【全文掲載】伊藤健太郎、やんちゃな青春時代を振り返り「当時の先生、本当にすいませんでした…」

MC:映画の完成、改めておめでとうございます。まずは伊藤さんの春日という役は、すごかったですよね。伊藤さんのイメージとある意味真逆なんじゃないかと思うくらいの、しかも中学生の役からスタートして。

伊藤:そうですね。中学生、高校生とやらせていただきました。

MC:文学青年という感じで。春日というキャラクターを作るにあたって、ご自身でどのようなことを工夫されたんですか?

伊藤:すごく難しい役で、今まで挑戦したことがないようなタイプのキャラクターだったので、どうしようかと悩んだんですけど、14歳、15歳の頃の少年の心に、まずはなることが大事だなと思ったので、まずは当時の自分ともう一回向かい合って、目線を同じにするという作業から入ろうと思って、お酒をやめてみたりとか。結構大変だったんですけど(笑)。

MC:だって独特なテンションじゃないですか? あれを保つにはどうしていたんですか?

伊藤:どうしてたんすかね? あんまり覚えてないというか(笑)。撮影期間が一ヶ月だったんですけど、本当に激しい一ヶ月間を走り抜けた感覚だったので、その場その場で消化しきっていた感じがあって、監督が8年間も温めた作品の中で僕を物語の主人公に選んでいただけたのは本当に感謝しかないので。本当に愛をもって全力でやろうという気持ちでずっとやってたので、それがテンションにつながってたかもしれないですね。

MC:すごかったですよね。そして玉城さんの仲村さんも強烈すぎて、玉城さんのイメージが本当に180度変わるというか。あのキャラクターはどのように作りあげていったのですか?

玉城:仲村佐和というキャラクターは、原作ですでに確立されていて、仲村さんのファンも確実についている状態だったので、まずはそこを崩さないようにというか、そこを超えていかなければいけないというプレッシャーはあったんですけれど、やはり独特なセリフだったりとか、立ち姿であったりとか、異質な感じをどうやって保とうかなと考えたときに、原作の漫画のコマを携帯で写真に撮って、シーンの直前に見返したりとか。

井口:そうだったんですね? 知らなかったなあ。

玉城:そうです。あと、待ち受けにもしていたりとか(笑)。さっき健太郎さんが言ってくれて思い出したんですけど、待ち受けにしてたりして、仲村佐和の一番近くにいられるように心がけていました。