【全文掲載】綾野剛、笑福亭鶴瓶との共演に歓喜「ガッツリ時間を過ごしたかった」、小松菜奈は鶴瓶の印象を「親戚みたいでチャーミング」

山本周五郎賞を受賞した帚木蓬生(ははきぎほうせい)による累計85万部超のベストセラー小説を、主演に笑福亭鶴瓶、共演に綾野剛、小松菜奈を迎え、平山秀幸監督が映画化する『閉鎖病棟―それぞれの朝―』が、11月1日より公開される。このほど、9月26日に丸の内TOEI1にて完成披露舞台挨拶が行われ、キャストの笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈、主題歌を担当したK、そして平山秀幸監督が登壇した。ここでは、本イベントの模様を全文掲載でお届けする。

MC:それではキャストの皆さんの登場です。大きな拍手でお迎えください。それでは一言ずつご挨拶をいただきます。今回、映画に関しては10年ぶりの主演になります。刑を執行されたにも関わらず、生き残ってしまったという大変難しい役を演じられました、元死刑囚・梶木秀丸役、笑福亭鶴瓶さんです。

鶴瓶:あっという間にこの日が来たという感じですね。1月7日に入ったんですけど、監督と12月23日にお話して、第一声で「痩せてくれ」と言われまして(笑)。それで1月7日に7キロ痩せて入ったんですね。今考えると、やって良かったなと思いますし、このメンバーでやりきったのが本当に嬉しく思います。楽しみに観てください。

MC:そして、映画の中では幻聴に苦しむ元サラリーマン役、チュウさんこと塚本中弥役を演じました綾野剛さんです。

綾野:皆さんこんにちは、綾野剛です。どうもこんにちは(笑)。どうも、剛です(笑)。この作品をようやく皆さんに届けることができて、とても嬉しいです。とても大切に作った作品です。今日は短い時間ですがどうぞよろしくお願いいたします。

MC:そして、作品の中ではDVを受けながらも一生懸命生きようとしている難役を演じました、女子高生の島崎由紀役を演じました、小松菜奈さんです。

小松:皆さん、こんばんは。島崎由紀を演じました、小松菜奈です。撮影は冬だったんですけど、長野県でとても寒くて、その中でこの作品を撮っていて、役も苦しくて自分なのか役なのか分からなくなるような、葛藤する日々もありましたが、皆さんと愛おしい時間を過ごせたこともあって、濃い一ヶ月を過ごしました。今日は観てもらえるのがすごく楽しみです。短い時間ですが、よろしくお願いいたします。

MC:そして、この「閉鎖病棟」という原作に出会って、11年かけてひとつの作品を作り上げました平山秀幸監督です。

平山:平山です。この11年があっという間のような気もします。今年の1月7日にクランクインして、映画を完成させてようやく完成披露の日にちを迎えて、関係者、スタッフ、キャストの皆さんに感謝したいと思います。よろしくお願いいたします。

MC:ありがとうございました。さて、鶴瓶さんは、いまレギュラー番組を8本というものすごいスケジュールの中で、なぜこの作品を受けようと思われたのですか?

鶴瓶:手紙を頂いたんですよ、監督から。こんなすごい監督から手紙を頂いたんで、やろうかなって思って。でも、そのときはどんな話かもしらんかったし。ウチはトップダウンで来て、最後に見るんですよ。だから太ってたんですよ。その時点でもらってたら、痩せてるもんね。

MC:トップダウンなんですか?

鶴瓶:トップダウンですよ。一番最後にこれやれって言われて(笑)。信用しているから、いい作品なんだろうなと思って。手紙も頂いていたので。手紙は何度か見せられて、「やれえ」って言われて(笑)。

MC:平山監督、お手紙はどのような気持ちでどのようなことを書かれたのですか?

平山:「出て」じゃないですかね(笑)?

鶴瓶:そうそう(笑)。「出てえな」って書いてあった(笑)。だから「出たろ」という感じだったんですよね(笑)。