MC：よかったですね。今またこうやって仲良くされているから（笑）。高橋さんと蒼井さんにもう一つ聞きたいのですが、10年後の自分に会えるとしたらどんな言葉を言ってあげたいですか？

高橋：どんなこと言いたいですかね？お芝居やってるんですかね。わかんないですけどね、10年後は。なんだか…自転車乗ってるんじゃないんですか（笑）。「元気っすね」って声かけますね。

MC：自転車に乗り続けていただいて、演技もしていただきたいですね！

（会場拍手）

高橋：わざわざこんな話題にするつもりじゃなかったんですけど、ごめんなさい。大丈夫です。拍手は大丈夫でーす（笑）。

MC：蒼井さんはどうですか？

蒼井：「周りの人を大事にできてるかい？」って聞きたいかなと思います。いや、あまり面白くない。お二人（渡辺ときたろう）に聞きたい。

渡辺：10年後、それはちょっと厳しいんじゃない（笑）。だって10年後、今の私よりもまだ若いでしょ？

高橋：そうなんですかね？

渡辺：（きたろうに対して）10年後、生きてんの？

きたろう：死んでるよ。

MC：素敵なコメントありがとうございます（笑）。ここで、皆さんに聞いてみたいと思います。園子はある秘密を抱えた役です。この登壇者の中で、共演してみて一番秘密めいた人、ミステリアスな人は誰だと思いますか？皆さんでこの人だと思う方を指さしていただきたいと思います。監督もご参加よろしくお願いします。それでは参ります。ミステリアスな人はこの人だ！高橋さんは誰を指しているんですか？

高橋：僕はきたろうさんです。

MC：蒼井さんは？

蒼井：一生さんです。

タナダ：私も一生さんです。

きたろう：俺は監督。

MC：高橋さんを指したのが、蒼井さんと監督。どんなところがミステリアスだと思いますか？

タナダ：まだいろいろ出てくるだろうなという感じがします。何でもできちゃうんですけど、何かの話題になっても全部返ってきちゃうので、この人、寝てんのかな？っていうのも含めて（笑）。私はそういうところがまだまだきっと何かあるなという感じがします。

MC：蒼井さんは？

蒼井：赤ちゃんみたいな時と、仙人みたいな時のギャップがすごいので、素の一生さんってどれなんだろう？と、全部が一生さんなんだろうなと思って、全くつかめない方です。

MC：仙人って言われて、何でも返ってくるというとすごく知恵袋なのかと思いきや、赤ちゃんというのはどこからやってきているんですか？

蒼井：ご飯とかをむしゃむしゃと…大人ってゆっくり食べるじゃないですか。さっきも裏でポップコーンを宣伝部さんが用意してくれたんですけど、今日の舞台挨拶の流れの説明を聞きながらずーっとすごい勢いでポップコーン食べてて（笑）。私の友達の赤ちゃん、こんな感じだなぁって思って見てました（笑）。そういうところがミステリアスです。

MC：だそうですよ、ミステリアスな高橋さん。

高橋：ポップコーンはこの流れの説明を聞きながらむしゃむしゃ食べてごめんなさいということだけですね。キャラメル味が大好きでですね、目の前にあるとポップコーン食べちゃうんですね。ごめんなさい。全然ミステリアスでも何でもないです（笑）。

MC：そんな高橋さんが指したのが、きたろうさん。

高橋：きたろうさん、毎朝撮影現場でリアルな寝癖をつけてくるのが同じポイントなんですよ。これはどういう寝方をしたらいつもこんな漫画みたいな寝癖が毎回同じところにつくんだろうとずっと思ってたんですね。

きたろう：（マイクに歯をぶつけて）あいて！

高橋：ここもやっぱりミステリアスじゃないですかね。当てちゃうって、距離感がわからなくなって（笑）。

きたろう：意外と寝てる時暴れてんのよ、俺は。

高橋：あはは！（笑）。同じところについてたので、それを活かしてますもんね！

タナダ：活かしてます。ありがたかったです。毎回同じところに寝癖をつけてきてくださるので（笑）。

高橋：寝癖って、時間が経つとだいたい落ち着くんですよね。全く落ち着かないんですよ。ずーっとハネ続けてるんですよ。

タナダ：髪質も含めてミステリアスかもしれないです。

高橋：そうそう。

MC：（きたろうを指した）渡辺さんは、どんなところがきたろうさんはミステリアスだと思いますか？

渡辺：違う、こんなはずではない、何か芯の部分があるはずだと思って。演じてるのかなと思って。エッチな親父をずーっと演じてるから、本当は芯は違うんじゃないかって、そのミステリアスな部分を追求したいなと思ったんですよ。

きたろう：本当は文学青年だよ。

渡辺：だからそういう部分を隠しているんじゃなかろうかと。一生さんの場合は、最初はミステリアスだったんだけど、いろんな話を聞きすぎて、家庭環境とか全部知った気になっちゃって、ミステリアスじゃなくなっちゃったという感じ（笑）。好きな系統の映画とかいろんな話を聞いて、なるほどねと思っちゃったのね。でも、きたろうさんはわからない。つかめない。まさか、こういう人ではないと思う。

