MC:ありがとうございました。そして、この映画を作り上げられた藤井道人監督、改めて今、どんな気持ちでしょうか?
藤井:一年前にこの映画のお話をいただいたときは、自信がなくて断りましたし、そのときに河村プロデューサーから、若い世代から見た政治というのはどう映っているんだろうと、いろいろなディスカッションをしたときに、やっぱり正直「興味がないです」っていう…。
北村:え、断ったんですか?
藤井:断ったんですよ(笑)。でも、そのときに本当に断らなくて良かったなと思ったのは、この国に生きているひとりの人間として、なんで今まで避けていたんだっけ? と逆にそこに気がついたというか。だって自分たちの話なのに、ずっと無視してたのはなんでなんだろう?ということを、この映画に携わることで、再認識しましたし、すごく大変ではありましたし、こんなに勉強しなきゃいけないことが多かったのもプレッシャーでしたけど、それをシムさんや松坂さん、いろいろな俳優の方々と作り上げられた時間は本当に、自分の人生にとって大きな出来事でした。
MC:私達の映画人生でも本当に大きな作品になったような気がしております。どうもありがとうございました。さて、本作が『新聞記者』というタイトルにちなみまして、登壇者の皆様に、もし自分が新聞記者だったらこんな記事を書きたい。今こんなことにハマっているのでお知らせしたい。という内容を、オリジナルの見出しと共に、フリップで発表していただきます。まずはシム・ウンギョンさん、お願いします。
シム:「お祝い!公開!新聞記者!!」です(笑)。私は初めて日本の皆さんとお会いして本当に嬉しいし、素晴らしい俳優の皆さんと共演できてたくさんの刺激を受けました。なんて言えば良いのかな…、計り知れません!
MC:これは監督も嬉しいですね(笑)。
藤井:そうですね(笑)。
MC::ありがとうございました。では、松坂桃李さん、お願いします。
松坂:いや…、この後すごく出しにくいですけど…(笑)。はい、こちらです。「テレビが…」。