10代、20代を中心に圧倒的支持を受け、Amazonでは日本文学カテゴリでベストセラー1位を獲得した作家Fの初の小説を、永瀬廉主演、池田エライザ、柄本佑共演で映画化する『真夜中乙女戦争』が、2022年1月21日より公開される。このほど、12月13日に東京タワーにてタワーセレモニー完成披露イベントが行われ、永瀬廉(King & Prince)、池田エライザ、柄本佑が登壇した。
はじめに、主人公である無気力な大学生“私”を演じた永瀬は「実は初めての東京タワーなんです。ここまで(屋上まで)きたのも初めてですし、この“初めて”が自分の映画の完成披露イベントとなって光栄な気持ちで、東京タワーの偉大さにも改めて感動しています」と喜びを噛みしめた。そして主人公が恋心を抱く、凛々しく聡明な“先輩”を演じた池田は「完成披露という初めて皆さんに観ていただける日に、すごく綺麗な空、すごく素敵な東京タワーで、門出の手前を祝えるのがすごく感慨深くて嬉しいです」と笑顔をみせ、“私”の前に現れる謎の男“黒服”を演じた柄本は「寒いなか、お集まりいただき、映画を盛り上げていただいて、感謝の想いです」と作品への思いも込めながらそれぞれが挨拶した。
東京タワーにまつわる思い出として、永瀬は「普段のお仕事が終わったときに、ふと外をみると、よく東京タワーが見えるんです。それさえも、東京タワーと僕との出会いは必然だったのかな、運命なのかなと浸っている自分がいますね」と思い入れを明かし、池田は「中学1年生くらいから、実家から週1、2通っていて、働きに来る場所が東京という考え方だったんです。飛行機から少しずつ東京タワーが見えてくると、中学生ということを忘れて、今からお仕事するんだな、という緊張感をもたせてくれる存在でした。今は、都心から離れた撮影をして帰ってくると、東京タワーを見るとホッとしたり、帰ってきたなと思えるのが不思議です。そして沢山の方がいろんな心情を東京タワーに託したり、映したりしてるんじゃないかなとも思います」と上京し始めた頃を懐かしみながらコメント。柄本は「まじまじと見るのは今日が初なのですが、これを見ながらもう一度、『真夜中乙女戦争』が観たくなっています。劇中には東京タワーがガツンと出てくるので、いまこの光景を眺めながらそれを思い出しています」と明かすと、永瀬が「小説を朗読したくなってきますよね」と原作を話題に出し、柄本も「妖艶な感じで、ここには小説や映画の世界があるよね」と同調。池田が「嘘みたいな美しさですよね」と加え、永瀬が「“私”の東京タワーに惹かれてという気持ちが、今日一瞬ここへ来ただけでわかりました。それだけの魅力が東京タワーにあるなと強く思いました」とそれぞれ東京タワーが醸し出す原作小説と映画の世界観に圧倒された様子で語った。
最後に、柄本は「自分の人生に絶望した男が東京の街を破壊するという映画。観終わったときには大きな希望を感じていただける作品と思っているので、それを体験しに劇場に来ていただけたら幸いです」、池田は「新しい年が始まって、数十日経って、今年はどういう一年になるんだろうかという不安を払拭してくれるような、一見激しい映画に見えるかもしれませんが、みなさんの私心を支えるような、助太刀するような映画になっていると思います。劇場で希望を感じていただければと思います」、そして永瀬は「この作品がいろんな方々の目に触れる日が楽しみです。観た後に懐かしい気持ちになる方もいれば、主人公の“私“に共感する方もいると思います。観れば観るほど、『真夜中乙女戦争』という物語の世界観に酔いしれますし、十人十色の考え方で感想があると思うので、僕自身も楽しみにしています」と本作に対する想いを熱弁。久しぶりに3人揃っての集結ということで、再会を互いに喜びながら進行したイベントは、東京タワーのオレンジの光と、3人の仲良くあたたかな雰囲気に包まれながら幕を閉じた。
『真夜中乙女戦争』
2022年1月21日(金) 全国公開
監督・脚本・撮影:二宮健
原作:F「真夜中乙女戦争」
音楽・撮影:堤裕介
主題歌:ビリー・アイリッシュ「Happier Than Ever」
出演:永瀬廉(King & Prince) 池田エライザ 柄本佑 篠原悠伸 安藤彰則 山口まゆ 佐野晶哉(Aぇ! Group/関西ジャニーズJr.) 成河 渡辺真起子 小島健(Aぇ! Group/関西ジャニーズJr.)
配給:KADOKAWA
【ストーリー】 4月。上京し東京で一人暮らしを始めた大学生の“私”(永瀬廉)。友達はいない。恋人もいない。大学の講義は恐ろしく退屈で、やりたいこともなりたいものもなく鬱屈とした日々の中、深夜のバイトの帰り道にいつも東京タワーを眺めていた。そんな無気力なある日、「かくれんぼ同好会」で出会った不思議な魅力を放つ凛々しく聡明な“先輩”(池田エライザ)と、突如として現れた謎の男“黒服”(柄本佑)の存在によって、“私”の日常は一変。人の心を一瞬にして掌握し、カリスマ的魅力を持つ“黒服”に導かれささやかな悪戯を仕掛ける“私”。さらに“先輩”とも距離が近づき、思いがけず静かに煌めきだす“私”の日常。しかし、次第に“黒服”と孤独な同志たちの言動は激しさを増していき、“私”と“先輩”を巻き込んだ壮大な“東京破壊計画=真夜中乙女戦争”が秘密裏に始動する。一方、一連の事件の首謀者を追う“先輩”は、“私”にも疑いの目を向けていた。“私”と“先輩”、“私”と“黒服”、分かり合えたはずだった二人の道は少しずつ乖離していき、3人の運命は思いもよらぬ方向へと走りだす…。
©2022「真夜中乙女戦争」製作委員会