きたろう：いやいや、そういう人なんですよ！実は！

渡辺：本当？（笑）。

きたろう：すごいエッチなの。

MC：発表してしまいました（笑）。どうもありがとうございました！ここで、今月末1月31日は“愛妻の日”だそうです。愛する人を大切にしようというテーマのもと、旦那様から奥様への日頃言えない感謝の想いを花で贈ろうという記念日です。本日は愛妻の日をこの映画で盛り上げるべく、花の国日本協議会とタイアップしておりまして、お客様にもプレゼントをご用意させていただきました。素敵なお花をお配りしております。そして、本作にぴったりな愛妻の日にちなみまして、男性キャストから女性陣へ、フラワーブーケのプレゼントがございます。ムーンダストという青いカーネーションで、花言葉は“永遠の幸福”です。本日は高橋一生さんから蒼井優さんへ、きたろうさんから渡辺えりさんへ、そして企画・プロデュースを務められた永田芳弘プロデューサーからタナダユキ監督へお渡しになります。（きたろうがMCへ花束を渡そうとして）きたろうさん（笑）、横にお美しい女性が…。

渡辺：わたしでしょ！

MC：それでは、お渡しください！

MC：ありがとうございました！いよいよ今日から公開となりますので、最後にメッセージをいただきたいと思います。まずはタナダユキ監督、お願いいたします。

タナダ：皆様、今日は本当にどうもありがとうございました。楽しんでいただけたらと思います。皆さん、今年、やりたいことなどございますでしょうか。人間というものは、やりたいことがあった時に、やった後悔よりもやらなかった後悔のほうが大きいそうです。『ロマンスドール』、実はパンフレットが完成しました。何が言いたいかと言いますと、買った後悔よりも買わなかった後悔のほうが大きい可能性がある。今日はこれを言いにきました！本日はどうもありがとうございました！

MC：ありがとうございました。ぜひお帰りの際はパンフレットをお買い求めいただければと思っております。続きまして蒼井優さん、お願いいたします。

蒼井：皆さん、今日はありがとうございました。こんなに笑った舞台挨拶は初めてでした。お二方（渡辺ときたろう）、ありがとうございます（笑）。皆さんがとても温かい空気で私たちのことを見守ってくださったからだと思います。引き続き、映画も温かい目で観ていただけたらと思います。今日は本当にありがとうございました。

MC：ありがとうございました。では最後に主演の高橋一生さん、お願いいたします。

高橋：今日は本当に温かい目で見守ってくださいまして、ありがとうございます。観ていただいて、皆さんに率直な感想を持っていただけたらなと思います。口コミで広がったり、いろんなSNSで広がっていったり、きっとこれはすごくいいことだと思うんですけど、情報が入ってきてしまうと、どうしてもそういう話なんだと思ってしまったりすることが、もしかしたら最初に観た時のグッときてしまう感じを殺してしまうかもしれなくて、観た方はいろんな方にお伝えください、なんて言いたいですけど、グッとそのまま胸に持っておいてくれるだけでも、きっともう一度観たくなったりとか、もう一度だけじゃなくてもいいんです、1回だけでも何か残るものをと、僕は思っていつもお芝居をさせていただいています。初日が開けてどんどん日にちが経ってくると、どうしてもそういうものって、あせていってしまったりするのかもしれないなと思っていて。最近、僕、土鍋でご飯を炊くのにハマっていて、「だから結婚できないんですよ」って蒼井さんにまた言われちゃいそうですけど…。

蒼井：言ってませんよ（笑）。

高橋：ご飯をあったかいうちに食べてほしいなという気持ちが最近ございます（笑）。15分置いて、15分炊いて、15分置くっていうことをやってるんですけど、最近、友人にも振る舞ってるんです。何の話だかわかんなくなっちゃったけど（笑）、ぜひ皆さん観ていただいて、何か残ることを僕は願っています。本日はどうもありがとうございました。

MC：ありがとうございました。以上をもちまして、『ロマンスドール』舞台挨拶を終了いたします。皆さん、ありがとうございました！

『ロマンスドール』
1月24日（金）より全国ロードショー中
監督・脚本：タナダユキ
原作：タナダユキ「ロマンスドール」
主題歌&劇中歌：never young beach
出演：高橋一生　蒼井優　浜野謙太　三浦透子　大倉孝ニ　ピエール瀧　きたろう　渡辺えり
配給：KADOKAWA

【ストーリー】　美人で気立てのいい園子（蒼井優）に一目惚れして結婚した哲雄（高橋一生）が、彼女にずっと隠し続けている仕事、それはラブドール職人としてドールを作っていること。平穏に過ぎていく日常の中、哲雄は仕事にのめり込み、恋焦がれて結婚したはずの園子とは次第にセックスレスになっていた。いよいよ夫婦の危機かと思ったとき、園子はぽつりと胸の中に抱えていた秘密を打ち明けた。純愛と性愛とドールが交錯する、大人のラブストーリー。

©2019「ロマンスドール」製作委員会