MC:まずは柿本監督、キャスティングでこだわられたところ教えてください。
柿本:頭で理解して進む時間軸と、心で進んでいく時間軸があって、物理的なお芝居と、心が動いていくお芝居というすごく難しい時間軸を演じていただくことになったので、本当にここにいる皆さんは心を操ることに長けていますし、本当に助けていただいたなと思っています。
MC:井浦さんは、林遣都さんを撮影中もご覧になられたということで、林さんの“意外な一面を発見”みたいなところを教えてもらっていいですか。
井浦:僕はこの作品で合計7日か6日間ぐらいしか撮影に参加する日数はなかったんです。だから遣都くんとお話しするチャンスが…、しかも2人だけの芝居は、3日間くらいしかなかったんですよ。僕にとって遣都くんとコミュニケーションをとるチャンスは数えられる中で、さぁどうしようかと。10年くらい前に同じ作品で参加したことあったんですけども、ちゃんと目を見て、向き合ってお芝居するのは初めてだったので、ちゃんと交わってぶつかっていきたいなという思いを持っていたんです。2人で車に乗るシーンが結構あったんですね。2人っきりの空間になりますし、撮影も半日かけて撮っていくんですけど、僕はとにかく遣都くんの笑顔が見たいなって思いながら一緒にお芝居してたんです。で、車のシーンで2人で乗り込んだんですけど…、お芝居の会話以外まったく会話がなかったんですよ(笑)。結構、僕はツンツンやってみてるんですけど、「はい」「そうですね」って返ってくるだけで(笑)。ちょっとコミュ障が入ってる方で(笑)、僕もどちらかというとそっちのタイプなんで、年上だから頑張らなきゃって思っていたんですけど、僕も緊張しちゃって。ただ、年上だからこっちから崩さなきゃなと思ったんですけど、全く崩せませんでした(笑)。それが意外なというか、自分の負けで、“壁、分厚いなぁ…”と思って(笑)。でも今日は、朝からものすごい自然な笑顔で話してくれて、あの撮影期間は、なんだったんだろうなぁ…という(笑)。分厚いです、壁が(笑)。
MC:どうなんでしょう、林さん(笑)。
林:いやあ…そうですね…。でも新たさんは、自分がお仕事を始めた頃から役者さんで、前の現場でも自分のシーンではないところでも現場に来てくださるような、やばい役作りの役者さんというイメージがありまして(笑)。だから今だに緊張はありますね…。でも最近、登山に興味があるので、教えて下さい(笑)。
井浦:ぜひぜひ(笑)。
MC:小松菜奈さんは、林遣都さんの意外な一面、ありましたか?
小松:今回プロモーションでずっと一緒だったので、その中で意外なところを見つけました。本を読みそうで、読まないんですよ(笑)。私は読んでる方なんだろうなって思っていたんですけど、取材の時に「好きな本はありますか?」という質問があったんですね。私はあんまり本を読まないので、絞り出して答える方なんですけど、遣都さんもそういうタイプの方で、すごい安心して(笑)。でも、お気に入りの一冊がめちゃくちゃ分厚くて、「おお~」ってなって(笑)。でも、「そんな分厚いの読んだんですね? すごいですね」と言ったら、「途中でやっぱり眠くなっちゃうんだよねえ」って(笑)。
林:それ、ちょっとマイナス・イメージじゃない(笑)!? 大丈夫(笑)?
小松:でも、意外だったんですよ(笑)。「本はいろいろ買うんだけどね、読むと眠くなっちゃうね」って(笑)。そこが意外でしたね。
林:ありがとうございます(笑)。
MC:その本は、たくさん持ってらっしゃるんですか?
林:たくさん本棚にあるんですけど、手を付けてないのがほとんどで(笑)。いつか読むだろうと、ずーっと取って置いてあります。