【全文掲載】成田凌「永遠に敵いません」、井上真央「小さな箱って…?」、周防組の“常連俳優”が『カツベン!』舞台挨拶で大暴走!

今からおよそ100年前、楽士の奏でる音楽とともに独自の“しゃべり”で物語をつくりあげ、観客たちを映画の世界に誘い熱狂させる活動弁士、通称“活弁”(カツベン)が活躍していた時代を舞台に描く、成田凌主演、周防正行監督の5年ぶりとなる最新作『カツベン!』が、12月13日に公開初日を迎えた。それを記念して、12月14日に丸の内TOEIにて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、竹中直人、井上真央、竹野内豊、周防正行監督が登壇した。ここでは、本イベントの模様を全文掲載でお届けする。

成田:厳寒の時節、森羅万象、白い吐息を漏らす折から、賑々しき御来館を賜りまして、関係者、出演者一同になり代わり、主演・成田凌、厚く、厚く御礼申し上げます。

この映画は、映画を愛する皆の力で艱難辛苦を乗り越え、なれど苦労は詳しく言わぬが花の吉野山。多くの皆様にご覧頂きたく、日々宣伝活動に勤しんでまいりました。思えば、ともに走り続けてきた、この六百十六日。私自身、片時たりとも『カツベン!』を忘れたことはございません。きのう、初日を迎えましたこの作品は、もはや皆々様のものでございます。これからも映画『カツベン!』ご高覧の程、(真紅の幕が降りる)宜しくお願い申し上げます!

それでは映画を共に彩られました出演者をご紹介いたします! 黒島結菜、永瀬正敏、竹中直人、高良健吾、井上真央、竹野内豊、そして監督、周防正行でございます。万雷の拍手でお迎えください!

MC:成田さん、ありがとうございました。ここから成田さんに変わりまして進行を担当させていただきます。よろしくお願いいたします。素晴らしかったです、改めて皆さん、成田さんの口上、いかがだったでしょうか?(会場拍手)成田さん、撮影から一年以上経っておりますが、またこうしてお客さんの前で口上をしていただけるとは思いませんでした。いかがでしたか?

成田:こんなに緊張する舞台挨拶は初めてです(笑)。皆様のお力を借りながら、背中をぽんと叩かれてこさせていただきましたけど、なかなか声は出ていたんじゃないかと(笑)。昨日まで鼻水がズルズルで、咳も止まらなかったんですけど、朝起きたらピタっと治って。これが『カツベン!』の力、主演の力だと(笑)思いました。

MC:周防監督はいかがでしたか?

周防:最初に会ったときに、まさか彼に舞台挨拶で口上してもらうなんて…(笑)。本当にご迷惑をおかけしました(笑)。

成田:いやいや、とんでもございません(笑)。楽しかったです。

周防:すごいことを強いてしまったなと(笑)。撮っているときは夢中なんで、もっともっと皆さんに無理なことを強いていたかもしれないですけど、本当にありがとうございました。

成田:ありがとうございました。

MC:なぜか私が感極まっております(笑)。素晴らしかったです。改めて、染谷俊太郎役、成田凌さんです。

成田:改めまして、成田凌です。本日は映画をご覧になっていただきまして、ありがとうございます。短い時間ですが楽しんでいってください。よろしくお願いいたします。

MC:ありがとうございました。続きまして、栗原梅子役の黒島結菜さん、お願いします。

黒島:皆さん、今日はありがとうございました。梅子役の黒島結菜です。今日はよろしくお願いいたします。

MC:ありがとうございます。続きまして、山岡秋聲役の永瀬正敏、お願いします。

永瀬:本日はありがとうございます。なんか、(成田の)気持ちが分かるので俺のほうがドキドキしてしまって(笑)。いや、すごいよ。すごい。全国で毎回上映の前に今の映像を流すと、少なくとも声だけ流すといいと思います。本日はありがとうございます。すごいよ。

MC:ありがとうございます。続きまして、茂木貴之役、高良健吾さんお願いします。

高良:こんにちは。本日はご来場いただきありがとうございます。本当に成田くんの口上が素晴らしかったです。初日にあわせて(口上が)僕もあるだろうなと思って来たんですけど、多分これからもないと思います(笑)。今日はありがとうございます。

MC:ありがとうございます。続きまして、青木富夫役、竹中直人さん、お願いいたします。

竹中:(可愛らしい声で)皆さん、こんにちは。青木富夫役をやらさせてもらいました竹中直人です。皆さん、お忙しい中、集まっていただきまして本当にありがとうございます。ご覧になった方々、楽しかったですか?(会場笑いと拍手。声が普通に戻って)良かった、良かった!そりゃあ良かった!どうもありがとうございました(笑)。

MC:ありがとうございました(笑)。続いて橘琴江役、井上真央さん、お願いします。

井上:琴江を演じました井上真央です。本日はありがとうございます。本当に映画愛に溢れた作品ですので、昨日から日本全国いろいろな劇場でいろいろな世代の笑い声が響くと思うと、とっても嬉しく思います。今日は皆さん、最後まで楽しんでいってください。ありがとうございます。

MC:ありがとうございます。続きまして、木村忠義役、竹野内豊さんです。お願いします。

竹野内:皆さん、こんにちは。本日は本当にありがとうございます。映画の原点を知ることができる作品ですので、本当に多くの方々に足を運んでいただき、ご覧頂きたい作品だと思っております。本日はありがとうございます。よろしくお願いいたします。

MC:ありがとうございます。そして周防正行監督です。お願いいたします。

周防:今日はようこそいらっしゃいました。ありがとうございます。映画館に足を運んでいただいて、みんなで映画を観ていただいて。嬉しいです。リュミエール兄弟が世界の映画の父ですけど、彼らが作ったシステムはフィルムで撮影して、それをスクリーンで上映して、不特定多数の人と一緒に観る、それが映画の定義でした。でも今は配信ということで、家でスマートフォンの画面を観る、そのようにも映画が観られています。でも、映画の原点、映画のもともとの定義はこうしてみんなで一緒にスクリーンを観るということですので、みなさんが今日、まさしく映画を観てくださったお客様ということで本当に心よりお礼を申し上げます。どうもありがとうございます。