成田凌、高良健吾や竹野内豊ら豪華キャストに挟まれて「不思議でしょうがない」

今からおよそ100年前、楽士の奏でる音楽とともに独自の“しゃべり”で物語をつくりあげ、観客たちを映画の世界に誘い熱狂させる活動弁士、通称“活弁”(カツベン)が活躍していた時代を舞台に描く、成田凌主演、周防正行監督の5年ぶりとなる最新作『カツベン!』が、12月13日より公開される。このほど、10月31日に六本木ヒルズアリーナにて完成披露イベントが実施され、キャストの成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、音尾琢真、渡辺えり、小日向文世、竹野内豊、周防正行監督が登壇した。

本作は、今からおよそ100年前の映画(活動写真)がサイレントでモノクロだった時代を舞台に、活動弁士、通称“活弁”(カツベン)を夢見る青年が、とある小さな町の映画館に流れついたことからすべてが始まる痛快活劇。

特設ステージにキャスト陣が登壇すると、レッドカーペットを取り囲んだ大勢のファンから大歓声が。本作の主演である成田は「この作品にかけた半年間は、キャストと監督をはじめとしたスタッフの方と、時間というものを丁寧に扱った。僕の宝物のような作品になりました。皆さんにも宝物のような作品になれば」と熱い気持ちを語った。

「極上の体験」だったという永瀬は「毎日、楽しくて楽しくて。次は皆さんに楽しんでいただければ」とコメント。続いて高良は「一生に一度、出会えるか出会えないかという活動弁士の役をやらせていただいて、それがとても嬉しかった」と笑顔を見せた。

本作を「ご褒美」と表現した音尾は、周防監督の大ファンだったそうで、「周防監督の映画に、いい形で出させていただけて。本当に私にとってのご褒美です」と監督に感謝を伝える場面も。一際大きな歓声を浴びていた竹野内は「周防監督の作品に出るのがひとつの目標」だったそうで、「特別な作品のひとつになった」ことを明かした。

本作の出演のきっかけはオーディションだったという成田は、「オーディションの最中から、この方々の真ん中に立っていることが本当に想像できなかった」そうで、今日という日を迎えて壇上の中央に立っていることが「不思議でしょうがない」と、緊張した面持ちでコメント。続けて「皆さんが『楽しかった』と言ってくれていることが、本当に嬉しい」と笑顔を見せた。

イベントの最後には、ゲスト陣がレッドカーペットを歩き、集まったファンたちと交流を楽しんでいた。

『カツベン!』
12月13日(金)より全国ロードショー
監督・脚本:周防正行
エンディング曲:奥田民生「カツベン節」
出演:成田凌 黒島結菜 永瀬正敏 高良健吾 井上真央 音尾琢真 竹野内豊 竹中直人 渡辺えり 小日向文世 池松壮亮 成河 酒井美紀 山本耕史 草刈民代 城田優 上白石萌音 シャーロット・ケイト・フォックス
配給:東映

【ストーリー】 一流の活動弁士を夢見る青年・俊太郎(成田凌)は、小さな町の映画館「靑木館」に流れつく。隣町のライバル映画館に客も、人材も取られて閑古鳥の鳴く靑木館に残ったのは、「人使いの荒い館主夫婦」、「傲慢で自信過剰な弁士」、「酔っぱらってばかりの弁士」、「気難しい職人気質な映写技師」と曲者揃い。雑用ばかり任される俊太郎の前に突如現る大金を狙う泥棒、泥棒とニセ活動弁士を追う警察、そして幼なじみの初恋相手!俊太郎の夢、恋、青春の行方は…!俊太郎の活弁がうなるとき、世紀のエンターテイナーの物語がはじまる。

©2019 「カツベン!」製作委員会