TVシリーズ「glee/グリー」のキャストが、オンラインで行われた第32回GLAADメディア賞授賞式で再集結し、昨年7月に事故でこの世を去った共演者のナヤ・リヴェラを追悼した。
▲GLAADメディア賞授賞式に登場した「glee/グリー」のキャストたち
GLAADメディア賞のインスタグラム(glaad)より
4月8日(現地時間)、LGBTQコミュニティに貢献したメディアや人物を称える第32回GLAADメディア賞の授賞式が開催。ドラマ「glee/グリー」でレズビアンのサンタナ役を好演したナヤを称え、同作のキャストたちがオンラインで再集結した。
ナヤ演じるサンタナの恋人ダニ役を務めたデミ・ロヴァートは、「今年はとてもつらい1年でした。友人のナヤ・リヴェラを失ったことが、心を痛めた瞬間として記憶に残っています。『glee/グリー』でナヤのガールフレンド、ダニを演じた思い出をこれからもずっと大切にします」とメッセージ。
▲デミ・ロヴァート
GLAADメディア賞のインスタグラム(glaad)より
ドラマのストーリーで、サンタナがカミングアウトしてから10年。デミ自身もクィアであることを明かしている。「ナヤが演じたサンタナ・ロペスは、クィアであることを秘密にしている女の子たちにとって革新的なキャラクターでした。当時の私もその一人でした。彼女の情熱と功績は、世界中のラテン系の女性に自信を与えてくれました」。
▲デミ・ロヴァート(左)、ナヤ・リヴェラ(右)
GLAADメディア賞のインスタグラム(glaad)より
ティナ役のジェナ・アウシュコウィッツは「ナヤは撮影でもそれ以外でも私たちを笑わせてくれた。でも、一番は彼女が笑った時。本当に面白かったってことだから」、シュー先生役のマシュー・モリソンは「撮影中はナヤと僕は良い友人だった。でも、僕たちにお互い子供が生まれて、もっと良い友人になったと思う。彼女が息子に注いでいるエネルギーは素晴らしく、いつも思い出すよ」と、ナヤとの思い出を振り返る。メルセデス役のアンバー・ライリーは「ナヤはGLAADメディア賞でホストを務めた。2度も!そのうちの1回はコリーと登場したの」と、ナヤが過去に2013年に薬物の事故で亡くなったフィン役のコリー・モンティスとGLAADメディア賞に参加していたことを紹介した。
▲ナヤ・リヴェラ
GLAADメディア賞のインスタグラム(glaad)より
▲ジェナ・アウシュコウィッツ(左上)、ベッカ・トビン(右上)、ヘザー・モリス(左下)、ハリー・シャム・ジュニア(右下)
GLAADメディア賞のインスタグラム(glaad)より
トリビュートにはこのほか、ブリトニー役のヘザー・モリス、カート役のクリス・コルファー、アーティ役のケヴィン・マクヘイル、ブレイン役のダレン・クリス、マイク役のハリー・シャム・ジュニア、スー先生役のジェーン・リンチ、ベッキー役のローレン・ポッター、シュガー役のヴァネッサ・レンジーズ、キティ役のベッカ・トビン、ジェイク役のジェイコブ・アーティスト、ウェイド役のアレックス・ニューウェル、テリ役のジェサリン・ギルシグらが参加。最後に、ナヤの母ヨランダから寄せられたメッセージも読まれた。
ナヤは2020年7月8日、当時4歳だった息子ジョージーくんとともに訪れた米カリフォルニア州にあるピルー湖で行方不明になり、7月13日に遺体となって発見された。
「glee/グリー」のキャストは昨年12月、慈善活動に積極的だったナヤを偲んでチャリティー活動を実施。クラウドファンディングサイトで集まった収益を、ナヤが生前サポートしていた、女性や子供たちに安全な住宅を提供する非営利団体、アレクサンドリア・ハウス(Alexandria House)に寄付した。