スターツ出版が運営する小説サイト「野いちご」にて、2016年から開催されている小説コンテスト「野いちご大賞」の第5回大賞作品である丸井とまとの小説を、IMP.の佐藤新と渡邉美穂のW主演で実写映画化する『青春ゲシュタルト崩壊』が、6月13日より公開される。このほど、予告編とポスタービジュアルが披露された。
ケータイ小説サイト「野いちご」は10代、20代の学生へ向けた恋愛・青春小説が無料で読める投稿サイト。昨年、同サイトから生まれた原作「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」、「交換ウソ日記」、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」が実写映画化され、いずれも大きな話題となった。
予告編では鏡が割れる衝撃的なカット、そして佐藤演じる聖の「顔が見えないのか?」という問いかけで始まる。部活内の友人関係や将来の進路への悩みを抱えているが自分の気持ちを言えず、他人に合わせてしまう朝葉(渡邉美穂)は、自分を見失うことで自身の顔が見えなくなる症状【青年期失顔症】になってしまう。この症状はSNSで“嘘をついている人がなる”と誤った情報で拡散され孤立してしまうことが多く、朝葉も人には言えず自分の心の内に隠すように。しかし、同級生の聖だけは朝葉に普通に接し「今までと変えなくていいの?」と朝葉を勇気づけてくれ、少しずつ前を向き始める朝葉。そんな中、朝葉はふとなぜ聖は【青年期失顔症】になった自分を気にかけてくれるのか?そして、聖にも何かあったのでは?と思い始める…。
本作の見どころを、佐藤は「なんて言ったって景色がとても綺麗!カメラのフィルターを通して更に魅力が倍増しています。朝葉のような悩みを抱えている方はたくさんいると思うし、学生だけでなく社会人の方にも観ていただきたいです。観終わったあとには新しい自分になっているような、一枚殻を破るきっかけになるような作品になったと思います」、渡邉は「生きていく中で立ち止まった時や悩んだ時に、“自分が思っている以上に世界って広いんだよ”と教えてくれる作品だなと思います。皆さんもこの作品を観ていただけたら、『明日もうちょっと頑張ってみようかな』『前を向いてみようかな』と、少しでも元気をもらえて、前を向けるような作品になっているかと思うので、人生の中で立ち止まった時に思い出してもらえるような作品であったらいいなと思います」と、映像の美しさ、そして誰もが経験する悩みに向き合い、背中を押してくれるような作品になったと魅力を振り返った。
主題歌は福岡発の3人組ロックバンド、マルシィの書き下ろし楽曲「青空」に決定。SNSの口コミから広がった楽曲が話題を集め、Z世代を中心に絶大な支持を得ているマルシィ。代表曲「ラブソング」は、ストリーミング累計1億再生を突破!数々の大型フェスのメインステージに出演し話題を集めている。
晴れ渡る青空やプールの水面、海など、劇中でも爽やかな青のイメージが記憶に残る本作。ポスタービジュアルも、透明感のある淡い色使いが印象的。こちらをまっすぐに見つめる聖と朝葉の周りには、2人が通う高校の保健室の先生・雨村(瀬戸朝香)や朝葉の母・葉子(戸田菜穂)など、見守り道筋を照らすキャラクターたちが脇を固めている。さらに、表情のぼんやりした朝葉の姿がパズルのように組み合わされており、爽やかなビジュアルの中にも、“個性を押し殺し、他人に合わせて自分を見失うこと=自分の顔が見えなくなる”【青年期失顔症】という症状を持つ朝葉の心の葛藤が読み取れるビジュアルとなっている。
『青春ゲシュタルト崩壊』
2025年6月13日(金)全国公開
監督:鯨岡弘識
原作:丸井とまと「青春ゲシュタルト崩壊」
脚本:三浦希紗
出演:佐藤新(IMP.) 渡邉美穂 田辺桃子 新井美羽 水橋研二 濱田龍臣 藤本洸大 河村ここあ 福室莉音 愛来 戸田菜穂 瀬戸朝香
配給:NAKACHIKA PICTURES
【ストーリー】 ある日突然、【青年期失顔症】を発症してしまい、周囲に知られてしまうことを恐れた朝葉は誰にも言えず1人で悩んでいた。そんな、朝葉の異変に気が付いたのは、唯一、同級生の聖だった。聖は朝葉に「今までと変えなくていいの?」と問いかける。彼に振り回されながらも、朝葉は本当にやりたいこと、好きなことは何か、自分自身を見つめ直しはじめ、次第に聖の存在が朝葉の中で大きくなっていく。同じく聖も朝葉と一緒にいるうちに、ずっと抱えていた“あること”に向き合うように…。
Ⓒ映画「青春ゲシュタルト崩壊」製作委員会