MC:そして沖田さん。
沖田:堤さんが泣いたという話をしよと思ったんですけど…。でもなんで泣いたかというと、あるシーンで私と小松さんと岳くんと横山くんのあるシーンを観て、堤さんは泣いてくれたそうです。
堤:…忘れた。
沖田:…え? いや、そのことを聞いて僕は打ち上げで号泣してたんですよ?
堤:忘れた…(笑)。どこ? 俺が撮影を見ていて?
沖田:本当に忘れたんですね!?
堤:泣いたって言ってた?
沖田:ご自身で言ってましたよ(笑)。
堤:あー…。忘れた(笑)。
沖田:もう一回観れば絶対思い出しますよ。
木村:キリがありませんから。泣くの止めました!キリありませんから!って(笑)。
MC:中村監督、いかがでしょうか?
中村:今回、来れなかったんですけど、竹内結子さんと4年前に『残穢-住んではいけない部屋-』というホラー映画で、東京国際映画祭に出て、あのときに結子さんがホラーが大嫌いで、ずっと映画を観てくれなかったんですよ。ギリギリでやっと観てくれて。そんなことはもうないだろうと思っていたら、今回、岡村さんがなかなか観てくれなくて、結局観てくれたかどうかまだ分からなくて…。
岡村:観ました!昨日、観ましたから。本当に。観たかどうかを、ラジオにメール送って確認するのはやめてください(笑)。オールナイトニッポンに。「あなたは夏休みをしっかりとって。作品をちゃんと観ているのか?」と。そして最後には「グッズをくれ」と。メールに書いてありました。今日、全部渡しました。しっかり観てます。ちゃんと観ました。
中村:テンションが低いんですよ。きよし師匠から映画の感想をいただいたというのをラジオで話してるんですけど、自分が観てないから分からないんですよ。師匠が何を言ってるのか。そのテンションだと完成披露も困るので、「お願いだから観てください」と。
岡村:もちろん、観ました。だけど、監督が、なんかなぞなぞみたいなのがあって。今から本番というときに、チョコレートを演者に渡すことがあるんですよ。今から本番やのに監督から渡されたから、何人かは食べるじゃないですか。食べたら、「お前は食べるんだな?」って(笑)。そんで、食べていいのか分らなくて。「僕は大丈夫です」っていう役者さんがいると、「お前は食べないんだな?」って。これ正解が分からなくて、僕はチョコレートが渡されるのが怖くて(笑)。僕は「結構です!」って言ったんですけど、あれの正解は何なんですか?
中村:まじめに答えると、作りすぎている俳優さんに、直前で一回切り替えていただくという。
岡村:あー、監督のやり方なんですね。
中村:まじめに言っちゃいました。
岡村:ありがとうございます。
MC:岡村さん、仕上がりを確認されたということですが、いろいろと狙っていこうかなという野望が湧いているんじゃないですか?
岡村:そうですね、『決算!忠臣蔵2』を。
一同:ちょっと! それ無理です! 聞いたことない(笑)!討ち入りしかないよ!? 完結してるんですから(笑)。腹斬っとんねん(笑)。
横山:何を思い描いてるんですか? 構想はなんですか? 逆に聞きたいですよ。どうできるんですか!?
岡村:アニメで…。もう一度というか。っていうのもあるのかなっていう。
MC:声は皆さんでやると?
岡村:そうですね(笑)。
木村:今度また誰かが殺されて、切腹になって残ったみんなでまた行くみたいな。あるかもしれんな?
岡村:はい。でももう、キリがありません!
MC:岡村さん個人としては、狙っているものはありますか?
岡村:そうですね、アカデミー賞とか、賞をとらせていただきたいなと思っています。
MC:これまでノミネートはありましたっけ?
