【全文掲載】土屋太鳳「自分の弱さに向き合うことって、すごく覚悟がいる」役と共通した現状の思いを告白

MC:そして本作は手に握るダイナミックなアクションシーンも話題ですけれども、7話の渋谷で銃撃戦のアクションに参加された皆さん、クランクイン数か月前からトレーニングがスタートしたと伺っていますけれども、どんなトレーニングを積んで撮影に臨んだのですか?

土屋:はい、そうですね。30秒で頑張ります。まずはウサギらしいアクションというものを探すのが本当に大変でした。すごく身体能力が高いんだけれど、暴力とか喧嘩っていうベクトルではないので、喧嘩をしてないウサギがどういうふうに戦うのかを考えた時に、かっこよくは動かないし、でも体が動くから受けのアクションがすごく多くなってくるんですね。受けのアクションがすごく大切で、その攻めの方のかっこよさというものを変化させていく役割もあるので、もう本当にアクション部の方々、本当にすごいなと痛感しながら撮影しておりました。

MC:お時間は目安ですので、大丈夫でございます(笑)。あまり気にしなくて。三吉さんはどうですか?

三吉:すみません、なんか私がね、時間のことに触れたばかりに、みんなを焦らせてしまうっていう。なんか本当申し訳ありません。

山﨑:あと25秒ぐらいですよ(笑)。

三吉:そうですね(笑)。私は、アンという役で銃を扱うことが多かったんですけれども、敵に対して明確な位置に当てていくっていうので、初めて十数メートルぐらい先の鉄の的にちゃんと狙いを定めて連続で当てて倒していくっていうトレーニングを、ガンアクションの先生に実際に教えていただいて。結構リアルなトレーニングをさせていただいて、すごく勉強になりました。

朝比奈:私は空手がベースにあったので、空手を身体に馴染ませるまでが大変だったかなと思いますね。あと、もう一つは、大人数で戦うシーンっていうのがあるんですけど、その時にドアミラーを蹴るっていうシーンがあるんですが、そのシーンがなかなかうまくいかなくて、15回ぐらいですか?20回ぐらいですか?テイクを重ねさせていただいたというのが大変だったかなと思いました。

恒松:私はある理由で義足になってしまって、義足と元々やっていたアーチェリーで戦うという役だったんですけども、アーチェリーもそうですし、義足でアクションするっていうのがかなり大変で、アクション部の方々もそういうのを初めて作るっておっしゃっていたので、義足をつけた状態だとどの動きが出来ないのか、逆にどの動きができるのかってところから始めて。アーチェリーの弓矢ってすごい重いんですよ。なので、そのアクションの時に持つとき用の軽いのを作ってもらったりとか、当たっても危なくない義足を作ってもらったりとか、アクション部だけじゃなくて、美術部の方とか、いろんな部署の方々で相談しあって、初めての義足プラス弓矢のアクションをみんなで作っていったかなって感じでした。

青柳:僕は一番苦労したのは、つなぎの誘惑ですかね。昼食が入るんですけど、つなぎはやっぱり皆さんすごい優しいから、寒い時期だったんですね、暖かいものとかいろんなものを用意してくださったので、その誘惑に勝つのはやっぱり一番苦労したかなと思ってます。アクションの途中ね。アクションが始まってお腹がいっぱいになるとさ、若干集中力が低下しちゃうかなとか考えちゃうじゃないですか。でも目の前に美味しいものがあると、勘弁してくれみたいな。ありがたいんだけど、勘弁してくれよと思いながら食ってましたね。

MC:一番食べちゃったのなんですか?

青柳:嬉しかったのは豚汁ですかね(笑)。

MC:そして佐藤監督、アクションシーンでこだわった部分はどんなところでしょう?

佐藤:シーズン1に比べて、知能戦はより知能戦に、肉体戦はより肉体戦に振っていくっていうのはテーマだったんで、アクション度が増しているっていうのが今回ポイントなんですけども、それで今語っていただいた各々のキャラクターに基づいたアクションにすごいこだわってやってました。で、それがどんどん渾然一体になっていくみたいな。結構そこはいい感じなんで、観ていただければと思います。

MC:そしてみなさんに聞いていきましょう。今際の国を生きて行く登場人物達を演じまして、それぞれのキャラクターの持つ強みは何だと思うか。そして自分に共通する部分はあるのかどうかという質問です。山﨑さんからお願いします。

山﨑:アリスはゲーマーなんで、今際の国のげぇむもゲームとして置き換えて、自分の中で考えるっていうのが根本にあると思うので。もしそのゲームを作った人の視点になったらとか、敵の視点になったらとか、そういうのを考えるのはアリスならではなのかなと思ったりしますし、大切な仲間を失ってしまったり、また新たな大切な存在が近くにいるっていう、それを守りたいっていう部分も強みなのかなと思います。

MC:ご自分と似てる部分は?

