MC:演技する上でこだわった点などはありますか?
杉野:黒須が宮市さんに近づくに連れて、黒須の成長が見て取れるというか、この作品を観てくれる方にもしかしたら刺さる部分だったり、なにか考えるきっかけになるセリフだったりシーンがたくさんあるので、そこはちゃんと表現できたらいいなと思っていましたね。あとは、監督から最初に「この世界の隅っこのお話です」と言われたというのは念頭にありつつ、やっていきました。
MC:なるほど。福原さん演じる宮市は、可愛く見えて殺人鬼じゃないですか。福原さんと関わっていくのは、杉野さんも大変だったんじゃないですか?
杉野:でも、遥ちゃんと共演するのは二度目でして、お互い人見知りはしましたけど(笑)、二回目なので結構信頼がすごいあったというか。勝手にさせてもらったというか。そういった意味では安心してやっていました。
MC:二度目の共演ということで、福原さんはいかがでしたか?
福原:一回目に共演させていただいたときは、作品の話とかはあんまりしていなかったんですけど、今回は杉野くんといろいろと意見を交換しながら、芝居についてだったり一緒に話せたりしたのがすごく嬉しかったですし、本当に私も支えてもらっていたというか。安心感があって一緒にできて良かったです。
MC:信頼感を二人共感じながら、演技が進んだということですね。そして今回、福原さんは殺人鬼というとても強烈なキャクターだったと思うのですが、オファーが来たときどんなお気持ちでしたか?
福原:そうですね。私自身も今までにやったことのない役をやってみたいと思っていて、殺人鬼とかありえない理解できないような役をやってみたいなと思っていたので、今回お話をいただいたときはすごく嬉しかったですし、本当に理解ができないので不安もあったんですけど、楽しみでした(笑)。
MC:この作品は、もともとは「穴殺人」という原作がありますけど、原作を読んだ感想はいかがですか?
福原:本当に不思議な世界観で、黒須くんと宮市さんの愛の形、愛の表現の仕方がすごく美しくて毎回見とれながら読んでましたね。
MC:お芝居の中で殺陣も出てきますよね。どのくらい練習されたんですか?
福原:3ヶ月ぐらいですかね。難しかったですねえ。
杉野:すごい時間がかかりましたよね。
MC:そうなんですね。なにか演出指示はあったんですか?
福原:最初、監督にも「舞うように綺麗に美しく殺してほしいと、アクションしてほしい」と言われたので、美しさだったり、コンテンポラリーダンスみたいな、アクションというよりも踊っている感じの演出というかダンスだったので、殺される側の方と息を合わせるのが難しかったです。
MC:なるほど。拝見して、踊るように殺してるなって思いましたね(笑)。なめらかですよね(笑)。続いて江野沢さん。役柄は普通のキャピキャピとした女子大生。普段の江野沢さんの性格と比較してみて、似ているところはありますか?
江野沢:はい、似てないですね(笑)。私はどちらかというと考え方がメンズっぽいと言われるので、あんな風にキャピキャピした感じはなかなかたぶんないと思うんでうよね。
MC:普段はサバサバされた性格で?
江野沢:どちらかというと、そうかもしれないです。せっかちなので、チャキチャキしたくなっちゃう方で、白黒ハッキリつけたくなるタイプです。そこがちょっと似てないなと思ったんですけど、でも物事をハッキリ言うところとか、伝えるところとかは、どちらかというと似ているかなと思います。
MC:性格が似ていない部分もあるということですけど、演じる上で気をつけた部分はありますか?
江野沢:しゃべり方をキャピキャピした大学生をイメージして、トーンを上げたりしてみましたけど、難しかったです(笑)。
MC:黒須と宮市のカップルと接していく難しい役だったと思うんですが、福原さんとご一緒にお仕事をしてみていかがでしたか?
江野沢:普段、本当に可愛らしい感じなんですけど、お芝居に入って宮市さんになったときに、すごい目が鋭い感じになって(笑)。殺人鬼でした(笑)。
MC:福原さん、その感想を受けてどうですか?
福原:嬉しいです(笑)。そんな目をしてました?
江野沢:遥と出会うシーンはバチバチだったんですよね。キャピキャピの私と、バチバチのお姉さんみたいな感じなんですけど、それがすごい女優さんだなと思いました。
MC:普段からお二人は仲良しなんですもんね?
福原&江野沢:はい(笑)。笑っちゃうくらい仲良しです(笑)。
MC:このお二人を見たあとに、本編を観て、お二人の関係性を注目してもらいたいですね。
江野沢:そうですね。私がちょっとビビってます(笑)。