岡村:ありました。話題賞。これは組織的なものなんですけど。オールナイトニッポンのリスナーが選ぶ唯一の賞があるんですけど、もう20年以上やらせてもらっているので、映画を撮るたびに話題賞をとらせていただきました。今回も話題賞はオールナイトニッポンのリスナーで組織票でとりたいなと思っております。堤さんと初めて出会ったのも、日本アカデミー賞の話題賞で、初めてご一緒させていただいて、一緒にレッドカーペットを歩かせていただきました。
MC:今度は演技賞と?
岡村:話題賞でいいです。話題賞いただければ(笑)。
MC:ありがとうございます(笑)。それではお時間も迫ってまいりましたので、代表して堤さん、岡村さん、中村監督にご挨拶をお願いします。
堤:映画『決算!忠臣蔵』、本当に良い作品ができたと思っております。皆さんが思っている忠臣蔵とは恐らく違いますが、僕も脚本を読んだときに、出来上がった作品を観てこれが本当の忠臣蔵じゃないかと、今も思っています。確信してます。楽しんでください!今日はありがとうございました!
岡村:本当に笑って泣けるエンターテイメント作品になっていると思いますので、劇場の方で2回3回観ていただけたらありがたいなと思います。よろしくお願いいたします!
中村:東京国際映画祭ということなので、今回は映画の字幕が入っています。結構タイトルとか、テロップが多い映画なので、英語がちょっと…かもしれないですけど、それはもう一回観ていただければということで、よろしくお願いいたします。何度も観ていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
『決算!忠臣蔵』
11月22日(金) 全国公開
監督・脚本:中村義洋
原作:山本博文『「忠臣蔵」の決算書』(新潮新書)
出演:堤真一 岡村隆史 濱田岳 横山裕 妻夫木聡 荒川良々 石原さとみ 竹内結子 西村まさ彦 寺脇康文 小松利昌 沖田裕樹 上島竜兵 堀部圭亮 山口良一 鈴木福 千葉雄大 滝藤賢一 笹野高史 橋本良亮 木村祐一 板尾創路 村上ショージ 西川きよし 桂文珍 鈴鹿央士 阿部サダヲ
配給:松竹
【ストーリー】 今から約300年前。江戸城・松の廊下。赤穂藩藩主・浅野内匠頭(阿部サダヲ)は、かねてより賄賂まみれだった吉良上野介に斬りかかる。通常であれば喧嘩両成敗となるはずが、幕府が下した結論は、赤穂藩のお取り潰しと、内匠頭の即日切腹。吉良へはお咎めなし。突然藩主を亡くしたことで、浅野家は断絶、藩士たちは路頭に迷う。筆頭家老・大石内蔵助(堤真一)は、嘆く暇もなく、浅野家復活を願い出て、ひたすら残務整理に励む日々。しかし、御家再興にも当然、お金が必要。内蔵助は、幼馴染の勘定方・矢頭長助(岡村隆史)の力を借りて、亡き内匠頭の妻・瑤泉院(石原さとみ)の化粧料(嫁入りの時の持参金)をかき集める。その金額は、およそ800両(9500万)!しかし、金の使い道がわからない内蔵助は、長助らの助言も聞かず、行き当たりばったりの大盤振る舞い。金はどんどん減っていく。一方、浪人となった藩士たちは、宿敵・吉良への仇討ちを勝手に計画。加えて、江戸の庶民たちまでもが、赤穂浪士たちによる仇討ちを超熱望。やがて、大金をはたいた甲斐もなく、御家再興は幕府の決定であっさり却下。「なんでやねん!」ようやく討ち入りを決意したものの、もはや予算残高は、微々たるものに…。討ち入るのか討ち入らないのか、迷っているうちにも予算はさらに減っていく。前線基地として購入した屋敷も火事で全焼。浪士たちの日々の生活費や食費に家賃、江戸までの旅費、武器の購入等々、お金は出ていくばかりで、プロジェクトは超難航。挙げ句の果てには、やる気満々の浪士たちのリストラも余儀なくされる始末。一方、自分の金を勝手に使われている瑤泉院の怒りもエキサイトして…。果たして彼らは“予算内”で、一大プロジェクト“仇討”を、無事に“決算”することができるのか!?
(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会