MC:中島さん、時間の経過、2人が育んでいく様子も丁寧に撮られていたんですね。
中島:僕と穂香さんで作り上げた晴人と美咲の描く時間を、監督が繊細に取り上げてくれたので、僕らのその時間を生きていたリアルがそのまま切り取られています。なので、そこに嘘偽りもないですし、そこが愛の物語と言うか、ラブストーリーを築き上げていく上で、お互いが本当に信頼しあって信用しあって作り上げていくっていうのは本当に大切なことだと思っているので、それがこの作品ではちゃんと美しく表現できているんじゃないかなって思ってます。
MC:渋谷のデートシーンの撮影を振り返ってみていかがですか?
中島:渋谷を穂香さんと2人占めできたっていうか、こんな贅沢な時間ないなって。なかなか人が居ない渋谷ってのは経験が無いので、ずっとこの時間が続いたらいいのになあっていうふうに走りながら思ってましたね。
MC:どんな景色なんですか?人のいない静かな渋谷は。
中島:都会的楽園ような、建築物もすごく美しいですし、まるで一つの映画の作品に没入しているような。撮影中なんですけど、誰もいない都会の美しさっていうのは、すごくいいなあと思いましたし、監督が「朝の4時5時っていうのは、東京が最も美しい時間」ってお話されたんですよ。だから“Beautiful 東京タイム”っていうのを存分に味わえたかなって思ってます。
MC:英語でありがとうございます(笑)。
中島:やっぱUSAとか、世界中のNetflix会員の方が観てるんで(笑)。俺、誰に手振ってるんですかね(笑)?よろしくお願いします。
MC:Mr.Childrenさんの主題歌「永遠」を聞いた感想をお聞かせください。
中島:声入れのときに聞かせていただいたんですけど、監督とプロデューサーにお願いをして、「ちょっと『永遠』を聞かせてほしい」と、で「分かった」って言われて。音楽が流れた瞬間に本当に感動して、また涙しちゃったんですよね。その涙してる姿を、プロデューサーに見られたくなくて、「花粉症です」って言いました(笑)。多分気づいてないと思うんですけど、監督はギリ気づいてないですね。プロデューサーは気づいてたかもしれないですね。
深川:気付かなかったですね。あのまさか泣くとは思ってなかったんで。
中島:いや、本当に嬉しかったんで。Mr.Childrenさんの楽曲って、昔からもちろん聞いてましたし、大ファンでしたし、自分が出演している映画をミスチルさんが作る楽曲が彩ってしまえば、それはもうこんなに贅沢な映画は無いっていうふうに思うんですよ。ミスチルさんってだけで名作っていう感じがするので、その境地を味わえたってことが幸せでした。
松本:私は初めて作品を観た後に、もうエンドロールの時点で泣いてはいたんですけど、曲が流れたらまたよりくる感じで。あと曲の題名を聞いてなかったんですけど、エンドロールで「永遠」っていう文字が見えたときに「うわー」って思って(笑)。「うええっ(泣)」てなって(笑)。
中島:そうなるよね。
松本:なる!これに「永遠」って名前を付けるんだっていう。やっぱり桜井(和寿)さんって本当に素敵な方なんだなあって思いながら。本当に嬉しいし、感謝の気持ちでいっぱいでした。
中島:作品を桜井さんもご覧になってくださって詩を書いて下さった楽曲なので、小説とかも読んで書いて下さった楽曲なので、晴人と美咲の歌でもありますし、自分にとっても一生の宝物にしたいなあっていう、そんな曲になりましたよね。
松本:はい(笑)。
MC:それでは、本作のタイトルにちなみまして、春が来ると思い出すことはありますか?
中島:僕がジャニーズというお仕事を始めさせていただいたのも、ちょうど春のこの季節だったので、やっぱりオーディションの時を思い出しますね、オーディション当日、13時から始まる予定だったんですけど、ギリギリだったんですよね。12時58分とかに着いたんですけど、その日300人ぐらいのオーディションだったんですよ。もう299番までナンバープレートがなくなってて。最後の300番が俺だったんですけど、それを取ろうとしたら「YOU!遅いよ!」って言われて。その時言ってくれたのがジャニー(喜多川)さんだったので、ぎりぎりで生きても良いんだなって。そういう生き方もありだなって。僕はそういうご縁で、ジャニーさんに「ギリギリのやつと、この後ラーメン行くよ」って言われたんで、そういう覚えられ方もありだなと。春になると、そのエピソードを思い出しますね。
松本:私はそんなにキラキラした思い出はないんですけど、シンプルにお付き合いした人と、高校時代にお花見デートしたなみたいな(笑)。手作りのお弁当作っていったなーみたいな程度のお話で(笑)。
中島:監督、これ映画化しましょうね。
深川:そうですね(笑)。ドキドキしましたね(笑)。そうなんだって(笑)。
MC:その程度じゃないですよ。それこそがキラキラしていてはかなくて、その時しかない瞬間ですからね。
松本:そうですね(笑)。
中島:“ギリギリの話”取り下げてもらってもいいですか? そんないいエピソード話されたら敵わないや(笑)。
松本:いやいや。すごいエピソードじゃないですか(笑)。