MC:小栗さんは、獅童さんがテイクを重ねたシーンがあって、印象的だったって話を聞いたんですけども。
中村:テイクを重ねたというか、とても印象的なセリフがあったんですけど、本編で使われなくなっちゃってるんで。あそこは非常に楽しい撮影で、愉快な撮影でしたよね。
小栗:カットされてるんでしたっけ?
中村:セリフが「セキュリティも万全ですなあ」って書いてあって、どうしても世代的に昭和の刑事みたいな(笑)。ちょっと言い方を昔っぽく「万全ですなあ~」って扇子を仰ぐようなイメージで言ったら、みんな笑って芝居ができなくなっちゃって(笑)。でも、本番は無事だったんですけど、本編はカットされて。
MC:監督、そこは悩まず?
永井:もう現場で決めました。「『万全ですなあ』っておかしくない?」って言うから、「もうちょっと年齢上の人を想像してたから、そうですね、変えてください」って言ったら、「いや、俺はこれ言いたい」とか言い出して(笑)。言う直前まで結構ふざけてるから。
中村:ふざけてない、真面目ですよ(笑)!? 役者は台本を勝手に変えちゃいけない、「ですなあ」って書いてあったのを違和感なく言うのが、ちょっと僕もだんだん声が高くなってきちゃったけど(笑)。言うのが役者の仕事ですから、「これできねえ」とか言ったら二流ですよ。台本通りにやって、やった結果があれなんだけど、切られたっていう(笑)。ふざけてない!ふざけてない!今、ふざけてるけど(笑)。
MC:(笑)小栗さん、監督からは「かっこいい小栗旬を見せてくれ」と言われて臨んだということですけども、どうやるとかっこよくなるんですか?
小栗:難しいですね…。ただ、おちゃらけないっていう?(笑)
MC:高畑さん、そんなみなさんの中で紅一点でしたけれども、漫画家の奥さんとして、夫が下積みからヒットメーカーになるまでの寄り添いでしたけどもいかがでしたか?
高畑:人を支えるって大変だなと思いましたね。この面々の皆様とは、どんな撮影でした?
高畑:紅一点でソワソワして。私、撮影が1週間くらいで、ぽっとお邪魔した感じだったので。獅童さんと小栗さんと菅田くんが、めちゃくちゃ仲良しで、それを横で聞いているだけで結構楽しい感じで。Fukaseもいろいろ話してくださったんで、うれしかったです。
MC:ありがとうございます。本日は公開初日でございますので、映画のタイトル『キャラクター』に絡めましてトークしたいと思います。スタッフの方、フリップを皆さんにお渡しください。先ほど皆さんに「実は私、○○キャラです」と、パブリックイメージとは違うキャラを告白してもらいました。それではフリップをどうぞ! では小栗さん、読んでください。
小栗:実は私は人見知りキャラ。
菅田:人見知りですっけ?
小栗:すごい人見知りなんです。知らない人としゃべれないです。仲良くなるとしゃべるんですけど。最近、大人になってきたので、なるべく頑張ろうと思ってますけど。
菅田:イメージないかもしれないですね。
MC:高畑さんは?
高畑:路線バス好きキャラです(笑)。私、路線バスがめちゃくちゃ好きで、今コロナで電車も乗らなくなって、バスばっかり乗ってて。
MC:でも混んでるバスって、しんどくないですか?
高畑:空いてる時間帯を狙って乗るとか、なんとなく乗ってみてどこまで行くか試してみるとか(笑)。何となくふらっと乗って、気分がのったところで降りてみるとか、そういうしょうもない一人遊びをしています。
MC:近くバスのCMが来そうですね~。
高畑:そんな(笑)。そんな大層なものじゃないですよ(笑)。バスの車窓の感じが好きで(笑)。
MC:意外なキャラですね。Fukaseさんは?
Fukase:実は私、ひょうきんキャラ。そう思われないんですけど、なんか暗くて、寡黙でみたいな。菅田くんも最初そういうイメージを持たれたみたいなんですけど。面白いわけじゃないんですけど、割とずっとふざけてる人間。