【全文掲載】成田凌「永遠に敵いません」、井上真央「小さな箱って…?」、周防組の“常連俳優”が『カツベン!』舞台挨拶で大暴走!

MC:ありがとうございました。改めて、成田さん。昨日から作品が公開しております。主演として背負ってきた作品だと思いますが、今のお気持ちはいかがですか?

成田:そうですね、それこそクランクイン前に主演ってなんだろうなと思いながら、クランクインした後もなんだろうなと思いながらやってましたけど、未だに分からないというか(笑)。でも、昨日僕も観に行ったんです。劇場に友達と、ズラッと横一列に並んで観に行ったんですけど(笑)、そんな友達がいることもすごく嬉しいですし、土日にたくさんメールが届いて。「今日観たよ」って、それがすごい嬉しかったですね。街を歩いていても、「『カツベン!』観るよ!」って言ってくれるおじさんとかが、すごいいっぱいいて、なんか届いているなと思って、この作品が届いてくれているので、たくさんの人に観ていただけるのであれば、なんでもいいかなと思って(笑)。こうやってたくさんの人に観ていただいた後に、こうやって直接感謝を言えて、すごく皆さんが良い顔をしているのでとても安心しています。

MC:劇場でのお客様の反応というのはどうお感じになりました?

成田:すごいウケてました。『カツベン!』に出てくるような、賑やかさみたいなものをすごく感じたというか。ひとり、すごい大声で笑うおじさんがいて、どんどん(笑いが)うつっていくんですよ。劇場に活気が出てきて、『カツベン!』を観るのに相応しい場所だなと思って観てましたね。

MC:ライブ感ですね。成田さんは『カツベン!』を広めるために宣伝活動としてなんと合計170ものインタビューや番組にご出演されたということですが、なかなか大変な数だと思いますが。

成田:楽しかったですよ。背負ってやっていると唯一思える場所というか。日々、宣伝活動をしていて、毎日のようにテレビに出ていたので、「観たよ」とか、街で声をかけられることがあんまりなかったんですけど、最近、すごい声をかけてもらえるので、やって良かったなと思いますね。やっぱり、知らないというのが一番問題なので、少しでも多くの方に知っていただいて観ていただくというのが、それができたので。でも、僕なんかより、監督の方が。僕なんか全然少ない方で(笑)。

MC:実は、監督は全国のキャンペーンに行かれまして、400もの取材を受けられているんですけれども、日本全国を周っていかがでしたか?

周防:もう『カツベン!』について語らせたら右に出るのもはいないと思うぐらい磨き上げられています(笑)。あらゆる角度からの質問に答えられるようになっています。

成田:だから、監督と一緒にインタビューを受けると、めちゃくちゃ楽なんですよ(笑)。

MC:監督は全国を周られて、どんな反応をうけられましたか?

周防:まず最初に、『カツベン!』というタイトルが、活動弁士の略だと言っても、活動弁士ってどんな人?ということがあったので、47都道府県、各地のメディアの皆さんを通して、活弁ということが、どういう意味を持っているのかを伝えようということで話したんですが、いつも必ず取材の前に観てくださっていた人たちなので柔らかく和やかな空気で話に入っていけたので。それはたぶん、観た人がこの映画を観て、少し楽しい気分になってくれたのかなと思って、そういうものは感じました。こういう機会でもないとなかなかその地方のメディアの方と直接お会いすることができないので、東京に住んでいると、東京の大きなメジャーな局になるんですけど、その地方ごとで自分たちのニュースをどう伝えていくか、皆さんが活動していらっしゃるので、その姿を逆に間近に見られたので面白かったです。すごくゆるい情報番組とかね、出演しながら大丈夫かなと思いながら(笑)。でも、こういうゆるさが、その地で人気を持つ秘訣なのかなと思いました。面白かったです。

MC:地域密着型の番組にご主演されたということですけども。ありがとうございました。さあ、黒島さんは本作の中で、梅子として活弁にチャレンジされていました。活弁自体が俊太郎と心を通わせていく会話のようにも見えたんですけど、実際に活弁をされていかがでしたか?

