MC:ありがとうございます。そしてヒュー・グラントさんにお伺いしたいのですが、今回のブキャナンさんの役というのは、ヒュー・グラントさんをイメージしながら描かれているとお伺いしました。『パディントン2』のオファーを受けたときは、正直どのように感じられたのでしょうか?
グラント:そうなんですよ。脚本を送っていただいたとき、監督から手紙が入っていました。手紙には、「『パディントン2』の製作が決定しました。この作品のなかで、かつては有名な役者だったけど今はすっかり落ちぶれて、苦々しい思いでいっぱいの自己愛で溢れたキャラクターが登場しますが、あなたにぴったりだと思います」と書かれていたんです。正直、傷つきました…。
MC:それでも本当にぴったりで(笑)、皆さんも大いに楽しむと思うんですけれども、ヒュー・グラントさん自身、今回この映画のなかで楽しかったシーンはどちらでしょうか?
グラント:この作品は、皆さんに最後まで残ってエンドクレジットまで観ていただきたいです。というのは、最後にちょっと踊って歌うシーンがあるんです。この年になって自分の気持ちを音楽や動きを通して表現したくなったのもあって、ぜひ観ていただきたいシーンです。
MC:ぜひ皆さん、楽しみにしていてください!ありがとうございます。
さて、このお二人が並んでお気づきになっている映画ファンの方も多いと思うんですけれども、お二人は以前共演しておりまして、『ノッティングヒルの恋人』という傑作がございましたよね!約20年ぶりになるんですよね。ウィリアムとバーニーが並んでいるということなんですけれども、お二人は今回の共演はいかがでしたか?
グラント:『ノッティングヒルの恋人』の撮影で私が覚えているのは、私が現場で毎日ヒュー・ボネヴィルさんをレスリング状態で押し倒してキスをしていたことなんですが、それを彼が好んでいたんですね。そして19年後、私は『パディントン2』の現場でもそれを敢行しました。しかしヒュー・ボネヴィルさんは背中を痛めてしまったんです。年をとってしまったからですね(笑)。それで撮影が2時間押してしまったのですが、久しぶりに会えてとても嬉しかったです。
MC:どうなんでしょうか?ヒュー・ボネヴィルさん。
ボネヴィル:それは本当の話です。それとヒュー・グラントさんとこうお話して、精神的にも見た目も全く変わっていないなと思いました。それでしばらくしてその理由がわかりましたよ。ヒュー・グラントさんはどうやら大金をかけていろいろ整形しているから若々しいんじゃないかと思うんです。中身は不機嫌なままで嫌なやつなんですけどね(笑)。
MC:こそこそ言い合っていますけれども(笑)。お二人は本当は仲良しなんですよね!それだけ言い合えるというわけですから。
ボネヴィル:本当にすごく仲がいいんですよ!