山﨑:あの…はい、似てます(笑)。

MC:どの辺りが?

山﨑:大切な人を守りたいなと思いますね(笑)。

MC:素晴らしい答えです。土屋さんは?

土屋:そうですね。シーズン1からシーズン2まで、結構変化していってるんですけども、シーズン2のウサギで言うと、自分の弱さに向き合うことができたというところかなと思います。自分の弱さに向き合うことって、すごく覚悟がいるということなので。でも、その弱さに向き合えるのって、その新しい強さへのスタートだと思うんですよね。なので、その状況は今の私の状況に共通する点かなっていうふうに思います。

三吉:アンはかなり頭脳戦に長けている役で、ゲームが進むにつれて、いつも冷静に判断しながら無駄がない役柄かなって思うんですけれども、シーズン1に比べてシーズン2は、よりアンの人間らしさというか、こういう感情もあったんだとか、人間らしいなあっていう部分が見えてくるキャラクターになってると思うので、よりシーズン1よりも、かなりキャラクターの個性が増したんじゃないかなと思っております。自分に共通する所は、みんながいても一歩引いているところですかね。あんまりグイグイと行き過ぎたり、あんまり普段しないので。なるべく冷静に物事を判断するようにしているところが共通しているかなと思います。

桜田:僕が演じるニラギはとても良いとは言えないような感情を持っていて、でもそれはニラギなりの過去だったり、過去の苦しみだったり、その怒りみたいなもの、やるせなさみたいなものを持っている状態だからこそ、その世界に存在できていると思っていて、どっちつかずな軽い気持ちで過ごしているよりは、マイナスだったり、負の感情だったとしても、それを強く持って俺は何が何でも生き残ってやろうっていう風に思える、僕から見てもすべてが正しいと思えないけど、そのニラギだからこそ、そのエネルギーがすごい強力なものになって、今際の国で生きていけるのは、ニラギの強さかなと思っていて。自分との共通する点は、そこまで悪の感情を持っているわけではないけど、ただ僕も何かやったりとか、行動を起こしたいなだったりとかする時の感情っていうのは、幸せだから頑張ろうっていうよりも、すごくむかつくことがあったとか、怒りが原動力になることが多いなと思っているので、そういう意味でニラギの苦しみだったり、自分が虐げられてきたものに対して俺はもっとやるんだっていう、そのモチベーションの持ち方みたいなものは少しだけ似てるのかなと思いました。

朝比奈:クイナの強みは軸がぶれないところかなと思います。シーズン1もシーズン2もそうなんですが、やっぱりお母さんに会いたいという気持ちは1ミリもズレていませんし、その軸が強いところっていうのが強みかなと思います。ただ、シーズン2になってからは、チームのためにチームの一員として頑張っていこうっていうことがシーズン1の時はなかったんですよね。どちらかというと、2つのチームを俯瞰で見たり、第三者としてどちらにもつかないみたいな立ち位置を演じさせていただくことが多かったんですけど、今回はチームの一員として活動する。それも、仲間の為に自分が稼働するっていう事は無かったので、そういう点がすごくクイナの強みになって行ったんじゃないかなと思います。共通する点は、お母さんが好きとかお父さんが好きとか両親をすごく大事に思っている気持ちっていうのは共通する部分があるんじゃないかなと思います。

恒松:ヘイヤの強みは後悔しないために未来に向かって生きているところかなと思います。もちろんヘイヤは最初はそういうタイプではなかったんですけど、あるげぇむをクリアすることで、こんなに頑張ったし、ここまで来たんだから、もう過去のことは忘れて未来のために生きようって、そう心に決めたところがすごい強いところだなって思いました。自分と似ているところは、私の高校生とか学生時代の時の心得の向き合い方が似てるかなと思って、悲しいこととか嫌なことがあったときに、それを表に出すというよりは強さで隠すところがヘイヤと昔の私が似てたところかなって思います。

磯村:人を近寄らせないオーラですかね(笑)。本当に申し訳ないです、あんまり言えることがなくてですね。共通する点があったら多分、俳優やれてないと思うので(笑)。本当にそんな人物なんで、観てのお楽しみということでお願いします(笑)。

青柳:強みというか、テーマに直結するので、あまりゴリ押しはしたくないんですけど、今いらっしゃるキャラクターの中では一番弱い人間なんだなと僕は思ってます。これはシーズン2を観ていただければ、多分その本当の意味を理解していただけるかなと思ってます。共通する点は秘密です。監督は知ってます。

MC:監督教えてください。

佐藤:「言うな」って言われてるので(笑)。はい。

MC:口が固かったですね(笑)。仲さんは?

仲:ミラはつかみどころがないっていうか、深掘りしても本当のことを言ってくれてるんだろうかっていう。今でも私はすごく謎が深いと思ってるんですけど、共通する部分はもう喋りすぎっていう、もう静かにしようよっていうぐらい喋ることですかね。