MC:お願いいたします。続きまして、佐伯の調査に協力し、しだいに惹かれ合うようになるはるかを演じられました新川優愛さん、お願いいたします。
新川:皆さんこんにちは、新川優愛です。私は166cmで、今ヒールも履いてるので170cmくらいあるかなって感じなんですけど、この皆さんに入ると、先ほど松重さんに「162cmくらいしかないよ」って言っていただいたので、ちょっと可愛く見えるかなと思って来ました(笑)。(本作の)話はですね、シリアスなシーンも多いんですけど、こういった場では楽しくお話しできたらいいなと思います。よろしくお願いします。
MC:よろしくお願いいたします。そして、本作の監督を務められました瀬々敬久監督です。よろしくお願いいたします。
瀬々:はい。この作品は5月12日から放送されるんですけれど、いち早く観られる皆さんは本当に幸せだと思います。1話は、青柳くんがものすごい悪党をやってるので、是非それを注目して観てください。お願いします。
MC:ありがとうございます。さあここからいろいろとお話を伺っていきたいと思います。まず東出さんにお伺いします。東出さん演じた佐伯修一は、過去に姉を殺されて、悲しみと憎しみからなかなか逃れられない人物です。この佐伯という人物をどんな風に受け止めて演じられましたか?
東出:いや~。非常に重かったです。被害者遺族になってから人生が一変したということだけは忘れないようにと思って演じました。ただまあ、お芝居の堅苦しいことは結構取材で答えてるので。本当にもう、ヤバいんですよこのドラマ(笑)。このトーンで喋っちゃうと舞台挨拶ずっとこれに(暗く)なっちゃうので! でも、現場も和気藹々というわけにはいかず、「終わったら打ち上げで楽しく飲みましょう」と言いながら皆でやってたので、結構集中した現場だったように思います。
MC:インタビューでは、撮影期間中は「苦しかった」と仰っていましたが、ただ、そんないろんな思いで描かれた本作は、東出さんにとって連続ドラマ初主演作となります。
(会場拍手)
MC:撮影の打ち上げでは、主演としての体験を“登山”に例えてその考えをお話しされたと伺いました。そのお話を詳しく聞かせていただけますか?
東出:はい。ごめんなさい、真面目な話になっちゃうんですけど(笑)。僕、役者になって8年目で、最初の一作目、二作目とかやっぱり、自分がどれぐらい高い山に挑戦してるのか、登山に例えると、何mぐらいの山なのか全然分からないで登ってたんですけど。今作で瀬々監督と(一緒に仕事をするの)は2回目になって、またこの「悪党」という原作、脚本を読んだときに、まあ6000mとかそういうm数が決まったこれぐらいの高い山なんだっていうのは分かりました。それにどうやって登っていこうかなって思ったときに、やっぱり心構えと準備とっていうのはしっかりしないと登り切ることはできないし。で、6話連続なんですけど、1話、2話には出るけどその後は出ないとかっていう共演者の方々が、やっぱりちょっとずつ下から力を支えてくれたので、全6話の6話になったときに、最後、数人で登頂することができました。皆の力を借りながらちょっとずつ登っていったなっていう実感があります。ごめんなさい、すごい真面目な話になっちゃって(笑)。