菅田将暉「後ろ向くの怖いんですよ。金剛力士像みたいに鎮座してて…」大先輩、中村獅童&小栗旬に恐縮気味!?

「20世紀少年」「MASTER キートン」をはじめ、浦沢直樹作品を数多く手掛けてきたストーリー共同制作者・長崎尚志、『告白』、『君の名は。』など実写からアニメーションまで大ヒット映画を企画してきた川村元気、そして『信長協奏曲』、『約束のネバーランド』など超話題作を生み続けるプロデューサー・村瀬健、日本エンターテインメント界切ってのヒットメーカー3人が10年の歳月をかけて練り上げた企画を、菅田将暉主演、SEKAI NO OWARIのFukase共演で実写映画化する『キャラクター』が6月11日に公開される。このほど、4月27日にグランドハイアット東京にて完成報告会が行われ、菅田将暉、Fukase、高畑充希、中村獅童、小栗旬、永井聡監督、原案・脚本の長崎尚志が登壇した。

菅田は映画初出演で殺人鬼役を演じたFukaseとの共演で「映画のいい加減なところが浮き彫りになった」とし、「(Fukaseが)役作りで包丁売り場の目の前で台詞を練習していたと言うんですよ」とコメント。これにFukaseは「これで警備員に捕まったら、変な形でのプロモーションになっちゃうと思って(笑)。一回鮮魚売り場に戻って、また包丁売り場に戻ってを繰り返していた」ことを告白した。対して菅田は、「すごく丁寧に考えていて、新鮮でした。ハッとしましたね」と俳優として初心に返ったことを明かした。

Fukaseは菅田との共演について「めちゃくちゃ緊張した」と述べ、さらに「本読みのときに台詞を言うのが初めてで、身体が震えっちゃって。それを隠すために『この部屋寒くないですか?』って言ったら誰にも聞いてもらえなくて(笑)。震えたまま本読みしていた」ことを告白。菅田は「そんな緊張している感じには見えなかった」とし、「役づくりのプレイだと思っていた」と述べていた。

中村獅童、小栗旬という大先輩を背中にトークを進めていた菅田。2人との共演について聞かれた菅田は「あの…、こんな大先輩2人なので…。今日(のイベント)もすごい並びじゃないですか。後ろ向くの怖いんですよ。金剛力士像みたいに鎮座してて…」と苦笑い。しかし「後輩としてはたくさん甘えましたし、お芝居もそうですし、現場でいろいろなお話をできたことが一番幸せ」と笑顔で語っていた。 

『キャラクター』
6月11日(金) 全国公開
監督:永井聡
原案・脚本:長崎尚志
主題歌:ACAね(ずっと真夜中でいいのに。) × Rin音 Prod by Yaffle「Character」
出演:菅田将暉 Fukase(SEKAI NO OWARI) 高畑充希 中村獅童 小栗旬
配給:東宝

【ストーリー】 漫画家として売れることを夢見る主人公・山城圭吾(菅田将暉)。高い画力があるにも関わらず、お人好しすぎる性格ゆえにリアルな悪役キャラクターを描くことができず、万年アシスタント生活を送っていた。ある日、師匠の依頼で「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチに出かける山城。住宅街の中に不思議な魅力を感じる一軒家を見つけ、ふとしたことから中に足を踏み入れてしまう。そこで彼が目にしたのは、見るも無残な姿になり果てた4人家族…そして、彼らの前に佇む一人の男。事件の第一発見者となった山城は、警察の取り調べに対して「犯人の顔は見ていない」と嘘をつく。それどころか自分だけが知っている犯人を基に殺人鬼の主人公“ダガー”を生み出し、サスペンス漫画「34(さんじゅうし)」を描き始める。山城に欠けていた本物の“悪”を描いた漫画は異例の大ヒット。山城は売れっ子漫画家となり、恋人の夏美(高畑充希)とも結婚。二人は誰が見ても順風満帆の生活を手に入れた。しかし、まるで漫画「34」で描かれた物語を模したような、4人家族が次々と狙われる事件が続く。刑事の清田俊介(小栗旬)は、あまりにも漫画の内容と事件が酷似していることを不審に思い、山城に目をつける。共に事件を追う真壁孝太(中村獅童)は、やや暴走しがちな清田を心配しつつも温かく見守るのだった。そんな中、山城の前に、再びあの男が姿を現す。

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