野涼子(糸里役) コメント
この作品は、私が16歳の時に撮影しました。その時は、時代劇も、恋愛劇もやらせて頂いた事がなく今回が初めてで、それに京訛りがあり私の中でこの映画はとてもチャレンジングな作品でした。撮影を始める前に加島監督と糸里の想いについて一日中話し合ったり、役の中の土方歳三は糸里の心をズタズタにしますが、撮影の間に溝端淳平さんと歌を歌ったりしていました。そんな暖かな雰囲気で作ったこの作品が皆さんの元に三ヶ月後に届くと考えるととてもワクワクします。加島監督をはじめスタッフの皆さんも役者も魂を込めた作品です。12月、新選組の姿を女性視点で描いた愛の物語を、是非劇場で体感して下さい。新選組の迫力ある殺陣さばきや、芸妓や太夫の三味線、踊りなども必見です!

『輪違屋糸里 京女たちの幕末』
12月15日(土) 有楽町スバル座ほか全国順次公開
監督:加島幹也
原作:浅田次郎「輪違屋糸里(上・下)」(文春文庫刊)
脚本:金子成人 門間宜裕 加島幹也
出演:藤野涼子 溝端淳平 松井玲奈 佐藤隆太 新妻聖子 石濱朗 榎木孝明 田畑智子 塚本高史
配給:アークエンタテインメント

【ストーリー】 幕末の京都。花街で<島原輪違屋>に身を置く、天神糸里(藤野涼子)。糸里が淡い恋心を抱くのは、新選組の土方歳三(溝端淳平)だった。糸里とは仲の良い桔梗屋の芸妓吉栄(松井玲奈)は芹沢の腹心の平山五郎(佐藤隆太)と恋仲で、初期の新選組には、近藤勇と芹沢鴨(塚本高史)という二人の局長が存在していた。両派は対立を深めていくが、それは「百姓」と「武士」という決して超えられない壁でもあった。やがて持ち上がる芹沢鴨暗殺計画。男たちの抗争の影で翻弄されていく糸里、吉栄、そして芹沢の愛人お梅(田畑智子)。彼女たちは一体何を見て、何に殉じるのか。そして最後に下した決断とは…。

(c)2018銀幕維新の会/「輪違屋糸里」製作委員会