【全文掲載】 菅田将暉「すいません、ゆるいんです…」“汁”浴びせて謝罪! Fukase、好きだった女子に「気持ち悪い」、小栗旬は人見知り!?

MC:今、こうやって話してますと、声が低いなというか。両角はかなり高かったんですけれども、あれは意識して?

Fukase:そうですね。僕がお芝居に挑戦するか迷っていた時期に相談したのが神木隆之介という男で。神木くんは「Fukaseくんは、優しい殺人鬼が似合うよ」って言われて。最初はどういうことが分からなかったんですけど、自分の声をもう少し角を丸くして喋るところから始めて、台詞を丸く、もう少し高い声で話したのを録音して、聞きながら役作りをしていった感じです。

MC:じゃあ生まれて初めての高い声という感じですか?

Fukase:そうですね。もともと地声は高いんですけど、学生時代にあまり声変わりをしなかったので、好きだった女子に「声が高くてちょっと気持ち悪い」って言われた経験を持っていまして(笑)、そこからなるべく低く喋ってます(笑)。これが定着しちゃってるんで(笑)。中2、中3とかは「(甲高い声で)あーっ!」て感じでしたよ(笑)。

MC:その時の「気持ち悪い」はショックで、今の「気持ち悪い」はうれしいんですね(笑)。菅田さん、Fukaseさんの殺人鬼役とは何度も対峙していると思うんですけど、こちらの新人俳優さんには何を感じました?

菅田:新人俳優というか、圧倒されましたけどね。役柄的に僕は受け身という、Fukaseさんから滲み出るものを吸収していくような役柄だったんですけど、溢れ出る美しき異常者でしたね。

MC:獅童さんは、Fukaseさんをどう見ました?

中村:演技が初めてと思えないぐらい、本読みのときから完璧に仕上げてきので、素晴らしいなあと思って。

MC:小栗さんは?

小栗:インタビューとかも読ませていただいて、2年もかけてここに向かっていたっていうし、演技の先生に話をして「今まで自分が幸せだったり、うれしかったり、楽しかったりすることを1個ずつ消していく作業をしてみたら」と言われて、することになったそうで、身につまされるというか、役への向き合い方をもう一度改めなきゃいけないなというふうに思う瞬間がありましたね。

MC:高畑さんは、一緒に撮影していて、この人本当に危ない人なのかな? とかそういう瞬間はありしました?

高畑:撮影しているときはもちろんその役があるので、「うわ」って思うんですけど、カメラが回ってない時は、こんなに話しやすい方だと思っていなくなって。

菅田:そうですよね。なんか“おしゃべりお兄さん”?

高畑:おしゃべりお兄さん(笑)だったので、結構話せて個人的にはうれしかったです。

MC:殺人鬼の両角は、緑のジャージを着ていますが、あれはFukaseさんがいつも着ている私服なんですって?

Fukase:そうです。僕が絵を描く仕事を少しづつすることがあって、それをする時に一番お気に入りの服を着るという習慣があって。着すぎてもうこれは着ないほうがいいなって思っているけど、どうしても捨てられないものを作業着にしているジャージの上下を監督が見たときに、「それを両角の衣装にしよう」ってことになって、それのレプリカを着てずっと撮影しています。

MC:でも、自分がいつも着ている服で「殺人を犯してください」って、抵抗なかったですか?

Fukase:いや、抵抗だらけなんで、そこは気にならなかったです。

菅田:あの服、機能的で、ベロアっぽい素材で、水分を吸収するんですよ。だから血のりがどんだけついても、分かんないんですよ。

Fukase:どんどん血だらけになったんですけど吸収してて。だからあれでフラフラしていても血だらけなことがバレない服でした。機能的で殺人にもってこいでした(笑)。

MC:両角の部屋の赤いニコちゃんの顔もご自身で書かれたって聞きました。

Fukase:両角の殺人衝動だけがどうしても理解できなかったので、絵に描いて理解してみようと思って。ちょうどコロナ渦で、僕自身が新しい絵本を出そうと思って描いていて、その絵本を描くためのアトリエを自分の家の中に作っていたので、そのアトリエであの絵を書いてみて、監督とプロデューサーさんに見せたら「劇中で使いたい」って言われたんで、「やった! 得した!」と思ったんですけど、「2m×2mで描き直してほしい」って言われて、それはちょっと、やだなと思いましたけど(笑)。

MC:獅童さんは、現場で生で見てますよね?

中村:はい。ものすごくアーティストなんだなって思いましたね。僕にないものをたくさん持っていて、羨ましかったです。

MC:この1年半でお芝居ってよりも殺人鬼のキャラクターと自分を同化させていったのではないですか?

Fukase:同化ではないですけど、全くの他人になるというよりも、パラレルワールドにいる自分というか、もしも自分にその大切なものがなかったら、こうなっていたんじゃないか? みたいなものを一個一個消す作業をしていって、リンクさせていくというよりはゼロに戻ってから両角の方向に歩んでいくという感じだったような気がします。

MC:そして小栗さん、獅童さん。刑事役のお二人はこの作品の重しとなっていて、作品を締めて支える役割でしたけど、久しぶりの共演はいかがでしたか?

小栗:とても頼もしいお兄さんなので、こっちもこっちで甘えさせてもらいながら、撮影させてもらったという感じですね。

中村:僕はもう旬くんに甘えっぱなしですよ。共演が15年ぶりぐらい? その時は僕が殺人鬼の役だったんですけど、今度はなんと刑事で共演ということで。僕はあんまり刑事役というのが初めてに近かったので、これはもう小栗くんに甘えて、心強かったです。