草笛光子「色々な意味でこんな作品は初めて」松重豊ら19名のキャスト発表!天海祐希『老後の資金がありません!』特報映像

26万部突破した垣谷美雨のベストセラー小説を、天海祐希が19年ぶりに単独主演を務めて映画化する『老後の資金がありません!』が9月18日より公開される。このほど、追加キャストとして、草笛光子、松重豊ら19名の出演が発表され、併せて、特報映像がお披露目となった。

本作は、子育ても落ち着き、コツコツと貯めた資金で老後は安泰のはずだったが、娘の派手婚、舅の葬式と資産激減の中、夫婦そろって失職など、ごく普通の主婦・後藤篤子があらゆる問題に振り回されながらも幸せを模索する様を描くエンターテインメント。

新たなキャストとして、篤子(天海祐希)たちと同居する浪費家の姑・後藤芳乃(80)役を務めるのは、TVや映画だけでなく舞台女優としても活躍するほか、84歳で出版した「草笛光子のクローゼット」ではファッショニスタとしての一面も垣間見せ大ヒットを記録した草笛光子。かつては夫と共に老舗和菓子屋に嫁ぎ、店をたたんでからも浪費癖が抜けない姑を、今までにない驚きの演出にも応えるなど、いきいきと演じる。また、定年間近で会社が倒産し失業に陥る、篤子の夫・後藤章(56)役を、大人気ドラマ「孤独のグルメ」シリーズをはじめ、現在放送中のミニドラマ「きょうの猫村さん」では、遂に猫までを演じ分けるなど、ドラマ、映画共に見ない日はないといっても過言ではない、俳優界きっての名バイプレイヤー松重豊が熱演。お金に疎く見栄っ張りの夫をリアルに演じ、長年寄り添った本物の夫婦のように天海と息の合った演技を繰り広げる。

そのほか、突然結婚相手を連れ派手婚を報告する、篤子の娘・後藤まゆみ(25)役に新川優愛。家庭内のムードメーカーで大学生の篤子の息子・後藤勇人(22)役に瀬戸利樹。まゆみの結婚相手でヘビーメタル・バンドマン・松平琢磨(30)役に加藤諒。篤子の長年の友人・神田サツキ(51)役に柴田理恵。章の妹・桜井志津子(52)役に若村麻由美、志津子の夫・桜井秀典(51)役に石井正則。葬儀社のベテラン社員・本間役に友近。ヨガ教室の講師・城ケ崎君彦役にクリス松村。シングルマザーのキャバ嬢・レイナ役に高橋メアリージュン。琢磨の父・松平金造(60)役に佐々木健介。琢磨の母・松平美和(58)役に北斗晶。本人役で経済ジャーナリストの荻原博子。篤子の父・太平(75)役に竜雷太。篤子の母・波子(72)役に藤田弓子。章の元同期・天馬役に哀川翔。サツキの父・大泉健三(85)役に毒蝮三太夫。そして、区役所委員・森口役に、名監督である三谷幸喜が扮する。

■草笛光子(後藤芳乃役) コメント
前田監督と最初にお会いした時に「草笛さんは役作りせずそのままで」と言われました。女優にとってこれほど難しい注文はありません。続けて「そのままで十分おかしいですから」と。劇中ではとんでもない姿をお見せするのですが「もうどうにでもなれっ」と飛び越えてしまった感じ。私の姿を見てみなさんはどう思われるでしょうか、私も早く見たいような怖いような。主演の天海さんは、実に気持ちのいいさわやかな人。現場をピリリとまとめつつ、細かい気遣いもされる、隣にいる私はその姿にポカンとしていました。三谷さんとのシーンは何日も前からどうやって笑わない様にするか悩みました。だって、笑わせてやろうと意気込んで来るのがわかりますから。色々な意味でこんな作品は初めて。私にとっては恐ろしい映画です。

■前田哲(監督) コメント
80歳を過ぎても現役バリバリのザ・女優である草笛光子さんには、今までやられたことのない、ありえない!ことにトライしてもらいました。時に大胆に時に繊細に全身全霊で役に取り組み、いきいきと楽しんで演じるチャーミングな姿に、スタッフもキャストも、まるで「映画の女神」のようだと驚嘆でした。そして、モンスター級の存在感と爆発的な個性を併せ持ったキャストの皆さんが、主人公の天海さんを取り囲んで、サプライズ!な役で、ドキドキ!ワクワク!な演技バトルを繰り広げています。キャストの方たちの「今を懸命に生きる姿」が、全ての人へのエールでもあります。どうぞご期待ください!

特報映像では、老後資金が2000万円必要と言われている日本で、老後の為にしっかりと蓄えていたはずだった主婦・篤子が、娘の結婚、夫の失業、さらに浪費家の姑との同居などが重なり、みるみるうちに貯金が減少し、遂には姑の高額なカフェ代に「お安くないんじゃ!」とブチ切れる姿が収められる。奮闘しながらも様々なピンチに立ち向かう普通の主婦を演じる天海の姿に注目だ。

『老後の資金がありません!』
9月18日(金) 全国公開
監督:前田哲
原作:垣谷美雨「老後の資金がありません」
脚本:斉藤ひろし
出演:天海祐希 松重豊 新川優愛 瀬戸利樹 加藤諒 柴田理恵 石井正則 若村麻由美 友近 クリス松村 高橋メアリージュン 佐々木健介 北斗晶 荻原博子 竜雷太 藤田弓子 哀川翔 毒蝮三太夫 三谷幸喜 草笛光子
配給:東映

【ストーリー】 主人公・後藤篤子(天海祐希)は、家計に無頓着な旦那・章(松重豊)とフリーター娘のまゆみ(新川優愛)、大学生の勇人(瀬戸利樹)を息子に持つ、節約がモットーのごく普通な主婦。夫の給料と自身がパートで稼いだお金をやり繰りし、憧れのブランドバッグも我慢して、コツコツ老後の資金を貯めてきた。篤子には病気の舅と、高級ケアマンションで暮らす姑の芳乃(草笛光子)がいた。月々のケアマンションの費用だけでも痛手だったのに、舅が亡くなり、章の妹・志津子(若村麻由美)と葬式代を誰がいくらを出すかで揉め、結局400万円近くも支払うことに。さらに、パートの契約が更新されず、篤子はクビを言い渡されてしまう…。そんな中、まゆみが結婚相手を家に連れてきた。メタルのバンドマン・琢磨(加藤諒)は見かけによらず地方実業家の御曹司で、半年後の結婚式は格式高い麻布寿園で行いたいという。しかも費用は折半で。篤子は多額の出費予定に慄きながら、なんとかまゆみを送り出した。そんな中、章から会社が倒産したという連絡が入る。夫婦揃っての失業、減り続ける老後の資金。窮地に立たされた篤子は、レンタルモップの解約、車の売却と次々に節約改革を行う。しかし、篤子の努力もむなしく、お金はどんどん出ていくばかり…。これまでの生活が変化していくことを実感する篤子。そして、志津子と姑の今後に関して話している最中、篤子は思わず芳乃を引き取ると口走ってしまう。芳乃を加えて新たな生活が始まった。ところが高級和菓子屋に嫁いだ芳乃のお金の使い方は奔放で、またまた出費がかかる始末。窮地に立たされた篤子はどうする!?

©2020映画『老後の資金がありません!』製作委員会