【全起こし】斎藤工「公開して人に届けることをゴールに、その一念で突っ走ってきた」『麻雀放浪記2020』完成報告ステージイベント&舞台挨拶 全文掲載

250万部を超える阿佐田哲也のベストセラー小説「麻雀放浪記」が、和田誠監督による映画化以来35年ぶりに再び映画化され、斎藤工が主演を務める『麻雀放浪記2020』が、4月5日より公開される。このほど、3月20日に新宿バルト9にて完成報告ステージイベントと舞台挨拶が行われ、キャストの斎藤工、もも(チャラン・ポ・ランタン)、ベッキー、竹中直人、白石和彌監督が登壇した。ここでは、完成報告ステージイベントと舞台挨拶の2つのイベントの模様を全文掲載でお届けする。

■完成報告ステージイベント

MC:4月5日公開『麻雀放浪記2020』完成報告ステージイベントを行って参りましょう。本日の登壇者の皆様にご登場していただきましょう。最初の登場は、斎藤工さんです。続きまして、チャラン・ポ・ランタンのももさん、ベッキーさん、竹中直人さん、そして白石和彌監督です。どうぞよろしくお願いいたします。

たくさんの皆様にお集まりいただきました。それではお一方ずつ、映画が完成し本日こうしてご報告できることに関して、今の喜び、素直な気持ち、どんな映画になったのかをお願いしたいと思います。まずは、1945年の戦後から2020年の戦後にやって来た天才ギャンブラー・坊や哲を演じられました、斎藤工さんです。

斎藤:皆さん、こんにちは。(MCの伊藤)さとりさん、よろしくお願いします。構想10年と書いてあるんですけど、個人的に(原案者の)阿佐田哲也さんの奥様と、云十年の月日を経て、映画化ということを夢見て寄り添ってきたので、今朝、公開するという発表があるまで、どうなるかわからない、不安の中で過ごしましたけど、今日の披露舞台で皆さんにこうやって迎えていただきましてホッとした気持ちです。今日はありがとうございます。

MC:ありがとうございます。斎藤さん自身、どんな映画になったのかというのを…。

斎藤:ピータンを初めて食べるような…何を観たのか、僕ももう一度確かめたいという気持ちで4月5日を誰より待ちわびている人間の一人です。関わっているからといって特別見せてくれるという、それができない状況でして、徹底して試写をやらない。逆に素晴らしいなと思っております。

MC:ありがとうございました。続きまして、地下アイドル・ドテ子を演じられました、チャラン・ポ・ランタンのももさんです。

もも:ありがとうございます。ドテ子役を演じさせていただきました、チャラン・ポ・ランタンのももです。よろしくお願いします。公開されるのか不安だったんですけど、今朝の会見で、私もニュースを見て「あぁ、よかった。本当によかった」と思ってホッとしました。皆さんも4月5日をどうぞ楽しみに待っていてください。

MC:どうもありがとうございました。ちなみにどんな映画になったのでしょうか?

もも:テンポのいい、ぶっ飛び映画でしたよね。私も何が起きたのかよくわからない…あまり整理ができない状態で終わってしまって(笑)。もう一度、二度、三度と観たい気持ちです。私も公開が楽しみです。

MC:ありがとうございました。続きまして、麻雀クラブのママとAI搭載アンドロイドの二役を演じられました、ベッキーさんです。

ベッキー:ありがとうございます。皆さん、今日はお忙しいなかありがとうございます。映画が4月5日に公開されるということで、やはり現場で出演者の皆さん、スタッフの皆さんの頑張りを見てきた者として、公開されるということは本当にホッとしています。どのような映画かということなんですけど、斎藤さんは“ピータン”とおっしゃいましたが、私は“チャンジャ”のような映画だなと。「なにこれ?よくわかんない。どう食すればいいの?でも癖になる」みたいな、そんな映画だなと思います。

MC:ありがとうございました。続きまして、クソ丸を演じられました、竹中直人さんです。

竹中:ありがとう!ありがとう!嬉しいです!小指、立ってます!(観客に対して)斎藤さんばっかり見てるじゃないですか!

(会場爆笑)

竹中:クソ丸っていう役をやらせていただきました。僕はこの話をいただく前から、非常に役作りに時間をかけるタイプの俳優なので、2年12か月役作りに集中して…何だ、ベッキー、文句あんのか?

ベッキー:あります。たぶんみんなが文句ありますね。

竹中:そりゃ切ないだろう。ちゃんと挨拶してるのにみんなが文句あるなんて…もうベッキーと話すの後にする。楽屋で話そう。

ベッキー:わかりました。話しましょう(笑)。

竹中:後でね。(小指を立たせてマイクを持つベッキーに対して)小指、立ってるね。一生懸命やりました!本当に私もホッとしてます!本当に監督…本当に、本当に監督、よかったなって…監督、本当に…。

白石:あの、2年数か月前はクソ丸いなかったかもしれないです。脚本上は別の人物だったかもしれないです。

竹中:本当にいい加減ですいません…。僕、監督、大好きだったので、本当に心からホッとしております。監督、本当によかったです。

MC:ありがとうございます。竹中さんもこの映画がどんな映画になったのかというのを…。

竹中:工くんが、しゃぶしゃぶというか熱湯の中に手突っ込んで肉食うような映画ですからね!熱くねぇのかよ!って現場でものすごく焦りましたから。斎藤くんは最高だし、ベッキーはどうでもいいんですけど、チャラン・ポ・ランタンの…。

(会場爆笑)

ベッキー:ちょ、すいません!

斎藤:仲良すぎですよ(笑)。

ベッキー:おかしいな…。

竹中:ももがめちゃくちゃかわいいんですよ。一応恋人的な役ですしね。

もも:そうでしたっけ…そうですね!

竹中:忘れたのかよ!(笑)。現場のあの楽しさを。

もも:楽しかったです。

竹中:とてつもなく楽しい映画になっていると思います。

MC:どうもありがとうございました。そして、この映画の監督になります、白石和彌監督です。

白石:『麻雀放浪記2020』を監督しました、白石です。今日午前中に会見をしまして、こうして立っている今も、本当にこういう決断が正しかったのか正しくなかったのか、まだわからない状態ではあるんですけど、なんとか関わったみんなの想いを、みんなに見てもらいたくて、いろいろ批判をいただくとは思いますけど、こういう決断になりました。応援してくださる方もきっといると思っていて、この場を迎えられて嬉しかったです。『麻雀放浪記2020』は、和田誠監督の邦画史に残る傑作の『麻雀放浪記』が大好きな人には基本怒られる映画です。ただ、今まで観たことのない映画にはなったかなと思っていますので、いろいろこういうことになっちゃったんですけど、基本楽しい映画を作って、お客様に楽しんでもらいたいという思いの一念で作った映画ですので、4月5日までもう少し時間があるんですけど、映画自体が皆さんに楽しんでいただけるようになれることを祈りたいと思います。本当に今日はありがとうございます。