MC:今でも仲良しなんですか?
宮沢:はい、しょっちゅう家に遊びに行きます(笑)。
MC:ありがとうございます、佐藤さんどうでしょうか?
佐藤:忘れられない出会いは犬ですね。犬飼ってるんですけど、犬アレルギーなんです。でも犬がすっごい好きで。猫も大好きです。でも猫もアレルギーです(笑)。めっちゃ可愛そうなんですよ(笑)。でも犬が大好きで、大きい犬をめっちゃ飼いたいなと思っていて。そしたらある日、予約されてたんですよ。見に行ったら、クッションとクッションの間に挟まってて、トイプードルとチワワのミックスなんですけど、すっごい小さくてくるっくるで、「かわいい~!」って一瞬で。モジョっていう名前にしました。もじゃもじゃだから。今もう7歳です。それが忘れられないです。
MC:犬アレルギーは克服されたんですか?
佐藤:克服しました。モジョだけなんですけど(笑)。
MC::ありがとうございました(笑)。中原さんはどうでしょうか?
中原:皆さんみたいに面白いことが言えないんですけど、私は今回が初めての映画出演で、演技も初めてだったのですごく緊張してた部分もあったんですけど、すごくキャストの皆さんもスタッフの皆さんも温かく迎え入れていただいて、この映画での出会いが私の中では人生の中でも忘れられない出会いなったかなって思ってますね。
MC:ありがとうございます(笑)。吉本ばななさんはいかがでしょうか?
吉本:この洋服、ちょっと気を抜くとパンツが見えるっていう(笑)。まさかここに座って、前に台がないっていうのを想定してなかったんで。すごい内ももが痛い。そんなことじゃなくて(笑)、私の忘れられない出会いは、やっぱり自分の子供を産んだ時で、お腹にいる時って超音波では見えるけど、顔が分からないじゃないですか。組み合わせの妙で、すごい苦手な顔の人物が出てきたらどうしようって、ずっと思ってて。それで赤ちゃんを見たら、すごく好きな顔だったから本当に良かったなって思ったことが、一番忘れられない出会いです。出るまで出会えないじゃないですか。だから良かったなぁと思って、それが一番人生びっくりしたというか嬉しかった出会いです。
MC:ありがとうございました(笑)。それでは皆様、どうぞスクリーンご覧くださいませ。マレーシアのエドモンド・ヨウ監督と中継でつながっております!よろしくお願いします。通訳の方に入っていただきまして中国語でお話いただくことになります。では監督、まずはご来場の方に一言御挨拶をいただけますか?
ヨウ:皆さん、こんにちは。エドモンド・ヨウです。宜しくお願いします。
MC:よろしくお願い致します。日本語も非常にお上手でございます。本日は吉本ばななさんもご登壇いただいているので、メッセージをお願いできますか?
ヨウ:僕が吉本ばななさんの「ムーンライト・シャドウ」を初めて読んだのは22歳の頃でした。吉本先生も22歳頃にこの作品を書いたと伺っております。とても縁がある作品だと思いました。10年以上前に読んだ作品なんですけれども、今考えると、とても親しみを持っていた作品を映画化するということは、とても奇跡のようなことだと感じています。他の日本文学にもとても深い影響を受けていまして、日本文学や日本の文化を見て育ってきました。なので日本の文学のことを考えたら、まず吉本ばなな先生のことを思い浮かべます。尊敬する先生の作品を映画化することができてとても光栄に思います。その後、僕は日本の早稲田大学に留学に行きました。ちょっと内気な性格なので、留学中はよく一人で新宿の紀伊国屋に行って、本を立ち読みしたり買ったりしていました。その時にも、吉本ばなな先生の小説をずっと本屋の中で読み終わるというようなことをしていました。日本に来て1年目の記憶としてはそれが一番深い体験になっています。
MC:吉本ばななさん、いかがですか?
吉本:本屋で読み終わらないでください(笑)。それは置いといて、もともと「ムーンライト・シャドウ」っていうのは、もしかして全部が夢かもしれないというような話で、一人の苦しむ女の子が見た悪夢のかもしれないっていう話なので、監督の撮る映像の夢のような感じが本当にぴったりだったと思います。だから監督の映像をひと目見て、この人なら任せてもいいって心から思いました。
MC:ありがとうございます。監督。主演の小松菜奈さんとお仕事をご一緒してどんな女優さんだと思われました?
ヨウ:僕は普段、撮影中は皆さんと英語で会話していたので、中国語で話すのは慣れないんですけれども(笑)。小松さんについては、彼女がいないとこの映画は成立しなかったと思います。撮影期間中はあまり皆さんと会話をしなかったと思うんですけれども、それは役者の皆さんが自由に演じて、動けるような空間を与えたかったからなんですね。実は僕は本当に毎日、とても興奮していました。撮ったシーンを見返す度に、驚きに満ちていました。それは役者の皆さんを信頼していた上で、皆さんはそのキャラを演じてくれるということを、とても喜びに感じていました。監督にとってこういう気持ちを与えてくれる役者というのは、とても必要なことで大事な方だと思います。