MC:そして、佐々木さん北斗さんは、オファーが来た時に驚いたとお聞きしましたが。
北斗:あまりにも錚々たるメンバーで、そこに私達みたいなのが入って、足を引っ張ったらご迷惑をかけるんじゃないかと、震えたよね!?
佐々木:最初はドッキリかと思いました。本当だと言われた時に、「いいのかなあ、俺たちで…」みたいな(笑)。
北斗:世間の皆さんは、もしかしたら「ちょい役」だって言うかもしれないじゃないですか。とんでもない大役ですよ! セリフまでいただいているんですから!? だからその一つのセリフを何度も何度も、寝言かというくらい言ってたよね?
柴田:最後の歌も死ぬほど稽古しましたよね。
佐々木:僕は携帯で音楽をかけたら、みんな歌ってくれるんですよ。みんなでひとつの輪になって練習してくれて。
北斗:楽屋でみんなで歌ってましたね。
天海:あの日は、ちょっと寒い日だったんですね。撮影してたら、どんどん太陽が動いて陰になるところが増えていくんですよ。だから陰との戦いで、大人数でしたし、カメラも手持ちで。草笛さんは歌うことに没頭してらしたので、私は歌いながらカメラを見て、ライティングを見て、草笛さんの顔が陰にならないように引っ張りながら(笑)。
MC:アシスタント業務みたいな(笑)。大変でしたね(笑)。
北斗:私なんか体がでかいから陰がでかいんですよ。折りたたんでましたから、途中(笑)。
天海:本当に、そういうことも含めて、とても思い出に残る1シーンでしたね。
MC:そして、天海さんと佐々木夫妻は今回が初共演ということで、印象はいかがでしたか?
天海:私がいつもテレビで拝見しているイメージでは、豪快だけど、とても真面目で、すごいキッチリされている方というイメージでしたけど、まさしくその通りでした。着物だから着崩れしないように微動だにせず、ずっと2人でセリフを練習されていて。きっと、緊張されているんだろうなと思って、お話させていただいたんですけど。正面から一生懸命取り組んでくれて、とても素敵なシーンになりました。ありがとうございました。
北斗:全く動けなかったんですよ。緊張して(笑)。
佐々木:ご挨拶に行くシーンで、天海さんと松重さんにセリフを言うんですけど、ガチガチだったんですよね(笑)。家にも息子がいるので、本当のお見合いみたいで、いい練習をさせていただきました(笑)。
北斗:そうなんですよ。結納ってこういう感じなのかなと。いい勉強になりました。あんな可愛い嫁さんが来てくれればいいですけど(笑)。
MC:お二人は撮影中に結婚25周年を迎えられたということで。
北斗:そうなんですよ(笑)。結婚25周年の思い出になるだろうと思って。でも、この映画に出させていただいたからこそ、私たちは初めての経験をさせてもらうことになりまして。歌うシーンがありましたけど、私達、ヘタクソなんですよ~(笑)。こりゃやばいだろうと思って、カラオケボックスに行ったんですよ。カラオケボックスというものに初めて行くんで、受付のところで名前を書いたら、なんかコップを渡されたんですよ。病院の尿検査だと思って(笑)。ドリンクバーだったんですけど(笑)。曲の入れ方も分からないから、「ふたりの愛ランド」を10個ぐらい入れて。こういう夫婦の楽しみかたもあるんだなぁと。初めて2人でカラオケに行くという経験を、この映画のおかげでさせていただきました。ありがとうございます。
MC:天海さん、老後に向けてこれを観ると、ちょっと行動が変わるきっかけがあるかもしれませんね。
天海:映画を観ながらシミュレーションしていただいて。今、その最中の方も、ちょっと前に過ぎた方も、これからという若い皆様も、どの年代の方も楽しんでいただけますし、映画館でひとつのものを共有することはすごく素敵なことだと思いますので、ぜひたくさんのグループで来ていただけたらいいなと思いますね。