黒島:私は2つの声の演じ分けだったんですけど、2つでも本当にすっごく難しくて。それを弁士の役をやられた皆さんは、いくつもの役があって、これは本当に皆さんすごいという言葉では足りないくらい、練習をされているのを見ていましたし、本当に皆さんありがとうございましたというか(笑)、本当に感動しました。私自身、そんな中で活弁をやるのはすごく緊張して、撮影のときは頭が真っ白で、いろいろ教えてもらったことも全部このときにやらなければいけないというプレッシャーもあったんですけど、正直活弁のシーンは、あまり記憶が無くて…。でも二人で向かい合って気持ちをお互いに言い合う場面は、すごく覚えていて、照れくさかったのを覚えてます(笑)。

成田:恥ずかしかったね(笑)。

黒島:でもあれは、今までは活弁として練習していたんですけど、そのシーンを撮るときに、監督が「ここは向き合って、活弁ではなくて、二人の会話のようにやって欲しい」と言われて、すごく新鮮だったというか、驚きつつも楽しめたシーンだったので、はい(笑)。

成田:ただ、ドキドキしながら…(笑)。

黒島:お互い恥ずかしいけど、嬉しさみたいなものがありながら、不思議な体験でした。

成田:そうですね(笑)。

MC:もう一度見返してみたくなりましたけど。ありがとうございました。そして永瀬さんが演じた山岡ですが、俊太郎の憧れの存在ですが、実際に成田さんも永瀬さんに憧れを抱いていると伺いました。成田さんとのご共演はいかがだったでしょうか?

成田:永瀬さんに聞くんですか(笑)?

MC:成田さんにも伺いたいんですが、まずは永瀬さんに。

永瀬:凌くんはいい人だな…。いや、本当に僕が現場で救われているような、太陽みたいな存在でいてくれてましたね。

MC:ということですが、成田さんは。

成田:嬉しかったですよ。ただただ、ずっと質問攻めをしてましたね。出演されていることだったりとか、それこそプライベートのことだったりとか。知りたいじゃないですか。永瀬さんのことって。だからくっついて歩いていた記憶があります(笑)。

MC:ファンじゃないですか(笑)?

成田:ファンですよ、もちろん(笑)。

MC:永瀬さんは聞かれた質問で印象に残っていることはありますか?

永瀬:それは秘密ですね。

成田:あ、嬉しいです(笑)。

永瀬:二人だけの秘密です(笑)。

MC:秘密ということで、ありがとうございました。そして高良さんもみごとな活弁を披露されておりましたけど、活弁のトレーニングというのは振り返っていかがでしたか?

高良:そうですね、本当に一生に一度出会えるか出会えないかという役で、まず出会えない役かもしれないので、まず活動弁士という役に出会えたことが幸せですし、「大変だったですか?」と聞かれることもあるんですけど、全然大変じゃなくて、ずっと楽しかったです。

MC:この『カツベン!』でのトレーニングが、役柄というのが何か他で活かされることはありましたか?

高良:自分の中の映画に対しての思いがもう少し増すと言うか、そういう作品でしたね。この出会いは。他で活かすというのは声の出し方だったりとかがあると思うんですけど、活動弁士という役に出会えたことが活きてますね。

MC:ありがとうございます。そして竹中さんにも伺いたいんですけど、今回ご主演された『カツベン!』ですが、もちろん周防監督の作品に竹中さんとういのは、欠かせない存在だと思うんですが、これまでの周防組と比べて本作というのはどのような現場になっていると思いますか。

竹中:(おじいさんの声で)さっき周防さんがねえ…、400もキャンペーンやってたって聞いて、あと成田くんも100以上でしょう?驚いて歳取っちゃったよ。ちょっとまってくださいよ…(素に戻って)危ねえ危ねえ(笑)。失礼いたしました(笑)。周防監督とは本当に30年以上もお付き合いをさせていただいて。今回は自分のシーンが終わっちゃうのがとても寂しくて、だから売り込んだんです。青木富夫という役だけではなくて、もうワンシーンぐらい違う役で出していただけないかと、可能でしょうかと。モーゼの役をやらせていただいたんですよね。言って良いんですよね? あ。いけなかったんですか!?

周防:本当はね、モーゼの役は誰でしょうというクイズを出したかったんですけど(笑)。

竹中:そうでしたか、ごめんなさい(笑)。

周防:もう一回、観ていただいて。靑木館の館主がモーゼやってたらまずいだろうというのはあったんですが(笑)。来ていただいてありがとうございました。

竹中:それがすごく嬉しかったんですよ。ひとつだけじゃなくて、もう一回呼ばれたと思って(笑)。すいません、ごめんなさい(笑)。

MC:全然気が付きませんでしたね(笑)。監督、竹中さんはかなりアドリブも多かったですか?

周防:アドリブというか、それが竹中直人だという感じで。「ござんがしょ?」なんて、セリフがあったんですけど、「あれはアドリブですか?」と聞かれたんですけど、そんなのシナリオに書けないし(笑)。意味不明な言葉すら、竹中さんはまるでリアリティを持たせられるということで。

竹中:ヤッター。サンキュー!