天海祐希「タイムリーな作品」普通の主婦に幸せな“老後”は訪れる?『老後の資金がありません!』2020年9月公開!

26万部突破した垣谷美雨のベストセラー小説を、天海祐希が19年ぶりに単独主演を務めて映画化する『老後の資金がありません!』が、2020年9月18日より公開されることが発表された。

今年6月、金融庁の報告書に年金のほかに「老後には夫婦で2000万円が必要」との内容が記載され、霞ヶ関、国民、メディアを巻き込んで大問題になった。年金100年安心説は崩壊し、各メディアで「老後の資金は実質いくら必要なのか?」「貯めるにはどうすればいいのか?」という議題が連日取り上げられている。この騒動をきっかけに、多くの人は、改めて自身の将来に関わる深刻な問題に気づき、身近な話題として「老後の資金」に対する関心を高めた。

本作は、子育ても落ち着き、コツコツと貯めた資金で老後は安泰のはずだったが、娘の派手婚、舅の葬式と資産激減の中、夫婦そろって失職など、ごく普通の主婦・後藤篤子があらゆる問題に振り回されながらも幸せを模索する様を描くエンターテインメント。日々奮闘する篤子に幸せな「老後」は訪れるのか?

主人公・後藤篤子を演じるのは、数々の大ヒット映画、ドラマに出演し、強い女性を体現してきた天海祐希。人生の後半に必ずやってくる老後資金問題と、誰もが直面する夫婦、親子、子の結婚、独立、嫁姑、親の介護、葬式…あらゆる問題が立て続けに襲ってくる中、悩みもがきながら幸せを探す、どこにでもいる主婦を熱演する。単独で主演を務めるのは、『狗神』(2001)以来、19年ぶりとなる。監督は、『こんな夜更けにバナナかよ 感動の実話』で感涙だけではないユーモアを交えた秀逸な演出で観客を魅了した前田晢。今作でもその腕を発揮し、人生の節目を襲う難事に立ち向かう人々の姿をコメディに仕立て上げる。

■天海祐希(後藤篤子役) コメント
このお話をいただいた後、「老後の資金」が何千万ないといけないなどとニュースになりまして、とてもタイムリーな作品だと思いました。原作も、クスクス笑い、考えさせられながら拝読しました。きっと、どなたでも共感できる作品なのではないでしょうか。誰もが老いていく中、「老後の資金」を切実な問題として抱える主婦とその家族を中心に、とても深刻ではあるけれどちょっと笑える素敵な作品になるのでは?と思います。ぜひ、この作品を観て老後の問題を先に知って頂いて、ご自分の人生を考えつつ、将来に備えて頂けたらいいなぁと。前田監督を始め、素晴らしいスタッフ、キャストと、観てくださる皆様に楽しんでいただけるよう撮影中です。きっと、クスクス笑いながらも皆様の毎日に役立つ作品になると思っています。ぜひ、楽しみにして頂けたら嬉しいです。

■前田哲(監督) コメント
Q:映画について。
タイトルに惹かれてしょうがない。誰もが気になり、避けては通れない「老後」のこと。そして、強烈なキャラクターが勢ぞろいした濃いキャスト。映画として面白くならないわけがない。だからこそ、悩ましい。もしつまらなければ、監督のせいである。嬉しい悲鳴をあげながら、撮影している。「ああ、映画をどうすればいいのか?」と同時に、「ああ、老後をどうすればいいのか?」大きな問題が二つも迫っている。その答えは、映画の中にある!?この映画は、人生に明るさと元気と、幸せをもたらす物語であります。

Q:天海祐希さんへのコメント。
天海祐希さんはジョーカー!どんな設定であろうが、いかなる状況だろうが、ベストに遂行され、アクシデントさえも取り込んでしまう、その多様性と万能さは、オールマイティなトランプのジョーカー以上の活躍である。

■垣谷美雨(原作) コメント
節約を重ねてコツコツ貯めてきたのに、見栄を張ったばかりに一瞬で使ってしまった。それ以来、老後の不安が胸の奥にどっしり居座っていて、ふとした拍子に泣き出したくなる…。「老後の資金がありません」は、お金の使い方に生き方そのものが表れるという思いから書いた小説です。今回の映画は、原作を超えてさらに広がりを見せてくれます。あの小説がどんなふうに表現されるのだろう、映画には小説とは異なる感動と面白さがある。そう思うと、原作者としてもワクワクしてきます。

『老後の資金がありません!』
2020年9月18日(金)全国公開
監督:前田哲
原作:垣谷美雨「老後の資金がありません」
脚本:斉藤ひろし 
主演:天海祐希
配給:東映

【ストーリー】 主人公・後藤篤子(天海祐希)は、家計に無頓着な旦那・章とフリーター娘のまゆみ、大学生の勇人を息子に持つ、節約がモットーのごく普通な主婦。夫の給料と自身がパートで稼いだお金をやり繰りし、憧れのブランドバッグも我慢して、コツコツ老後の資金を貯めてきた。篤子には病気の舅と、高級ケアマンションで暮らす姑の芳乃がいた。月々のケアマンションの費用だけでも痛手だったのに、舅が亡くなり、章の妹・志津子と葬式代を誰がいくらを出すかで揉め、結局400万円近くも支払うことに。さらに、パートの契約が更新されず、篤子はクビを言い渡されてしまう…。そんな中、まゆみが結婚相手を家に連れてきた。メタルのバンドマン・琢磨は見かけによらず地方実業家の御曹司で、半年後の結婚式は格式高い麻布寿園で行いたいという。しかも費用は折半で。篤子は多額の出費予定に慄きながら、なんとかまゆみを送り出した。そんな中、章から会社が倒産したという連絡が入る。夫婦揃っての失業、減り続ける老後の資金。窮地に立たされた篤子は、レンタルモップの解約、車の売却と次々に節約改革を行う。しかし、篤子の努力もむなしく、お金はどんどん出ていくばかり…。これまでの生活が変化していくことを実感する篤子。そして、志津子と姑の今後に関して話している最中、篤子は思わず芳乃を引き取ると口走ってしまう。芳乃を加えて新たな生活が始まった。ところが高級和菓子屋に嫁いだ芳乃のお金の使い方は奔放で、またまた出費がかかる始末。窮地に立たされた篤子はどうする!?

©2020『老後の資金がありません!』製作委員会