松尾貴史、みうらじゅん、ダイアモンド☆ユカイ、伊藤政則、ルー大柴ら著名人より推薦コメント!『サッドヒルを掘り返せ』

2017年東京国際映画祭で話題となった、マカロニ・ウエスタンの名作『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(1966)のロケ地「サッドヒル」を復元しようとする一大プロジェクトを記録したドキュメンタリー映画『サッドヒルを掘り返せ』が3月8日より公開される。このほど、各界著名人より本作を推薦するコメントが寄せられた。

マカロニ・ウエスタンの名作『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』における伝説的シーンのロケ地「サッドヒル」。本作は、およそ49年もの間、人知れず眠り続けていたロケ現場「サッドヒル」を復元しようとする映画ファンの熱い思いがヨーロッパ中に知れ渡り、各地からスコップやクワを手にしたファンたちがスペインの荒れ地で起こした奇跡のプロジェクトの記録と、製作関係者らが撮影当時を振り返りエピソードを語るという、映画ファン必見のドキュメンタリー。クリント・イーストウッド、エンニオ・モリコーネをはじめ、クリストファー・フレイリング(映画歴史家)、ジョー・ダンテ(映画監督)、米ヘビーメタルバンド「メタリカ」のボーカリスト・ギタリストであるジェイムズ・ヘットフィールドら、名だたる著名人たちの貴重なインタビューが交わる。

著名人 推薦コメント

■松尾貴史(俳優)
ジャンルを問わず、映画が好きなら必須で観るべき映画。エネルギーを注ぎつくす作品に出会えた彼らも幸せだが、その興奮を共有しているうちに巻き込まれてしまう愛情の感染力に滂沱の涙が。

■矢田部吉彦(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)
聖地巡礼を超えた「聖地再建」をファンが実現するなんて、映画ファンの究極の夢がこの映画には詰まっている。名作誕生秘話も興奮を呼び、東京国際映画祭上映時には会場が至福で揺れ、見逃した人が地団駄を踏んだ。観る人全てを幸せにする、まさに奇跡の映画!

■伊藤政則(音楽評論家)
サッドヒルには“浪漫”が眠り続けていた。人間の純粋なパッションは何よりも美しい。METALLICAも、イーストウッドも、モリコーネも、そのパッションの美しさに呑み込まれていく。感動的である。

■みうらじゅん(イラストレーターなど)
未だ、マカロニウエスタンのサントラを開き、気が付けば口笛でそのメロディを奏でている僕としては当然、サッドヒルは思い出の地。いつの日か墓マイラーを夢見てる。その時はやっぱ、ポンチョを羽織ってね。

■柳下毅一郎(映画評論家)
これは『続・夕陽のガンマン』についての映画ではない。レオーネについてでも、イーストウッドについての映画ですらない。これはフィクションが現実を侵食すること、フィクションこそが真実であること、夢が現実に姿を変えることについての映画なのだ。

■松崎まこと(映画活動家/放送作家)
半世紀前に作られたマカロニウエスタンの大傑作の記憶が、大人たちをボンクラ中坊に引き戻して、奇跡を起こさせる!儀式の場に彼らの“神”が降臨した瞬間、気付くと私も、滂沱の涙を流していた…。

■松崎健夫(映画評論家)
人は二度死ぬと言われている。肉体的な死、そして、人々の記憶から忘れ去られることによって。つまりは映画も同じように、人々の記憶にある限り滅びることはない。映画は死なないのだ!

■ダイアモンド☆ユカイ(ロックシンガー/俳優)
貴方は人生に多大な影響を受けた映画に出会った事はありますか?映画は夢と現実の中間に生きている。『続・夕陽のガンマン』から半世紀経った今でも沢山の人達を熱狂させているこの物語は永遠に続くサムシングだ。

■森直人(映画評論家)
映画というフィクションは人間の想像力が全力で投入されたもの。だからこんなにも現実を拡張し、我々の人生を変えてしまうのだ。優れたレオーネの評伝を書いた研究者、クリストファー・フレイリングのキラーフレーズメーカーぶりにも痺れた!

■襟川クロ(映画パーソナリティ)
カッコいいなぁ、本気の行動力。守りたいからヤル!ステキだな、映画愛。いつの間にかグイグイ引き込まれ、遂にあのシーンで涙が…。この“聖地巡礼”は、一生ものです。

■セルジオ石熊(マカロニ・ウエスタン研究家)
そこを掘れば神(ヤツ)は来るーー。これは、すべての映画ファンに贈るマカロニ・ウエスタン版『フィールド・オブ・ドリームス』だ!

■小林真里(映画評論家/映画監督)
『続・夕陽のガンマン』のハードコアなファンたちのピュアでエクストリームな愛情と行動が爆発する86分。その情熱と狂気はドキュメンタリー映画の常識と予定調和を軽々と破壊、予期せぬエンディングに黄金のエクスタシーを感じろ!

■伊藤さとり(映画パーソナリティ)
熱狂のライブを生み出すメタリカの原動力がここに!敬愛する映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの愛がここに!映画が魂を揺さぶり、行動を起こす。これぞ、エキセントリックでエモーショナル!

■いのうえひでのり(劇団☆新感線 主宰/演出家)
メタリカのジェイムズのMCにオッと驚く。しかし、あの墓地があの映画の為のセットだったという事を知りビックリ。それをファンの情熱で復元したなんて!!あの方のサプライズ登場に共感・感動しました。

■ルー大柴(タレント)
ロケ地にソウルを吹き込もうなんて…本当にロマンをフィールしました。さすが名作『続・夕陽のガンマン』。私も人々のメモリーに残る作品にアクターとして出演したいものです。

『サッドヒルを掘り返せ』
3月8日(金)より、シネマカリテほか全国順次ロードショー
監督・製作・脚本・撮影・編集:ギレルモ・デ・オリベイラ
出演:エンニオ・モリコーネ クリント・イーストウッド クリストファー・フレイリング アレックス・デ・ラ・イグレシア ジェイムズ・ヘットフィールド ジョー・ダンテ エウヘニオ・アラビソ セルジオ・サルヴァティ
配給:ハーク、STAR CHANNEL MOVIES

【作品概要】 2015年10月、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(セルジオ・レオーネ監督、1966年製作)のファンたちが、ブルゴス(スペイン)で撮影された映画のラストシーンのロケ地を訪れた。この有志たちは、草や土に埋もれたまま49年もの間眠っていたサッドヒル墓地を掘り返し、再び命を吹き込もうとする。この一大プロジェクトのニュースは瞬く間に世界に広まり、毎週末、ヨーロッパ中から沢山の人々がこの復元作業に一役買うために集まってきた。スクリーンの中へ憧れを抱き続ける映画ファンの夢とパッションのみならず、性別や世代、人種をも超え、アートや音楽、文化がどのように人々に影響を与えるかについて探求した、心に響く傑作。

© Zapruder Pictures 2017