2018年サンダンス映画祭、第68回ベルリン映画祭に正式出品され、ホアキン・フェニックスが主演を務める、ガス・ヴァン・サント監督3年ぶりの最新作『ドント・ウォーリー』が5月3日より公開される。このほど、本作の世界観とユーモアを盛り込んだ劇場用マナーCMがお披露目となり、併せて、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。
オレゴン州ポートランド出身の風刺漫画家ジョン・キャラハンの半生を描く本作。2014年に他界したロビン・ウィリアムズは、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の公開時からキャラハンの半生を映画化しようと考えていた。そして当時から監督にと相談を受けていたのが、『エレファント』『ミルク』『永遠の僕たち』を手掛けたガス・ヴァン・サント。ウィリアムズの死後、映画化を決めたヴァン・サントが自ら脚本を書き、企画から20年がたち遂に完成した。
劇場用マナーCMでは、キャラハンを演じるホアキン・フェニックスの様々なシーンを盛り込み、「Don’t タバコ!」、「Don’t電話!」、「Don’t 撮影・録音!」、「Don’t 大声!」と、タイトルの“Don’t”を連発し、劇場マナーを知らせる。さらにはキャラハン自身のイラストも登場し、本作の世界観とユーモアを先取りできる内容となっている。3月30日から5月2日まで東京テアトル系列劇場にて、そして随時、本作公開劇場にて上映される予定だ。
著名人 絶賛コメント
■二ノ宮知子(漫画家『のだめカンタービレ』『七つ屋志のぶの宝石匣』)
生ぬるい自分を皮肉るネタで食ってるわたしにこれをみせるの(笑)!泣いたわ。みんな何とかなるんだ。
■みうらじゅん(イラストレーターなど)
何だかんだ言っても人の一生ほど面白いものはない。真理こそあれどポディティヴに生きる者に正解などない。だって答はいつも風に舞ってるんだもの(BY ボブ・ディラン)。
■やくみつる(時事漫画家)
共感!皮肉、諧謔は生きるエネルギーになり得るってこと。今や絶滅危惧種の皮肉系ヒトコマ漫画。その行く末はかなり心配(ウォーリー)だけれど。
■ロバート キャンベル(日本文学研究者)
ランダムに散りばめられた名場面の演技と風景に熱い命が宿っている。斜面を一段ずつゆっくり上っていく人生って悪くないな。
■よしひろまさみち(映画ライター)
日々不満げに生きるより、前向きに生きた方が人生ン億倍楽しい。それもこれも理解してくれる人がいればこそよね、と教えてくれる。
■山本浩未(ヘア&メイクアップアーチスト)
弱いからこそ見つけられることがある。弱さは強みに変えられる、大丈夫!
■北吉洋一(ライター)
『ドント・ウォーリー』を赤塚不二夫の名セリフ「これでいいのだ!」と訳しながら観た。主人公も赤塚さんもアルコール依存や病いと向かい合いながら、常に現実を肯定し、漫画を描いてきた。その前向きの姿勢が素晴らしい。主演のホアキン・フェニックスが圧巻!
■野村訓市(編集エディター)
『ドラッグストア・カウボーイ』や『マイ・プライベート・アイダホ』とは違う。けれどあの頃に観た『いまを生きる』と似た感情を抱かせる。映画が描く人生を生きるための12ステップ。これからを生きる。
■伊藤さとり(映画パーソナリティー)
ガス・ヴァン・サント監督が愛しいと思うユニークなキャストの演技に魅せられ、破天荒な人生に驚愕する。生への執着を斜めから見るとこんなにチャーミングだとは!
『ドント・ウォーリー』
5月3日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館他全国順次公開
監督・脚本・編集:ガス・ヴァン・サント
出演:ホアキン・フェニックス ジョナ・ヒル ルーニー・マーラ ジャック・ブラック
配給:東京テアトル
【ストーリー】 オレゴン州ポートランド。アルコールに頼りながら日々を過ごしているジョン・キャラハン(ホアキン・フェニックス)は、自動車事故に遭い一命を取り留めるが、胸から下が麻痺し、車いす生活を余儀なくされる。絶望と苛立ちの中、ますます酒に溺れ、周囲とぶつかる自暴自棄な毎日。だが幾つかのきっかけから自分を憐れむことを止め、過去から自由になる強さを得ていく彼は、持ち前の皮肉で辛辣なユーモアを発揮して不自由な手で風刺漫画を描き始める。人生を築き始めた彼のそばにはずっと、彼を好きでい続ける、かけがえのない人たちがいた…。2010年、59歳で他界した世界で一番皮肉屋な風刺漫画家の奇跡の実話。
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