【全文掲載】松坂桃李、吉永小百合&西田敏行らベテラン勢からの総ツッコミに冷や汗…!「早すぎ」「そういう発言は…」「言い過ぎだよ!」

都内の終末期医療専門病院に勤務し、命の終わりを真摯に見つめる現役医師でありながら、作家として「サイレント・ブレス」や、NHKにてテレビドラマ化され話題を呼んだ「ディア・ペイシェント」を世に送り出した南杏子による原作を、吉永小百合主演、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行共演で映画化する『いのちの停車場』が、5月21日より公開中。このほど、5月22日に丸の内TOEI①にて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行、南野陽子、柳葉敏郎、みなみらんぼう、泉谷しげる、田中泯、成島出監督、原作者の南杏子が登壇した。ここでは、本イベントの模様を全文掲載でお届けする。

MC:現在コロナウィルス蔓延のため緊急事態宣言が発令され、東京や大阪をはじめ一部地域では映画を観ることができない状況が続いております。そんな中、本作『いのちの停車場』の公開となりました。本日は緊急事態宣言でが出ていない地域では、舞台挨拶の中継に多くの方々が駆けつけてくださっております。まずはお一人ずつ本作の公開にあたっての思いと映画館に足を運んでいただいた方々へのメッセージをお願いいたします。初めに吉永小百合さんお願いいたします。

吉永:今日、全国でこの『いのちの停車場』をご覧いただいて、この会見を観ていらっしゃる皆様、こんにちは。本当にありがとうございます。この映画は昨年の初めに準備が開始されて、9月、10月に撮影いたしました。大変な時期でしたけれども、スタッフの方たちは昼も夜も撮影が終わってもお弁当を食べて頑張って下さいました。そしてスタッフ、キャストが心を合わせて撮影を終えることができました。昨日、映画は封切られました。とても嬉しいことなんですけれども、ただとても残念なこともありました。緊急事態宣言が延長になって、映画館は休業要請が出てしまったんです。演劇は大丈夫だけど映画はダメということを伺って、大変ショックを受けましたし、悲しかったです。くじけそうになりました。でも今日このように全国の皆様の前でご挨拶ができるというのは、この劇場で舞台挨拶をしなかったから、ここにお客様がいらっしゃらないからというふうに思って、気持ちを取り直しております。きっとこれから日本中の皆様に笑顔でご覧いただけるというふうに思っております。本日は本当にありがとうございます。

MC:続きまして松坂桃李さん、お願いいたします。

松坂:中継をご覧になっている皆さん、本当に今こういう状況の中でわざわざ足を運んでくださり、この作品を観ていただいて本当にありがとうございます。そしてマスコミの皆さんも来ていただき、本当にありがとうございます。コロナ渦の中で休業する劇場がある中で、この『いのちの停車場』が上映を延期をせずにやることに、僕はすごく大きな意味があると思っております。少しでも多くの方々にこの作品を観ていただいて、この状況下の中で何を思い、何を感じ、何を改めて自分の中で問いただしていくのかというものを、しっかりと皆様の中に届けていければいいなと思っております。本日は短い時間ですが、どうぞよろしくお願いします。

MC:続いて広瀬すずさん、お願いいたします。

広瀬:本日は足を運んでくださった皆さん、主催してくださった皆さん、そして配信をご覧の皆さん、本当にありがとうございます。私もすごく悔しいなという、待つしかない、辛抱するしかない気持ちももちろんあるんですけど、何より昨日無事に『いのちの停車場』が公開されたことを本当にありがたくうれしく思っております。このような時期ですが、今だからこそ映画館で観てほしいなというのが素直な気持ちですが、一人でも多くの方にこの映画が届くことを願っております。本日はよろしくお願い致します。

MC:続きまして西田敏行さん、お願いいたします。

西田:立錐の余地もない満員のお客様、本当にありがとうございます…と、本来ならば申し上げたいところですが、本日は配信という私のようなアナログな人間にとっては、とっても不思議な体験をさせていただいてます。配信をご覧の皆様、よくぞご覧頂いてありがとうございます。本当に心から御礼申し上げます。そしてマスコミの皆さん、どんどんどんどんこの映画を宣伝していただいて、緊急事態宣言がなくなって「映画館もやっていいよ」と言われた時には、是非その力を貸してください。よろしくお願いします。本当に今日は地方でご覧の皆様、心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

MC:続いて田中泯さん、お願いいたします。

田中:みなさん、こんにちは。私も、遠くに、あるいはカメラの向こうにいらっしゃる方にお話をするという、とっても意外な不思議な感覚でいます。映画はライブだと思うんですね。映画の中で生きている、でも今も生きている、ずっと生きている、皆さんも生きている。生きているということは、すごくすごく大事なことだと思います。大切に生きていきましょう。

MC:南野陽子さん、お願いいたします。

南野:こんにちは南野陽子です。今は本当に全世界の人が病気にならないように、あと一生懸命生きることにみなさんそれぞれいろんな思いで戦っていらっしゃると思うんですけれども、そんなときにこの作品も「映画館ではもうちょっと先に」という方もいらっしゃると思うんですけど、でもこの映画は生きることの素晴らしさが感じられると思うので、観てみんなでまたいろいろ考えて前向きになっていけたらなと思っています。ありがとうございました。