【全文掲載】広瀬すず「操られている気分に」櫻井翔「うちのメンバーも何度もお世話に」絶賛の声に大御所俳優も照れ!?

MC:櫻井さんは、佐藤浩市さんとの共演、今回なかったですけれども。

櫻井:そうなんですよ。同じシーンこそなかったんですけれども、うちのメンバーも何度もお世話になってますし、同じ現場ということがすごく楽しみだったので。例えばすでに撮り終わった浩市さんのお芝居を監督にちょっと見せていただいたりとか、あとはすずちゃんと浩市さんのシーンなんですけど、スタッフに紛れて遠目から見せてもらって(笑)。結構隠れて見てたんですよね。はい。だからご本人に気づかれない範囲で邪魔にならない範囲で遠くから見てました。最後の方の屋上のシーンも、多分気付かれてないと思います。

MC:気が付きました?

広瀬:全く(笑)。

佐藤:屋上でしょ?それは分からなかったねえ。

櫻井:衣装も脱いで、完全に景色と化してたんで(笑)。実際に浩市さんの窓のお芝居がどういうものなのか見ておきたかったので、離れたところから覗いてました。

MC:そして櫻井さん、予告編では怪しげな風真を見まして。SNSでは「まさかの風真、闇堕ちか!?」と心配する声も多数あがっていました。ダークサイドの部分も演じてみていかがでしょうか?

櫻井:冒頭の方の印象的なシーンになるんだろうなと思っていたので、ご覧になる方がハッとするような風真になったらいいなとは思っていました。ただ、現場に入ると空間そのものが、まさに闇というようなシチュエーションだったので、その現場の空気に溶け込んでいたような感覚でありましたけれども。

MC:そのあたり、広瀬さんはご一緒して何か感じる部分がありましたか?

広瀬:遠くの暗闇からどんどん歩いてきて、いつもシルエットだけで「風真さんだ!」って思えるのが、近くにならないと信頼関係すら崩れてるような距離感というか、冷たさで、そこは寂しかったですよね。見たくない風真さんの顔を見た気がします。

MC:なるほど、このあたり監督は現場の雰囲気だったり考えたり工夫があったんですか?

入江:そこまでではないですけど、櫻井さんがさっきおっしゃっていて現場でハッとしたことがあって、「夢の中じゃないですか?だから敵側が作ってるんで、自分の仕草とか体のバランスっていうのを窓とリンクさせたらどうか」っていうのが出てきて、それで浩市さんの芝居をこっそり見てたんだと思うんですけど、このアイディア面白いなと思って、事前に映像を見てもらったりしましたね。

佐藤:言ってくれたらもっとクセ強くしたのに(笑)。

櫻井:そうだったんです。繰り返し見ましたよ、窓。何度も見ました(笑)。なんか相談しあえる、ディスカッションしあえるっていうのは、ドラマでの時間があってこそかなと思いますね。

MC:そして、本作の脚本です「アンフェア」シリーズの原作者、秦建日子さんが担当されました。江口さん、佐藤さんはお二人共、映画版『アンフェア』に重要な役柄で出演されていましたが、不思議なご縁もあったかと思いますが。秦さんの作る物語の魅力であったり、あるいは江口さん、佐藤さん、お互いに不思議なご縁を感じる部分がありますか?

佐藤:秦さんとは何本かやらせていただいてるんですけど、エンターテイメントもできる方ですからね。

江口:そうですね。非常に小気味よくセリフが、リズムがあるというか。エンターテイメントの本ですよね。そういう意味で、すごく気分が分かるってっていう。ドラマの脚本は監督が書いて、監督が書いた設定を全部丸ごと秦さんに投げてこの本が来たっていう。面白い作り方だったんですけど、非常に面白い作品になりましたね。

櫻井:黄以子さん(大島優子演じる医者・上原黄以子)に至っては、初めてお医者さんみたいなシーンがでてきてましたよ。読み込んでいらっしゃるんだと思いましたよね。

入江:そうですね。ちゃんとドラマからギアが上がってる感じがあって、上田竜也さんも、初めて日の光を浴びると言ってましたし(笑)。ちゃんとパワーアップしてますよね。

櫻井:確かに(笑)。

MC:江口さんと佐藤さんは、なんかプライベートの交流があったりとか、そういうこともあるんですか?

江口:何度か一緒にコンサートをやらせていただいて、飲む席でも何度か一緒にしてますけど、今回はワンシーンだけですかね。

MC:普段どういう会話をされるのか気になって仕方がないんですけれども、佐藤さんどうですか?

佐藤:共通の知人もいたりとかしてますしね。映画でご一緒して一緒に飲んだり、たまにライブを一緒にやったりとかもしましたし。

江口:大先輩ですからね(笑)。

佐藤:そんなに変わらないですよ(笑)。

江口:浩市さんは日本の映画をしっかり体験してるので、俺はテレビから出てきた時代で、また次の世代でどんどん変わっていくんですけど、そういう話をすごく話してくれるんで、いいですよね。

MC:素敵ですね。さあ、そしてこの映画ですけれども、皆さん口々にどんな映画になるか分からないとおっしゃってましたが。完成した映画をご覧になった後で、広瀬さん、この映画を一言で表すとするとどうでしょうか?

広瀬:難しい…。私、一回しか観られてないんですけど、あの台本がこうなったんだ、こう繋がっていってたんだとか、みんながどういう表情をしていたのかが気になっちゃって、観終わった直後から、もう一回観たいと言っていて(笑)。一回だけじゃ伏線を見逃してるような気がしちゃって。ある意味一言では言い表せない映画なんじゃないかなと思いますけどね。