【全文掲載】ムロツヨシ「友と一緒にいると無言」、多部未華子「鍵をゴミ箱に捨てる」芳根京子、宮野真守らが自分のギャップを告白!

ムロ:この作品はすごいシフトチェンジをやったよね。兄役をやってた人に長女の役をやらせるっていう。劇団のやることですからね、映画ではあまり見たことがないですよね。それをやり遂げた芳根さんは、本当にすごいですよ。

芳根:私もお二人(宮野とムロ)の声が入ってたから(笑)。

ムロ:入ってた?

芳根:でも、途中でいなくなりました。前回もムロさんを追い越したんですよ(笑)。

ムロ:それ言うと、俺の収録スピードが遅いってことじゃん(笑)。俺、越されてんの!?

芳根:途中で「ムロさん、いなくなった!?」って(笑)。

ムロ:俺、週1でちゃんと行ってるんだぜ!? シフト週2だった?

宮野:バイトじゃないんだから(笑)。

芳根:週2かもしれないです(笑)。前回もムロさんを頼りに進んでいったら、ムロさんがいなくなったんですよ。

ムロ:俺も、芳根ちゃんが急に現れた(笑)。みんな個人で収録しているもんで(笑)。

MC:そして宮野真守さん、今回はセリフ量がすごく多くて。

宮野:ありがたかったですよ。前回は、ナレーションの役でストーリーテラーみたいな役だったんですけど、まさか今作でこんなに出て来てくれるとは思わなかったので、ありがたかったですね。楽しかったです。

MC:皆さんの吹き替えを聞いてどう感じましたか?

宮野:見た目は子供になるけど中身は大人のティムなんで、「声の高低差はつけなくていいよ」って言われたんですけれども、どうしても見た目が可愛いティムなので、「芳根ちゃんを忘れないでほしい」と言われましたね。芳根ちゃん感を(笑)。僕の声がおっさんになりすぎるとその注意が来て、可愛いティムになっていきました。僕の中にいましたね、芳根京子が(笑)。でも、そんなことを意識しながらやるのも楽しかったです。みんなで作ってきた『ボス・ベイビー』の吹き替えだったので、それを僕が芳根さんを引き継いでやるっていうのも、すごいチーム感があって楽しかったです。

ムロ:そのチーム感で2人が親子の役をやっているわけですから、すごく親子感が出てるし、今回は兄弟だと皆さんが感じ取ってもらえると思うんですけど、実はティムとタビサの親子の話が中心になっていて、父と娘のやりとりが大切な映画になってます。今日、朝から取材を受けているんですけど、何人かの方が「主役のティムが…」って言うんです。僕じゃなくてティムが主役だと思っている方が何人かいらっしゃいまして、タイトルをよく見てください。『ボス・ベイビー』ですよ? ボス・ベイビー役は誰ですか? 私ですよね? みんなが主役でみんなが脇役だと思ってます。ただ、タイトルは『ボス・ベイビー』ということだけお伝えしておこうかなと。

MC:ありがとうございます(笑)。今回の作品で、ここは注目して観てほしいところはございますか? ムロさんからお願いします。

ムロ:芳根さんが歌うところがあるんですよ。この歌が、すごく染みると思います。染みてください。芳根さんの歌で染みてください。

MC:芳根さんはどうですか?

芳根:頑張りましたので、お手柔らかによろしくお願いします(笑)。歌は役でしか歌ったことがないので、気持ちを込めて。タビサは歌が上手な女の子ではなくて、ちょっと苦手意識がある女の子なので、「心を込めて歌ってください」って監督に言われたのが本当に救われて、心を込めて歌わせていただきましたので、ぜひ聴いてください。

MC:多部さんはどうですか?

多部:本当に歌のところなんですけど、逆にそこしかないのかって逆に思われちゃうけど(笑)。

ムロ:多部ちゃん演じるボス・レディがおじさん達を手玉にとっているところは本当にスカッとすると思いますよ。

多部:そうですか? 私は歌だと思います(笑)。

ムロ:なぜ急に他人行儀にになる(笑)?

宮野:助けたはずなのに(笑)。

多部:(笑)。みんな別々にアフレコしたんですけど、そうは思えないぐらい会話のテンポとか間とか、観ていてこんなに笑えるんだとか、心が幸せになるんだっていう瞬間が、みんなの声が合わさって幸せな気持ちになる瞬間が、自分が録ってる時はいっぱいいっぱいでそう思えなかったんですけど、出来上がったものを観てすごくそう思ったので、随所感じ取っていただけるんじゃないかなと思いますね。

MC:宮野さんはどうですか?

宮野:大きな愛のお話なので、感動する場面もたくさんあるんですけど、やはりコメディ映画だから、ボスとティムがワチャワチャしているシーンはすごく面白くて、大人になった兄弟2人は訳あって疎遠になってしまっていて、再会したとしてもケンカが多いんですよね。で、大人から赤ちゃん返りする瞬間のケンカが僕は好きですね。とあるアレをつまみあってるシーンがすごく好きです(笑)。

ムロ:子供のケンカがあそこにたどり着くと最後ですねからね(笑)。

MC:ありがとうございます。続いて、映画のキャッチフレーズである「見た目は赤ちゃん、中身はおっさん」というギャップが本作の魅力ですが、ご自身のギャップを教えて下さい。ムロさんからお願いします。

ムロ:あのー、よくしゃべります。皆さんの前に立たせてもらうときは、まあよくしゃべることで知ってもらってます。ただですね、心を許した友と一緒にいると、急に無言になります。その友人が、ある日バタッと立ち上がって「嘘だろ!?」って言いましたから(笑)。「嘘だろ!?ずっと続くの!?」って(笑)。なんもしゃべんないから、とてつもないギャップがあるそうです。仲良くなるまであんなに喋った男が、急にある日から2人きりで喋んないでお酒を交わし合い、30分後その友人が立ち上がるってことがありましたから。ある距離感になったら無言が苦じゃないんですね。

MC:それは確かにギャップですね。多部さんはいかがでしょうか?

多部:考えてたんですけど、どう見えているのかが分かってないので、どうでしょうか?

ムロ:みんなクールな印象を持ってますかね。現場でご一緒すると、まぁ笑ってくれます。些細なことでも。

多部:…そうですか?

ムロ:ご一緒した時の感想を言ってるんですから(笑)。

多部:でも、「しっかりしてる」とか、「しっかりしてそう」とか思われるんですけど、全然しっかりしてないです。この前、鍵をゴミ箱に捨てたり。すぐ捨てちゃうんですよ。この前は枕カバーを買って、未開封のまま捨ててたり(笑)。

ムロ:ちょっと待って(笑)。ゴミ箱一回しまおうか?

多部:とにかく捨てちゃうんです(笑)。

ムロ:テレビとか空調のリモコン、まだある(笑)?

多部:まだ大丈夫です(笑)。