MC:そして監督、特にこだわられた点はありますか?
権野:中身が濃い方々を料理するのは映像かなと思うので、見え方にもこだわりをもって臨んでいました。男性陣が多い作品なので、キャラクターに合わせたかっこよさとか、気持ち悪さなどをどう見せるかを、カメラや照明のスタッフと相談しながらやってましたね。具体的には影ですかね、暗い所をどう作るかというのは基本なんですけど、すべて見せないっていうことを念頭に置いてましたね。
MC:そして、本作では意外にも玉木さんと渡部さんが初共演なんですよね。
玉木:ずっと僕自身、お会いしたかった方なので、本作で一緒にやらせていただいてすごく嬉しかったですし、撮影が終わってから、家族ぐるみでお食事に誘っていただいて、ステーキをご馳走になりました(笑)。本当に幸せな時間でしたよ。
渡部:ちょっと高いステーキをね(笑)。
玉木:いや、お昼からだいぶ高いステーキをいただいて(笑)。
渡部:年は私のほうが上なんですけど、私もずっと彼の作品を観ていて、いつかお会いしたいなと思っていたので。久しくこんなに鋭い目を持った方には会わなかったというか、本当に目が強いなと思いましたけど、お芝居だけでできることではなくて、彼自身が持っている情念が役に反映されているじゃないかと思いますね。
玉木:嬉しい限りですね。共演できても、一緒にお芝居できることは少ないと思うんですけど、直属の上司として過去の回想から現代まで、本当にたくさんお芝居をさせていただいて、すごく勉強させていただきました。
MC:松田さんは玉木さんとの共演シーンが多かったと思うのですが、いかがでしたか? すごく玉木さんを見つめていらっしゃいますけど(笑)。
松田:あの…、ジャニーズの先輩というぐらい…あ、良い意味でですよ?
玉木:いや(笑)、良い意味でしか捉えてないけど(笑)。
松田:はい、ジャニーズの先輩というぐらい優しくしてくれて、本当に楽しかったです(笑)。
玉木:本当に上手いんですよ、転がすのが(笑)。すごく人懐っこくて、現場でもみんなから愛されていたし、お芝居に対する情熱も高いというか。
権野:でも、松田くんが玉木くんに、服をおねだりしてたんですよ。「余ってるお洋服ありませんか?」って(笑)。でも玉木くんがあっさり「店紹介してあげるよ」って(笑)。断ってたよね? 大丈夫かなって、ちょっと心配でした(笑)。
松田:あの度はすいませんでした(笑)。
玉木:すいませんって思ってないでしょ(笑)。
松田:今度いただきにいきます(笑)。玉木さんには、お芝居でも背中というか、後ろ姿を見せてもらって。
玉木:後ろ姿見せてた!? お芝居で?
松田:あんまり見なかっです(笑)。雰囲気を感じたり、すごい方からすごいものを教わってるなと感じながら、楽しくやってました(笑)。
玉木:言われれば言われるほど「本当かなあ?」ってなってくる(笑)。
松田:本当ですよ(笑)!?
権野:ちょっと言葉が軽いところあるよね(笑)。
松田:本当ですか!? じゃあ、重みでやっていきます。
MC:重みで(笑)。さて、ここからは共通質問です。本作の物語は、一本木が自身の過去の記事を書いたことによって大きく動き始めますが、皆さんのターニングポイントを伺いたいと思います。玉木さん、いかがでしょうか?
玉木:この業界に入ったことだと思います。18歳で上京して、この世界に足を踏み入れてなければ今はないと思いますし、そこから世界が少しずつ変わったような気がしますね。
MC:渡部さんはいかがでしょうか?
渡部:ずっとこんな感じでやってきてると思うんですね。ひとつ終わったからって安心しているわけじゃないんですよ。また新しい出会いがあって、良い感覚で終わったかなと思ってもまた0からというか、マイナスから始まるときもありますよね。いつもそこに戻ってやっているので、毎回そういうつもりでやっているので。だから、権野さんとは以前、監督になる前にご一緒しまして、こんなやり方をするんだ、こんなに求心力があるんだと思うことも私にとってはターニングポイントですし、玉木さんと出会えたこともそうですし。ちょっと答えになってないんですけど、いつもそんなことを感じながらやってます。
権野:人生すべてターニングポイントってことですね。
MC:監督がまとめてくださいましたが(笑)、松田さんはいかがでしょうか?
松田:僕は家に帰る前のコンビニで、一回折返しとかしちゃいます。
MC:どういうことでしょうか(笑)!?
松田:変わるってことですよね?
玉木:人生のターニングポイントだから(笑)。
松田:あ、大きい意味ですね(笑)!? でも、玉木さん、コンビニにいつもいらっしゃるので(笑)。
玉木:形としてね(笑)。
松田:貯め撮りしたので、後で送ります(笑)。
玉木:貯め撮りしたのを送られても困るし(笑)。
MC::人生の大きな意味でのターニングポイントはありましたか?
松田:ありました(笑)。小学校の時に、書き初めで「ジャニーズ」ってカタカタで縦に大きく書いて、「漢字で書け」っていろんな先生に怒られたんですけど、担任の先生は「良いことですよ。松田くんの願いは絶対に叶えるべきです」って言っていただいて、ジャニーズに入れていろんな方とご縁があったので、その書き初めがターニングポイントです。
玉木:有言実行したわけだもんね。素晴らしい!
松田:しました。ありがとうございます(笑)。
MC:ありがとうございます(笑)。続いて、皆さんがもし記者さんだったら、取材したい人はだれですか?玉木さんから。
玉木:渡部篤郎さんですね。お食事に連れて行って頂いた時に、いろんなお話を聞いたりとか、撮影の合間に聞いたりしていても、非常に面白いことがたくさんあるんですよ(笑)。だから根掘り葉掘り、もっと時間をかけて聞いてみたいなと思いましたね。
渡部:まいったねえ…(笑)。玉木くんとは、子供の話とかね。今、先輩の東山紀之くんと、仕事をしてるんだけどね…
松田:あ、お疲れ様です!
玉木:お疲れさまです?(笑)
渡部:(笑)、ほとんど病院の話とか、どこで検査するとか、そんな話が多くなってくるんですよ。玉木さんとかの年代だと、子供の進学の話とかが多くなってくるから。
MC:渡部さんご自身は取材したい方はいますか?
渡部:僕はメジャーリーグが大好きなので、大谷翔平さんに話を聞いてみたいですね。